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ロンドン交響楽団


ロンドン交響楽団


ロンドン交響楽団(ロンドンこうきょうがくだん、英語: London Symphony Orchestra、略称LSO)は、イギリスのロンドンを拠点とするオーケストラ。ロンドンのオーケストラの中でも中心的存在。本拠地は1982年よりロンドンのバービカンセンターに置く。ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とならび、「女王陛下のオーケストラ」としても知られ、名誉総裁(パトロン)にはエリザベス2世が就いている。楽員数89(2018年現在、公式サイトによる)。長らく三管編成オーケストラだったが、ロンドンの楽団としてはBBC交響楽団に次いでほぼ四管に近い編成を実現している。

概要

歴史

1904年に、クィーンズホール管弦楽団のメンバーを中心に、英国初の独立採算、自主運営のオーケストラとして発足。同年6月9日に、クィーンズホールにおいて、ハンス・リヒターの指揮で第1回コンサートを開催した。その後、リヒターは首席指揮者に就任し、1911年にエドワード・エルガーにその座を譲るまで楽団の基礎を固める。エルガーの後も、アルトゥール・ニキシュ、トーマス・ビーチャムなどの錚々たる名指揮者が首席についているほか、カール・ベームやレナード・バーンスタインが総裁に就任している。

1906年には、英国のオーケストラとして初めて海外ツアーを実施し、パリで演奏を行った。アメリカ(1912年)、イスラエル(1960年)、日本(1963年)へのツアーも、英国のオーケストラとして初めて行っている。1912年のアメリカ公演では、当初タイタニック号を利用する予定であったが、予定変更で危うく命拾いした。

歴代首席指揮者等

総裁(President)

  • 1920年代    ハワード・ドゥ・ウォールデン
  • 1948年 - 1957年 ウィリアム・ウォルトン
  • 1958年 - 1974年 アーサー・ブリス
  • 1977年 - 1981年 カール・ベーム
  • 1987年 - 1990年 レナード・バーンスタイン
  • 2007年 - 2013年 コリン・デイヴィス

首席指揮者(Principal Conductors)

  • 1904年 - 1911年 ハンス・リヒター
  • 1911年 - 1912年 エドワード・エルガー
  • 1912年 - 1914年 アルトゥール・ニキシュ
  • 1915年 - 1916年 トーマス・ビーチャム
  • 1919年 - 1923年 アルバート・コーツ
  • 1930年 - 1931年 ウィレム・メンゲルベルク
  • 1932年 - 1935年 ハミルトン・ハーティ
  • 1950年 - 1954年 ヨーゼフ・クリップス
  • 1961年 - 1964年 ピエール・モントゥー
  • 1965年 - 1968年 イシュトヴァン・ケルテス
  • 1968年 - 1979年 アンドレ・プレヴィン
  • 1979年 - 1983年 クラウディオ・アバド
  • 1987年 - 1995年 マイケル・ティルソン・トーマス
  • 1995年 - 2006年 コリン・デイヴィス
  • 2007年 - 2015年 ヴァレリー・ゲルギエフ
  • 2023年 -  アントニオ・パッパーノ

音楽監督(Music Director)

  • 1983年 - 1988年 クラウディオ・アバド
  • 2017年 - 2023年 サイモン・ラトル

副客演指揮者

  • 1985年 - 2008年 リチャード・ヒコックス

自主レーベル

ロンドン交響楽団は2000年に自主レーベルLSO LIVEを設立し、首席指揮者であるコリン・ディヴィスをはじめ、ベルナルト・ハイティンク、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチなど、多くの指揮者とのライブ録音をCD化し、販売している。多くの作品はCDだけでなくSACDも存在する。日本でも大型レコード店にて入手可能である。また一部の作品はiTunes Music Storeでも入手出来る。

録音

映画音楽

ロンドン交響楽団はクラシック音楽のほかに、アメリカ合衆国の映画『スター・ウォーズシリーズ』や『バック・トゥ・タイタニック』など映画音楽の録音にも、戦前から数多く参加しており、この分野でもその名が知られている。1922年に無声映画で伴奏を務めたのが初めての映画の仕事であった。

日本映画では、市川崑監督作の『火の鳥』(テーマ音楽:ミシェル・ルグラン)、大林宣彦監督作の『水の旅人』(音楽:久石譲)のテーマ音楽に当楽団が起用されている。黒澤明が『乱』で当初、このオーケストラを起用するつもりだったという逸話もある(武満徹の反対に遭い、札幌交響楽団が起用された)。

ゲーム音楽

日本ファルコム製作ゲームのBGMをアレンジした2枚組CDアルバム「FALCOM NEO CLASSIC」が1992年にキングレコードから発売された。指揮はコンスタンチン・パブロフ。1枚は服部隆之の編曲によるフルオーケストラだが、もう1枚は松武秀樹と入江純によるシンセサイザー作品となっている。また、近年ではアーケード版『ディシディア ファイナルファンタジー』の演奏も担当した。作曲は石元丈晴、指揮・編曲は佐藤賢太郎。

脚注

注釈

出典

Collection James Bond 007

参考文献

  • 『音楽現代1月号』株式会社 芸術現代社、2022年。 

外部リンク

  • 公式ウェブサイト (英語)
  • 招聘会社KAJIMOTOによるプロフィール
  • ロンドン交響楽団 - YouTubeチャンネル
  • ロンドン交響楽団 (@londonsymphony) - X(旧Twitter)

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: ロンドン交響楽団 by Wikipedia (Historical)


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