三菱ふそうトラック・バス株式会社(みつびしふそうトラック・バス)は、商用車(トラック・バス等)および産業用エンジンの製造会社である。
2000年、三菱自動車がトラック・バス事業をABボルボとの提携により社内カンパニー三菱ふそうトラック・バスカンパニーを設立。2001年、提携パートナーがダイムラー・クライスラー(現・ダイムラー・トラック)に変更され、2003年に独立会社三菱ふそうトラック・バス株式会社として設立した。2005年までに三菱自動車は所有する全株式をダイムラー・クライスラーと三菱グループ会社に売却・譲渡し、資本関係は解消された。
ドイツのダイムラー・トラックの傘下である。三菱グループ各社とも資本関係を含めた一定の関係を維持しており、三菱金曜会 及び三菱広報委員会 の会員企業である。競合するいすゞ自動車や日野自動車と異なり、2021年時点でも非上場である。兵庫県尼崎市に本社を置く産業機械メーカーのFUSO株式会社とは社名が似ているが一切無関係である。
社名の「ふそう」は、1932年当時三菱重工業(初代)の前身である三菱造船にて、大型車事業を開始したときに社内公募により決定されたもので、日本の別称「扶桑」に由来する。
なお、自動車検査証における車名は分社化前と同じく「三菱」だが、車名コードは三菱自工が「313」なのに対して、2016年以降に型式指定を受けた車両は「318」として区分される。なお、過去には車名が「ふそう(272)」となっていたこともあった。
2024年3月15日、公正取引委員会は「下請け企業との価格転嫁の交渉に適切に応じなかった企業名の公表」を行い、三菱ふそうトラック・バスが該当企業であったことが判明した。
2016年現在、三菱ふそう生産技術・ラインメンテナンス関連業務請負部門は、三菱ふそうトラック・バス株式会社本体に人員とも吸収されている。
2007年からUDトラックス(旧・日産ディーゼル工業、以下UD)とバス製造事業において業務提携を行い、両社間で部品単位や完成品単位でのOEM供給が行われた。さらに2009年8月よりUDとバス事業の統合に向け協議が進められていたが、その間にUD側で製造してきた西日本車体工業が2010年8月をもってバス製造事業を終えたため、2010年9月以降UDのバスは三菱ふそうからのOEM車種のみになった。さらに、同年10月29日に統合に関する協議を打ち切り、これまで通り三菱ふそうでの事業続行とUDへのOEM供給の終了が発表された。UD側は2012年に国内でのバス事業を終了した。
生産年次順に記載。
特記がない限り、路線バス・観光バス双方の製造。
大型自動車の独立資本系販売会社としては日本最大である。
かつてはふそう系販売会社でメルセデス・ベンツ製トラック、及びトランスポーターを販売していた。2016年現在ではサービス(修理・整備・部品販売)を受け付けている。なお、メルセデス・ベンツ製のシターロの連節バスは現在もふそう系販売会社が取り扱う。
※スポンサー降板した番組、三菱自動車工業が「三菱ふそう」ブランドで提供していた番組(●印)を含む。
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