エプソムダウンズ競馬場(エプソムダウンズけいばじょう/英: Epsom Downs Racecourse)は、英国イングランドのロンドンから南方17マイル (27 km)に位置するエプソムダウンズ (サリー) にある競馬場である。日本ではエプソム競馬場と呼ばれることが多い。クラシック競走であるダービー・オークスが行われる競馬場として知られる。収容人数13万人。
16世紀にはエプソム・ダウンズの地で競馬が行われていたとされている。王室離宮であるハンプトンコート宮殿から近い立地もあり女王エリザベス一世も何度か足を運んでおり、ジェイムズ一世もレースを主催していた。 また、鉱泉の出るリゾート地であること、観戦のし易い傾斜のあるコースであることといった理由から貴族から人気を集めていた。
コースは周回コースではなく、馬蹄状の形であり全長は約1.5マイル (2,410 m)(約12ハロン)。左回りの芝コース。ダービーコースは、スタートしてすぐに上り坂が始まり、緩やかに右に折れたあと最初の左カーブまでの約1100メートルで約42メートル上る。その後は下りとなり、急勾配の最終左カーブ(通称タッテナムコーナー)を経て、約700メートルの直線のゴール前100メートル過ぎまでの約1200メートルで約30メートル下る。最後の約50メートルは再び上りに転じてゴールとなる。直線では外埒側から内埒側に向かって傾斜しているのもこのコースの特徴である。
タッテナムコーナー奥の引込み線からは直線コースの5ハロン(約1006メートル)戦が行われる。コースのほとんどが下り坂であるため非常に速いタイムが出ることが知られており、1960年にはIndigenousが手動計測ながら53.6秒を記録している。
かつては逆S字形をした「グレートメトロポリタンコース」がコースの真ん中に存在しており、その頃はエプソム競馬場でも18ハロン(約3621メートル)戦が行われていた。ゴール地点からスタートして逆S字コースに進入、通常のコースに戻ってタッテナムコーナーからまたゴールへと戻ってくる珍しい形態の競走となっていた。後に改修に際して消滅している。
競走馬にとって負担の大きいコースであることからクラシックであるオークス、ダービーの開催中止や開催地変更が何度か議論に浮上しているが、長い歴史の維持を理由に現在もこの競馬場で同レースは行われている。
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