成城学園前駅(せいじょうがくえんまええき)は、東京都世田谷区成城六丁目にある、小田急電鉄小田原線の駅である。駅番号はOH 14。
歴史
- 1927年(昭和2年)4月1日:駅開業前に成城学園が当地に移転し、成城高等学校(旧制)の校長だった小原國芳が駅を招致して開業。駅周辺では宅地開発を行いその利益で学校を建設する方法で成城学園を拡大した。
- 1932年(昭和7年):橋上駅舎化(小田急初の橋上駅舎)。複々線化工事前は島式ホーム2面4線の地上駅(橋上駅舎)だった。複々線化工事の進展に伴い上り1面2線・下り1面1線になった。
- 1937年(昭和12年)9月1日:片瀬江ノ島行「直通」の停車駅となった(小田原方面行「直通」は通過)。
- 1946年(昭和21年)10月1日:準急が設定され、停車駅となった。
- 1948年(昭和23年)
- 8月19日:東宝争議のため、警視庁の指示により一時当駅での乗降扱いを見合わせた。
- 9月:桜準急が設定され、停車駅となった。
- 1957年(昭和32年)5月1日:ホーム有効長が6両編成分となる。
- 1960年(昭和35年)3月25日:通勤準急が設定され、停車駅となった。同時に、朝ラッシュ時上り列車の通勤急行に限り、停車駅となった。
- 1964年(昭和39年)11月5日:快速準急が設定され、停車駅となった。
- 1971年(昭和46年)4月:急行の停車駅となった。同時に通勤急行は廃止された。
- 1995年(平成7年)3月:1番線(下り待避線)を使用停止。
- 2002年(平成14年)
- 3月23日:多摩急行・湘南急行が設定され、停車駅となった。4番線(上り待避線)使用停止。
- 3月31日:下り線が地下化。下り線側喜多見検車区への出入庫線の使用を開始。
- 6月16日:上り線地下化。プラットホームが地下の島式1面2線となった(現在の下り線側ホームのみを使用)。上り線側喜多見検車区への出入庫線の使用を停止。
- 2004年(平成16年)
- 5月23日:上り線側ホームの使用を開始(上り1面2線(上りは2線化)・下り1面1線)。上り線側喜多見検車区への出入庫線の使用を再開。
- 9月26日:複々線化が完了し島式2面4線となった。
- 12月11日:区間準急が設定され、停車駅となった。
- 2005年(平成17年)4月11日:西口開設。
- 2006年(平成18年)9月29日:駅ビル「成城コルティ」がオープン。
- 2008年(平成20年)3月15日:特急ロマンスカー「メトロホームウェイ」「メトロさがみ」「ベイリゾート」が設定され、停車駅となった。
- 2012年(平成24年)3月17日:特急ロマンスカー「メトロはこね」の全列車が停車するようになった。
- 2014年(平成26年)1月:駅ナンバリングが導入され、使用を開始。
- 2016年(平成28年)3月26日:JR東日本の車両が東京メトロ千代田線経由で小田急線に乗り入れ、当駅にも停車するようになった。また区間準急が廃止された。
- 2018年(平成30年)3月17日:新たに特急ロマンスカー「メトロえのしま」・「メトロモーニングウェイ」・通勤急行(2代目)・通勤準急(2代目)・千代田線直通各駅停車が設定され、停車駅となった。また、特急ロマンスカー「メトロさがみ」・多摩急行が廃止された。
- 2019年(平成31年)3月16日:当駅以東への6両編成の入線が特急ロマンスカーを除き廃止。
- 2022年(令和4年)3月12日:千代田線から入線する「メトロホームウェイ号」がすべてこの駅に停車するようになる。
駅名の由来
開業前に「財団法人成城学園」が移転し、その要請を請ける形で駅を設置したことから「成城学園前」となった。
駅構造
島式ホーム2面4線を有する地下駅(実際は掘割、以下同じ)で、駅舎は地上にある。管区長・駅長所在駅で「成城学園前管区」として下北沢駅 - 和泉多摩川駅間の各駅を、「成城学園前管区成城学園前管内」として千歳船橋駅 - 和泉多摩川駅間の各駅を管理している。2013年3月23日に東北沢・下北沢・世田谷代田の三駅が地下化されるまでは、小田急電鉄の途中駅で唯一の地下駅でもあった。終日緩急接続が実施される。
砧地域を代表する駅で、喜多見駅寄りに車両基地(喜多見検車区)があり、当駅から出入庫線が繋がっている。そのため当駅始発や終点の駅になる列車がある。2018年3月実施のダイヤ改正で、当駅発着の列車が増加した。主に千代田線直通の列車が多く、新宿や相模大野・小田原方向への発着も設定されている。
特急ロマンスカーは千代田線直通の下り列車のすべてと上り列車の一部が停車するが、新宿駅発着列車は全て停車しない。
2019年3月16日改正で、6両編成単独の各駅停車は当駅から小田原駅方面の列車のみの運用となり、当駅から新宿駅方面への6両編成の入線は特急ロマンスカーを除き消滅した。2022年3月12日改正で、6両編成単独の列車の当駅への乗り入れも特急ロマンスカーを除き廃止された。当駅へは10両編成(各駅停車の一部は8両編成)が乗り入れる。
東京メトロ16000系1本の外泊運用がある。
のりば
※下りの東北沢 - 登戸間、上りの向ヶ丘遊園 - 東北沢間の急行線・緩行線は原則として以下の通り使い分けられている。
- 〔急行線〕
- □特急ロマンスカー・■快速急行・□通勤急行・■急行が使用する。当駅 - 経堂駅間のみ□通勤準急も使用し、当駅では急行線のホームに発着する。
- 〔緩行線〕
- ■準急・■各駅停車が使用する。□通勤準急も上記以外の区間で使用する。
- ただし、千代田線直通の上り■急行は、経堂駅以東で緩行線を使用する。
配線図
駅設備
駅入口から改札口までは段差がない。改札階と各ホーム階を結ぶ上下のエスカレーターとエレベーターが各ホームに1基ずつ設置されている。各ホームに階段は2か所ある。
待合室は各ホームに1室ずつある。
ユニバーサルデザインで、車椅子使用者や人工排泄器保有者が使用可能な多目的トイレが3か所ある。ベビーベッドなども設置されている。
利用状況
2021年度の1日平均乗降人員は74,920人で、小田急線全70駅中15位。
近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下表の通り。
駅周辺
当駅の周辺、特に北口側の成城五丁目、同六丁目あたりは高級住宅街が広がっている。また成城学園を中心とした学園都市であり、平日と土曜の朝方は周辺の学校に通学する学生・生徒や通勤者で混雑が激しい。成城六丁目には成城石井の本店が位置している。
駅ビルの成城コルティは2006年9月29日に営業を開始した。
中央口
- 成城コルティ
- 小田急レストランシステム フォレスティ カフェ 成城店
北口
- 成城学園前郵便局
- 成城郵便局
- 学校法人成城学園
- 成城学園幼稚園
- 成城学園初等学校
- 成城学園中学校高等学校
- 成城大学
- 世田谷区役所砧総合支所・成城出張所
- 世田谷区立砧図書館 - 当駅と祖師ヶ谷大蔵駅の中間に立地する。
- 三菱UFJ銀行 成城支店・成城学園前支店
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 成城支店
- 成城石井成城店
- 成城テニスアカデミー
- 東京都立総合工科高等学校
南口
- 成城警察署成城学園駅前交番
- 三井住友銀行成城支店
- 東京消防庁成城消防署
- 世田谷成城二郵便局
- 世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー
- 日蓮正宗 善福寺
- 世田谷区立明正小学校
- 世田谷区立砧小学校
- 東京都市大学付属中学校・高等学校
- 東京都市大学付属小学校
- 世田谷区立砧中学校
- 科学技術学園高等学校
- 世田谷区立次大夫堀公園
- 城南信用金庫砧支店
- 大和証券成城支店
- マツモトキヨシ成城学園店
- 成城三丁目緑地
- サミットストア成城店
- オーケー成城店
- 東宝スタジオ(旧・東宝砧撮影所)
- 妙法寺(おおくら大仏)
- 永安寺
西口
- 富士見橋
- みずほ銀行成城支店
- みずほ信託銀行成城支店
- みずほ証券成城支店
- 野村証券成城支店
- アグリス成城
- 成城五丁目猪股庭園
- 成城三丁目こもれびの庭市民緑地
- 成城みつ池緑地
バス路線
南口に「成城学園前駅南口」、西口に「成城学園前駅西口」停留所がある。過去に北口に「成城学園前駅北口」停留所があったが西口広場整備工事により西口へと移動になった。
成城学園前駅南口(小田急)・成城学園前駅(東急)
小田急バス・東急バスの路線が発着する。
成城学園前駅西口
小田急バス(狛江営業所)の路線が発着する。
南口発の渋24・玉07系統は西口終着となっている。
隣の駅
- 小田急電鉄
- 小田原線
- □特急ロマンスカー「メトロはこね」「メトロモーニングウェイ」「メトロホームウェイ」「メトロえのしま」停車駅(「メトロモーニングウェイ」は一部のみ)
- ※新宿駅発着の特急ロマンスカーは一部の臨時列車を除き通過。
- ■快速急行
- 通過
- □通勤急行(平日朝上りのみ運転)
- 下北沢駅 (OH 07) ← 成城学園前駅 (OH 14) ← 向ヶ丘遊園駅 (OH 19)
- ■急行・□通勤準急(平日朝上りのみ運転)
- 経堂駅 (OH 11) - 成城学園前駅 (OH 14) - 登戸駅 (OH 18)
- ■準急
- 祖師ヶ谷大蔵駅 (OH 13) - 成城学園前駅 (OH 14) - 狛江駅 (OH 16)
- ■各駅停車
- 祖師ヶ谷大蔵駅 (OH 13) - 成城学園前駅 (OH 14) - 喜多見駅 (OH 15)
脚注
注釈
出典
- 小田急電鉄の1日平均利用客数
- 東京都統計年鑑
関連項目
外部リンク
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