インペリアル・カレッジ・ビジネス・スクール(英語: Imperial College Business School)は、イギリス・ロンドンにある公立ビジネススクールであり、インペリアル・カレッジ・ロンドン(ICL)の一部である。2004年に英国女王エリザベス2世により開校された。ICLのメインキャンパスがあるロンドン西部サウスケンジントンに校舎を持つ。
インペリアル・カレッジ・ビジネス・スクールは経営学教育を評価する3つの国際認証機関全て(AMBA,EQUIS,AACSB)から認証を受けている、世界でもごく少数のトリプルクラウン校(en:Triple accreditation、世界のビジネススクール13670校のうち58校)である。
1971年、サムエル・エイロン主導のもとインペリアル・カレッジにManagement Scienceの学部が創設された。本学部はインペリアル・カレッジの産業社会学分野に在籍していた教員および生徒からなり、教員15名、修士課程の生徒約60名からスタートした。その後数年の間に学部は拡張し、ビジネスの研究に焦点を移していった。
1987年には同学部とインペリアル・カレッジ内の社会経済学部とが合併し、エキシビションロード沿いの校舎にマネジメントスクールが作られた。初代学長はデイビッド・ノーバンである。ここでは新たに3年間のエグゼクティブMBAコースが創設された。
2000年にはインペリアル・カレッジの卒業生であるゲイリー・タナカが大学に対して巨額の寄付をすることで同意した。この寄付はマネジメントスクールを研究主導型のビジネススクールに変えるために活用され、最終的に2700万ポンドがインペリアル・カレッジに寄付された。このうち2500万ポンドが新しいビジネススクールのために使われたが、これは当時欧州のビジネススクールに対して寄付された額としては最大であった。2003年、デイビッド・ベッグを学長としてタナカ・ビジネス・スクールが開校された。2008年8月には、大学との関連性を十分に強調できていないとして校名をインペリアル・カレッジ・ビジネス・スクールに変更し、校舎の名前をタナカ・ビルディングと命名した。
2013年3月には英国のヘッジファンドであるブレバン・ハワードが2010万ポンドを出資し、金融に関するリサーチセンターである Brevan Howard Centre for Financial Analysisを設立した。
主たる校舎はインペリアル・カレッジのサウスケンジントンキャンパスにあり、エキシビションロードに面している。この校舎はフォスター・アンド・パートナーズおよび en:BuroHappold Engineeringによるデザインであり、1570万ポンドを投じて2002年9月から2004年6月にかけて建設され、2004年にエリザベス2世により開校された。校舎は2008年8月にタナカ・ビルディングと改名された。
インペリアル・カレッジ・ビジネス・スクールではMBA(インペリアルMBA、インペリアルエグゼクティブMBA、グローバルMBA)、修士課程、共同修士課程、および博士課程を提供している。
インペリアル・カレッジ・ビジネス・スクールでは学士号を授与しないものの、インペリアル・カレッジの他学部の学生は、マネジメントの科目を選択することができる。学部によってはマネジメントと科学分野のコースを合わせて共同学士を取ることができ、また医学部の学生は臨床実習に入る前に医学とマネジメントを合わせた学士プログラムを学ぶことができる。
インペリアル・カレッジ・ビジネス・スクールはビジネスおよびマネジメントの分野においては一流の研究機関として認識されている。2008年には同分野において英国2位にランキングされている。近年では、2014 Research Excellence Framework(REF)の評価によると「世界を牽引する('world-leading', 4*)」および「国際的に秀でている('internationally excellent, 3*)」が全項目の92%におよび、これは英国で最高であった。
インペリアル・カレッジ・ビジネス・スクールには4つの研究グループがある。
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