熊野前駅(くまのまええき)は、東京都荒川区東尾久にある、東京都交通局日暮里・舎人ライナーの駅。
本項目では、近接する都電荒川線(東京さくらトラム)の停留場である熊野前停留場(くまのまえていりゅうじょう)についても説明する。
利用可能な鉄道路線
- 東京都交通局
- 日暮里・舎人ライナー - 駅番号はNT 04。東京都荒川区東尾久五丁目12に所在。
- 都電荒川線(東京さくらトラム) - 駅番号はSA 09。三ノ輪橋方面ホームが東京都荒川区東尾久六丁目52に、早稲田方面ホームが東京都荒川区東尾久三丁目37-6に所在。
歴史
- 1913年(大正2年)4月1日:王子電気軌道三ノ輪(現・三ノ輪橋) - 飛鳥山下(現・梶原)間開業時に熊ノ前停留場が開業。
- 「熊野前」の由来は、かつて東尾久地域に存在した「熊野神社」にちなむ。この神社は王子電気軌道開通前の明治初期に廃社され、行政上の地名としては現存しないが、周辺商店街などに名を残している。
- 1939年(昭和13年)4月27日:王電熊ノ前停留場(おうでんくまのまえていりゅうじょう)に改称。
- 時期不詳:熊野前停留場に改称。
- 1942年(昭和17年)2月1日:王子電気軌道の東京市への事業譲渡により、東京市電(現・東京都電車)の停留場となる。
- 当時は当停留場が荒川線の起点であり、三ノ輪橋方面は三河島線であったが、後に三河島線は荒川線に統合された。
- 2008年(平成20年)3月30日:日暮里・舎人ライナーの駅が開業。
- 2017年(平成28年)3月26日:都電の停留場に副名称「首都大学東京荒川キャンパス前」(現:「東京都立大学荒川キャンパス前」)が設定される。
駅構造
日暮里・舎人ライナー
島式ホーム1面2線を持つ高架駅である。尾久橋通りにある熊野前陸橋の東隣に位置する。足立小台方に非常用の渡り線がある。
のりば
都電荒川線
相対式ホーム2面2線の地上駅である。プラットホームは上りと下りで離れていて、尾久橋通りを挟んだ反対側にある。下りホームは道路上にある。
利用状況
- 日暮里・舎人ライナー - 2022年度の1日平均乗降人員は8,259人(乗車人員:4,208人、降車人員:4,051人)である。
- 日暮里・舎人ライナー全13駅中9位。
- 都電荒川線 - 2020年度の1日平均乗降人員は3,923人である。
日暮里・舎人ライナーの開業以来の1日平均乗降・乗車人員の推移は下表の通りである。
- 備考
駅周辺
- 東京都道・埼玉県道58号台東川口線(尾久橋通り)
- 尾久の原公園
- 北豊島中学校・高等学校
- 東京都立大学荒川キャンパス(健康福祉学部)
- ADEKA本社・研究所(旧・旭電化)
- はっぴいもーる熊野前(商店街)
- 池田荘(『トリック (テレビドラマ)』の登場人物・山田奈緒子の自宅)
バス路線
尾久橋通り上に存在する熊野前停留所が最寄りバス停である。
- 都営バス
- 端44 - 北千住駅行き / 田端駅経由駒込病院行き
- 里48 - 見沼代親水公園駅・江北六丁目団地行 / 西日暮里駅経由日暮里駅行き(朝夕のみ運行)
- 里48-2 - 東京女子医大足立医療センター経由加賀団地循環・加賀行き / 西日暮里駅経由日暮里駅行き
隣の駅
- 東京都交通局
- 日暮里・舎人ライナー
- 赤土小学校前駅 (NT 03) - 熊野前駅 (NT 04) - 足立小台駅 (NT 05)
- 都電荒川線(東京さくらトラム)
- 東尾久三丁目停留場 (SA 08) - 熊野前停留場 (SA 09) - 宮ノ前停留場 (SA 10)
脚注
出典
- 東京都統計年鑑
- 東京都交通局の1日平均利用客数
参考文献
- 『東京都交通局100年史』東京都交通局、2012年10月。
関連項目
外部リンク
- 熊野前停留場 | 都電 | 東京都交通局
- 熊野前駅 | 日暮里・舎人ライナー | 東京都交通局
- はっぴいもーる熊野前 - 熊野前商店街
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