七尾市(ななおし)は、石川県能登半島中央部にある市。富山湾、七尾湾に面し、能登島を含む。
能登地方の中心自治体で、2004年(平成16年)10月1日、市町村合併により新市制の七尾市が発足した。「七尾」の名称の由来は、七尾城のあった山(通称・城山)の7つの尾根(菊尾、亀尾、松尾、虎尾、竹尾、梅尾、龍尾)からと言われる。
合併によって、七尾湾中央部に位置する能登島町、七尾西湾の中島町、田鶴浜町の区域を市域に含み、七尾南湾を取り囲む形となった。東部は富山湾に面しており、湾に沿って北東へ伸びる崎山半島は、先端の観音崎で能登島と向き合っている。和倉温泉、赤浦温泉、赤崎温泉など温泉が多い。
※石動山の方が標高は高いが、最高地点(山頂)は隣の中能登町に属する。
古代の能登国能登郡の地で、能登国府や国分寺が所在する能登国の中心部であった。さらに遡れば、能登国造が治めた土地である。全長52mの矢田高木森古墳(前方後円墳)や42メートルの矢田丸山古墳(円墳)を盟主とする矢田古墳群は能登臣一族に関わるとされる。対岸の能登島には延喜式内社伊夜比咩神社や全国でも珍しい高句麗式の石室をもつ須曽蝦夷穴古墳がある。
中世には鹿島郡となった。戦国時代には能登畠山氏が七尾城を拠点とし、7代目当主畠山義総の代には、七尾城下に壮麗な「畠山文化」が栄え全盛期を迎える。
1577年(天正5年)、上杉謙信の侵攻により畠山氏は滅ぼされ、その後織田信長に仕える前田利家が能登全域を領有した。江戸時代には一部の天領を除き前田氏の加賀藩の一部となった。
2009年、市発注の土木工事などに絡み、業者から現金100万円を受け取ったとして、副市長が収賄容疑で逮捕された。
市内の川原町交差点は、国道159号( - 終点・金沢市)、国道160号( - 終点・高岡市)、国道249号( - 輪島市 - 終点・金沢市)が集まる3国道の起点となっている。
(平成27年国勢調査)
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