常徳寺(じょうとくじ)は、東京都文京区にある浄土宗の寺院。
1630年(寛永7年)、立誉善達によって開山された。元々は湯島天神切通に位置していた日蓮宗寺院「善正寺」を浄土宗に転宗させて成立したものだが、天和の大火で焼失した。再建しようとしたところ、幕府より御用地として接収されたため、1683年(天和3年)に現在地に移転した。
当寺は「身代わり地蔵」と呼ばれる地蔵菩薩像で知られている。江戸時代の地図には「身代地蔵常徳寺」と地蔵名の方が大きく記載されるほどの知名度であった。ある時、当寺第2世転誉上人が病床に伏し、右目が失明しそうになった。そこで、この地蔵に祈ったところ、転誉上人は全快し、代わりに地蔵の右目が腫れていたという。そのことから「身代わり地蔵」として崇められるようになった。
1945年(昭和20年)の空襲では、大きすぎたため運び出すことができずに焼失した。57年後の2002年(平成14年)に、ようやく2代目の身代わり地蔵像が再建された。
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