京成西船駅(けいせいにしふなえき)は、千葉県船橋市西船四丁目にある、京成電鉄本線の駅である。駅番号はKS20。
東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京地下鉄(東京メトロ)・東葉高速鉄道の西船橋駅から北に約500 m(徒歩約8分)の場所に位置しており、通常乗り換え案内は行われない。ただし、JR線などに輸送障害が発生した場合には、振替輸送の関係で優等列車が臨時停車をすることがある。そのため、駅ホームの有効長は8両分ある。
1970年代前半、当時の日本国有鉄道(国鉄)のストライキ実施で総武本線が不通になった際(当時武蔵野線や京葉線は未開業)、帝都高速度交通営団(現・東京メトロ)東西線からの乗り換え客が当駅に殺到したことがあった。その後、1975年頃に駅施設の拡張が行われた。
開業当時、当駅周辺は東葛飾郡葛飾町(その前は葛飾村)であり、元々の駅名は葛飾駅であった。しかし葛飾町は1937年(昭和12年)の合併で船橋市の一部となり、その後1967年(昭和42年)の住居表示実施で周囲の地名が西船橋駅にちなむ「西船」になったこと、また域外の客が東京都葛飾区(旧・南葛飾郡の一部)内の駅と間違えやすいことも要因となり、京成西船駅へと改められた。なお、駅名改称後も駅北側にある船橋市立葛飾小学校や船橋市立葛飾中学校に「葛飾」の名が残っている他、西船橋駅の南西部には「葛飾町」(二丁目の残部)が町域として残っている。
元々の地名でもあり、長年慣れ親しまれてきた駅名の変更については由緒ある「葛飾」の名を残そうとする住民側と「西船」が定着しているとする京成側と対立した。話し合いの結果、自立式駅名標に(旧葛飾)と書き入れ、葛飾の地名の由来や歴史の案内板を作製して設置することで落ち着いた。取り換えられた旧駅名標は地元(船橋市立葛飾小学校)に寄贈された。京成上野方面ホーム上には「葛飾の由来」を示す船橋市の説明板がある。以前の駅名標には「(旧葛飾)」の表記が入っていたが、2010年(平成22年)に更新された際に削除された。
相対式ホーム2面2線を有する地上駅。1番線ホームに改札口があり、ホーム間を連絡する跨線橋がある。バリアフリー対応で、ホームと跨線橋を結ぶエレベーターが設置されている。1番線ホームの海神寄りに直接駅外に出られる階段があるが、通常は使用されていない。自動改札機設置(3台、そのうち1台は車椅子通行可、すべてICカード対応)。
駅改札口(出入口)は南側にあるが、出入口付近には駅北側に通じる地下横断歩道が整備されている。
2023年度の1日平均乗降人員は10,575人で、京成線内69駅中第38位であった。
近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下表の通り。
正式な乗換駅ではないが、駅南側約500 m(徒歩約8分)の位置に西船橋駅(東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京地下鉄(東京メトロ)・東葉高速鉄道)がある。駅南側には京葉道路(原木インターチェンジ)、国道14号(千葉街道)、千葉県道179号船橋行徳線、駅西側には千葉県道180号松戸原木線、千葉県道283号若宮西船市川線、駅東側には千葉県道9号船橋松戸線が通る。
以下、国道14号(千葉街道)より北側の施設等一覧(南側は「西船橋駅#駅周辺」を参照)。
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