リュクサンブール公園(リュクサンブールこうえん、フランス語: Jardin du Luxembourg)は、フランスのパリ6区にある公園。リュクサンブール庭園と訳されることもある。
1612年にマリー・ド・メディシスがジャック・ボワソーに命じてリュクサンブール宮殿に付随するものとして造園された。統領政府期以降元老院の敷地となっている。元老院の議場等は、庭園北端のリュクサンブール宮殿に入っている。リュクサンブール公園は元老院の庭園にあたるが、一般に公開されており、パリ市民の憩いの場の一つとなっているほか、観光名所にもなっている。
22万4500平方メートル(22.45ヘクタール)の広さを持ち、うち21ヘクタールが公開されている。パリ市内では、ラ・ヴィレット公園(55ヘクタール)・テュイルリー庭園(25.5ヘクタール)・ビュット・ショーモン公園(25ヘクタール)等に次ぐ最大級の公園である。日比谷公園は16ヘクタール。
リュクサンブール公園には、幼い子供とその両親向けに、フェンスで囲まれた広い遊び場がある。あやつり人形の劇場やメリー・ゴー・ラウンドもある。時には、ポニーの騎乗を楽しむこともできる。無料の音楽公演が広場のガゼボで開かれ、木陰の小ぢんまりとした手頃なレストランでは、多くの人々が屋内外で音楽とワインを楽しんでいる。
庭園の穏やかな雰囲気はよく知られている。小さな池では子供たちがおもちゃのボートで遊んでいる。池の周りには、かつてのフランス王妃の像が並んでいる。
パリ国立高等鉱業学校と劇場のオデオン座が、リュクサンブール公園に隣接している。
開放時間は季節(日の長さ)によって変わり、開門は07:30 から08:15頃 、閉門は16:45から21:45頃となっている。
庭園の東にRER B線のリュクサンブール駅がある。
庭園のあちこちに、合計100以上の彫像、記念碑、噴水がある。
中央の緑地の周りには、歴史上のフランスの王妃と女性の聖人の像が20ほど、台座の上に立っている。この中には、ジャンヌ・ダルブレ、ブランシュ・ド・カスティーユ、アンヌ・ドートリッシュ、ルイーズ・ド・サヴォワ、アンヌ・ド・ボージューのものもある。
他の彫像は以下の通り。
リュクサンブール公園の南端、「マルコ・ポーロの庭」に、1874年「天文の泉」(fr:Fontaine des Quatre-Parties-du-Monde, 別名「4大陸の泉」「カルポーの泉」)が作られた。 この泉は1867年、Avenue de l'Observatoire (「天文台大通り」の意)の開発に伴って設置された。
ブロンズ製の泉は、4人の彫刻家によって製作された。ルイ・ヴィユミノ(Louis Villeminot)は噴水の土台周りのガーランド・フェストーン(花飾り)を制作した。動物を得意とする彫刻家エマニュエル・フレミエは、8頭の馬、海亀、水を噴き出す魚をデザインした。ジャン=バティスト・カルポーは、もっとも重要な4人の女性の裸像を彫刻した。この女性像は地球を支えており、アフリカ、アメリカ、アジア、ヨーロッパの各大陸を象徴している。ウジェーヌ・ルグラン(Eugène Legrain)は女性が支える球体の黄道十二宮の帯などを制作した。
Owlapps.net - since 2012 - Les chouettes applications du hibou