『ミス・マープルシリーズ』(日本テレビのドラマ)は、2006年から2007年まで日本テレビ系で放送されたアガサ・クリスティのミス・マープルシリーズを原作としたテレビドラマについて解説する。全3回。主演は岸惠子。
放送枠は「DRAMA COMPLEX」(第1作)、「火曜ドラマゴールド」(第2作・第3作)。
主人公のミス・マープルは推理マニアの女性・馬淵淳子に置き換えられてある。
ストーリー展開としては、淳子(ルリ子、あるいは両方)が遭遇した事件に淳子が興味を持ち、ルリ子を潜入捜査させる、というもの。
キャスト
レギュラー
- 馬淵淳子
- 演 - 岸惠子
- 推理マニアの女性。
- 漆原ルリ子
- 演 - はしのえみ
- 東京大学数学科卒業という異色の経歴を持つハウスキーパー。淳子の下で働いた経験があり、淳子から潜入捜査のアルバイトを持ちかけられる。
- 堂本信吾
- 演 - 永井大
- 静岡県警捜査一課長。階級は警視。淳子とは旧知の仲で、淳子には協力的。エピソードが進むにつれて、ルリ子を意識するようになる。
- 紺野
- 演 - 小林隆
- 静岡県警富士中央警察署刑事課長。階級は警部。
- 島倉
- 演 - 正名僕蔵
- 静岡県警富士中央警察署刑事課員。
ゲスト
- 第1作「嘘をつく死体」(2006年)
-
- 倉林恵美(輝隆の秘書で長女) - 広田レオナ
- 倉林清二(輝隆の次男・画家) - 中村育二
- 倉林礼三(輝隆の三男・ブローカー) - 宅間孝行
- 東山光彦(輝隆の次女の婿) - 大久保博元
- キダ(倉林家の通いのお手伝い) - 鷲尾真知子
- 稲葉謙二郎(輝隆の主治医) - 野々村真
- 神保貞夫(顧問弁護士) - 中丸新将
- 倉林輝隆(大邸宅の当主・会社社長) - 竜雷太(特別出演)
- 東山マコト(光彦の息子・小学生) - 尾関優哉
- 殺される女 - 平田洸帆
- 輝隆の妻(故人) - 養父洋美
- 倉林英一(輝隆の長男・故人) - 飛鳥幸一
- 倉林久美人子(故人) - 佐藤まゆみ
- 牧えりか(馬淵淳子の親友) - 木の実ナナ
- 看護師 - 田口かるた
- ウェイター - 永井慎一
- 第2作「大女優殺人事件」(2007年)
-
- 野島貴広(真里奈の最初の夫・病院院長) - 寺泉憲
- 沼崎彰(真里奈の二番目の夫・プロデューサー) - 井上順
- 住田亨(真里奈の現在の夫・監督) - 草刈正雄(特別出演)
- 月ヶ瀬小夏 - 松坂慶子
- 坂東都季子(別荘の前の所有者) - 水前寺清子
- 鳥羽悟(洋子の夫) - 谷隼人
- 鳥羽洋子(別荘の隣人) - 西川峰子
- 志村英里子(付き人) - 片桐はいり
- 暮山真里奈(大女優・別荘の所有者) - 浅丘ルリ子
- 蒼木麗螺(女優) - 櫻井淳子
- 記者 - 吉舎聖史
- 真里奈の娘 - 八木優希
- 第3作「予告殺人」(2007年)
-
- 渡辺由紀(ルリ子の学生時代のバイト仲間) - 秋本奈緒美
- 飯塚文吉(ルリ子の学生時代のバイト仲間) - 光石研
- 田辺尚之(ルリ子の学生時代のバイト仲間) - 細川茂樹
- 瀬戸英理子(ルリ子の学生時代のバイト仲間・旅館の仲居) - 鈴木砂羽
- 下田里美(旅館の仲居) - 上原さくら
- 下田悟(旅館の板長・里美の兄) - 草野康太
- 庄司アキラ - 片桐竜次
- 佐伯知子 - 菅井きん
- 土井道代(旅館の仲居頭) - 森公美子
- 黒田麗子(旅館の女将) - 高橋惠子
- 警察官 - 永井慎一
- 明美 - 神代清美
スタッフ
- 原作 - アガサ・クリスティー
- 脚本 - ジェームス三木、寺田敏雄、渡辺雄介、山崎愛里幸
- 演出 - 猪股隆一、楠田泰之
- プロデューサー - 佐藤敦(日本テレビ)、大野哲哉(日本テレビ)、大森美孝(日本テレビエンタープライズ)
- 制作 - 日本テレビ
放送日程
備考
ドラマ・コンプレックスは「いくつになっても輝いている女性を主人公にした作品」をコンセプトに作られ、本作もそうした路線の作品であった。岸惠子は他にもクリスティ関連作品に出演しており、しばらくの間「一定世代以上の人にとって、クリスティ的な世界観に最もよく似合う日本の女優」と見なされていた。
『パディントン発4時50分』の日本での実写映像化はこれが初めてであった。
脚注
外部リンク
- 日本テレビ
- 嘘をつく死体(第1作)
- 大女優殺人事件(第2作)
- 予告殺人(第3作)
. Source: