『CBCドラゴンズナイター』(シービーシードラゴンズナイター)は、CBCラジオ(2012年までは中部日本放送)が放送しているプロ野球ナイトゲーム中継番組である。以下の各節では、同局でドラゴンズ戦のみ月 - 金曜の昼間に予定のある試合のデーゲーム中継、ドラゴンズが月曜日のナイターに予定のある試合中継『CBCドラゴンズスペシャル』(シービーシードラゴンズスペシャル)、土曜日の試合中継『CBCドラゴンズサタデー』(シービーシードラゴンズサタデー)、日曜日の試合中継『CBCドラゴンズサンデー』(シービーシードラゴンズサンデー)、ならびに火 - 金曜のナイトゲーム中継終了後のクッション番組である『ドラ魂ナイト』(ドラだまナイト)についても記述する。
CBCラジオの初プロ野球中継は1951年9月23日の当時の名古屋ドラゴンズ(1954年より、中日ドラゴンズ)対大洋ホエールズ戦。プロ野球地域保護権(フランチャイズ制)が正式導入された1952年には、名古屋の主催試合(ホームゲーム)を全試合放送開始する。当時のタイトルは『ドラゴンズ野球中継』(ドラゴンズやきゅうちゅうけい)。またレギュラー番組編成の関係で放送枠が確保できなかった試合は、街頭の有線ラジオで中継していた。
オンシーズン中は中日戦のうち、放送権利の関係(テレビ中継の放映権をフジテレビがほぼ独占しており、同社と共にフジサンケイグループの一員であるニッポン放送が独占制作し、同局がキーステーションであるNRN系列・東海ラジオへの裏送り中継だけになるため)で中継できない東京ヤクルトスワローズ戦ビジターゲーム(明治神宮野球場など)を除くほぼ全てのゲームを中継放送している。平日デーゲームや月曜日の試合、オフシーズン編成切替後も優勝争いを継続している場合やポストシーズン以降の中日戦は、「CBCドラゴンズスペシャル」というタイトルでプロ野球中継を放送する(オフシーズン編成期の放送の詳細は後述)。中日の試合がない場合、もしくは前述のヤクルト戦ビジターゲームの場合はTBSラジオ制作の横浜DeNA×巨人、若しくはJRN全国ネットの中継をネットしていた(2017年まで)。中日戦以外の中継の場合でもタイトルはドラゴンズナイターのままである。ただし、中日が絡まないクライマックスシリーズや日本シリーズの中継は「CBCスポーツスペシャル」となる。
実況アナウンサーが放送を紹介する際は、他の地方放送局は略称の後に正式名称を言う(例:広島主催ゲームの場合は実況はRCC中国放送の○○でお送りいたします。)というのに対し、CBCのアナウンサーは2012年度まで(例:高田寛之の場合は実況はCBC高田寛之でお伝えしてまいります。)のように正式名称を言わないことになっていた(CBCはテレビ・ラジオとも放送上正式名称をほとんど使用しないため。2013年度以降はTBSラジオと同様に「CBCラジオ」とアナウンスするようになった)。
2010年からはTBSラジオによる土・日のJRN全国中継の中止の影響により、土曜日は「CBCドラゴンズサタデー」、日曜日は「CBCドラゴンズサンデー」というタイトルで中日戦の開始時間に合わせて放送される。これにより、中日戦以外の土日ナイターの中継は行わない(これまでのデーゲーム(「ドラゴンズスペシャル」、特番扱い)とナイター(「ドラゴンズナイター」、レギュラー番組扱い)の別番組扱いから、土曜日・日曜日の中日戦中継番組という放送時間不定のレギュラー番組扱いに変更。ABCラジオやHBCラジオなど、2009年以前に同様の扱いに変更した局があった)。なお、土・日に中日戦もしくはオールスターゲームが予定されていない、もしくはCBCラジオに放送権がない東京ヤクルト戦ビジターゲームの場合は定時番組を放送する。
中継中、他球場の途中経過を知らせる際、チャイム(アタック音)が流れた後、TBSラジオ制作などは「TBSラジオ ナイター速報」と実況アナウンサーが言った後に途中経過を伝えるが、CBCの場合はアタック音と共に上田定行による「CBC ナイター速報」(デーゲームの場合は『CBC デーゲーム速報』)というボイスが流れてから途中経過を伝えていた(上田はオープニングとエンディングのタイトルコールも担当)。ただし、ビジターゲームの場合は、他局制作の裏送りや自主制作でも、実況アナウンサーが「CBC ナイター速報(デーゲーム時は、CBCデーゲーム速報 もしくは CBCプロ野球速報)」と言った後で途中経過を伝える。放送開始から約30年以上が経過しているため、JRN野球中継で使用されているアタック音は、それまでにも変更があったが、2012年からは大幅にリニューアルが行われ、これが最終型となった。2018年からはHBC・非NRN時のTBC(2021年はRBC・非NRN時のSBSも使用)と共通の独自のものに変更されたため、上田定行によるボイスは廃止された(TBSラジオ発裏送り・RFラジオ日本・朝日放送ラジオ・中国放送・RKBラジオは引き続きJRN最終型チャイムを継続使用し、ニッポン放送および文化放送のJRN向け裏送りは北海道放送・CBCラジオ向けに3局共通チャイムを、RKBラジオ向けにJRN最終型チャイムを、非NRN扱いのMBSラジオ向けの文化放送の裏送りの金曜ナイターとニッポン放送の土曜デーゲームと裏送りの土・日曜ナイターはMBS独自チャイムをそれぞれ使用する)。また、連戦中にCBCラジオの自社制作と裏送りが混在する場合はTBSラジオ・中国放送制作でも3局共通チャイムが使われることがある。なお、中継中は時報、交通情報、天気予報、ニュースは原則流れない(東海ラジオは交通情報・天気予報のコーナーがある)が、時報以外は臨時に流すことがある。
中日ドラゴンズの点数が入るとCMの後のハイライトが聴けるようになった。この時はプロ野球ナビゲーターという肩書きで出演する戸井康成により、“得点した時“の状況説明が入る。
2017年からは2015年・2016年の2年間、チアドラゴンズのメンバーを務めた小倉綾華が土日限定のナビゲーターを担当することになった。
2016年度からは、RFラジオ日本とTBSラジオの提携が本格的に再開され、TBSラジオをキー局とするJRNの加盟各局との相互連携により、巨人戦は主管・ビジターを問わず年80試合以上が放送されることになっているが、中日主管試合は従来通り、及び中日が関与しない試合をJRNナイターとしてCBCラジオは基よりRFラジオ日本・ラジオ関西(CRK)に向けて放送する場合で、CBCが本番カードとする試合についてもぎふチャンラジオ向けには放送されない。CBCラジオが中日戦を優先した場合は裏カードのTBSラジオ・RFラジオ日本のいずれかの制作のJRNナイターがぎふチャンラジオでも放送されるが、予備補充はCBCラジオに配慮して行わないことが多い。なお「巨人対中日」(巨人主管試合)となる場合はこのエリア重複による干渉を避ける観点から、RFラジオ日本制作のものは原則としてJRNには放送せずに別制作としている(CBCラジオを含むJRNにはTBSラジオ制作のもの、ぎふチャンラジオにはRFラジオ日本制作のものをそれぞれ放送する)が、祝日などで平日デーゲームとなる際はぎふチャンが放送しないため、個別ネット扱いでRFラジオ日本からネット受けすることがある(例:2016年9月22日)。またCRKについても、基本的に巨人戦で放送可能なカードは、火-金曜日に放送する原則を取っているが、巨人主管の地方開催を中心に、放送されない試合がまれに発生している。
2018年以降、平日ナイターで中日戦の中継が無い場合や雨天中止時の予備カード及びヤクルト主催の中日戦が組まれている日の中継に北海道放送(日本ハム戦)・RKB毎日放送(ソフトバンク戦)制作の中継(文化放送・朝日放送ラジオ・MBSラジオ制作の両局向け裏送り中継含む)を編成するケースが増えているほか、RFラジオ日本(巨人戦)・朝日放送ラジオまたはMBSラジオ(阪神戦)・RBCiラジオ(沖縄開催時)、TBSラジオ裏送り(対中日以外のDeNA戦。主に対阪神の朝日放送ラジオまたはMBSラジオ向け)制作の中継が流れる場合もある(制作局とCBCラジオの局間ネットになることがある)。さらに、2021年はセ・リーグのカードを優先的に編成することが増えていたが、2022年は再びパ・リーグの中継が増加していた。
2023年は中日戦以外の本番カード編成が減少したため(予備カード編成は継続)、デーゲーム開催・非開催・ヤクルト主催時に『ドラ魂ワイド』を放送する頻度が増加している。
2021年には、トクサンとライパチ(いずれも野球系YouTuber)を「CBCドラゴンズナイターアンバサダー」に起用。レギュラーシーズン中の中日ホームゲーム中継では、2人を「スペシャルゲスト」として招くなど、「トクサンTV」(2人の活動拠点であるYouTube上のチャンネル)とのコラボレーション企画を随時実施する。
ナイター中継は原則17:57から試合終了まで(中日戦以外の試合を中継する場合は22時前に打ち切られることもある)。一方、デーゲーム中継も試合終了まで中継するが、開始時刻は直前番組が自社制作の生番組の場合は試合開始3分前、録音の箱番組の場合は試合開始時刻からとなる。(ナイターでも試合開始時刻がイレギュラーな場合は同様の対応が取られる)試合開始3分前からの放送の場合は、スタジオパート→CM(時報)→中継の構成。試合開始時間からの中継の場合は時報の後すぐに中継を開始し、スタジオパートは1回表終了後に放送する。2001年度 - 2005年度は17:58放送開始だったが、2006年度からは開始が1分繰り上げられた。ナゴヤ球場が中日ドラゴンズの本拠地だったころは、ナイターが18:20試合開始だったため、かつては18:15からの開始(東京ドームおよび甲子園での放送開始時は18:00、本来18:00から放送される番組は放送終了時から放送開始)で、全国放送カードになった場合、CBCの放送開始までは前座番組を設けていない一部の地方局(山陽放送など)へ放送席でのトークを裏送りしていたが、1997年にドラゴンズの本拠地がナゴヤドームに移転するとともに、試合開始時間も変更したため、その関係で放送開始時刻を変更した。2013年7月9日・10日は阪神対中日が沖縄セルラースタジアム那覇で開催された(ABCからのネット)が、19時試合開始のため、18時の時報明けから『ドラ魂ナイト』を放送し、18時50分頃から中継を開始した。
火~金曜のナイター中継前の17:53~17:57は「ドラゴンズナイター最前線」と題して、スタジオ担当の戸井康成と実況アナウンサー、解説者により中継する試合の直前情報やリスナーからの応援のFAXやメールを放送する。中日戦がデーゲームだった場合は、放送終了後の取材内容を加えたリポートを入れる。新聞のラジオ番組表やradikoの番組表では、CBCドラゴンズナイターは17:53開始と表記されることが多い。ただし、年度によっては「最前線」にスポンサーがつくこともあり、放送上は別番組扱いである(2013年度はアサヒビールが冠スポンサーについている)。なお、土・日・月曜開催のナイターであっても前番組が自社制作番組の場合は試合開始7分前から「ドラゴンズナイター」として放送開始する場合がある。この場合は「最前線」相当の直前情報枠なしで、提供読みとCMを放送した後4分繰り上げでの中継スタートとなるが、18時の時報および時報CMは放送する。
また、これとは別に平日の中日戦ナイター中継がある場合に限り、直前番組の『丹野みどりのよりどりっ!』→『ドラ魂キング』の「よりドラっ」→「1724ドラゴンズ」中で 17:25過ぎにCBCの自主制作時は当日の実況とベンチレポート担当、中日ビジターゲームで現地局制作なら現地のリポート担当のアナウンサーもしくは戸井が登場して当日の先発投手とスタメンの速報を伝える。CBCの自主制作時は16:10頃にもベンチレポート担当のアナウンサーが登場して中日情報を伝えている。
2001年から2012年までと2015年からについて、公式戦は中日にリーグ優勝の可能性がある場合に限り、中日戦のみ中継を行い、逆に中日が優勝争いに絡んでいない場合は仮にリーグ優勝やクライマックスシリーズ(CS)の進出有無が決まっていなかったとしても中継は行わない方針を採っている。オフ編成に入った後にリーグ優勝が決定した場合も以降の中継は原則行わないが、中継権の関係で一部中継する試合も発生している。また、たとえオンシーズン中であっても、オフ編成に入る前に優勝が決定した場合は以降の土曜・日曜の中継が行われないこともある。2013年と2014年はこの方針を撤回し、オフ編成突入後の消化試合であっても中継を行ったが、2015年からは再び2012年までと同じ状態に戻った。
以下は2001年以降のオフシーズン編成期前後の対応である。
なお、日本シリーズについては、2017年までは中日の出場有無に関係なく全試合を完全中継しており、中日が出場した2004年、2006年、2007年、2010年、2011年は全試合をCBCが実況アナウンサー・解説者を派遣して自社制作し、ほかの年はJRN全国中継をネット受けしていた。しかし、2018年からはTBSラジオの野球中継撤退の影響もあり、中日が出場できなかった年は中継しないことになった。ちなみに、2022年度から、ナイターオフ編成を行っている火曜日にはTBSラジオ制作番組の同時ネット(2022年度は『アフター6ジャンクション』、2023年度は『荻上チキ・Session』)を19:00 - 21:00の時間帯で実施している(ただし、特別番組の放送によりネット返上や放送時間短縮を行うケースがある)が、中日ドラゴンズがクライマックスシリーズや日本シリーズに進出した場合のオフシーズン期編成を含めた対応については現時点で未定。
原則、試合開始時刻から3時間を中継枠として設けているが、試合が長時間に及んだ場合は以下のようになる。また、土・日・月曜は状況により番組編成が以下のように変化する。なおこれは、クライマックスシリーズ・日本選手権シリーズにも準用される。
ナイターが21:00より早く終了した場合は、21:00までスタジオ担当の戸井のフリートークとFAX・メール紹介、音楽を送るが、2017年まではTBSラジオのスタジオと一旦つないだ後で、まだ試合が続いている他球場からの中継を送るケースがあった。21:00から「ドラ魂ナイト」がスタートする。
他にプロ野球の試合が行われていない時のために、CBCでレギュラー番組を持っているパーソナリティーによる独自の穴埋め(フィラー)番組(録音)も用意されているが、放送されることはほとんどない。内容は毎年変わるらしい。この例として、2018年9月30日のナゴヤドームのデーゲームが平成30年台風第24号の影響で中止となった際に、「板東サンデー」と「GOGO競馬サンデー!」の間でブランクとなった時間帯で、「ドラ魂ミュージック」と題した久野誠の進行による録音番組が急遽放送された(2020年にも日曜ナイター中止時向けに同名の番組が用意されている模様)。また、2019年には日曜ナイター中止時の穴埋め番組として「ドラゴンズ平成優勝物語」と題した戸井の進行による録音番組が用意されており、2019年9月22日のナイター中止時に放送された。
2011年までは立浪和義(2022年から中日の一軍監督)のみだったが、レギュラー解説者の人員減少を受け、2012年から2013年にかけて、ゲスト解説者の登場機会が増えていた。原則として月1回程度の出演で、2014年以前のラジオ日本向け裏送りの対巨人戦中継には出演しなかった。
TBSラジオが裏送り扱いで制作に協力するDeNA主催試合中継への出演者については、TBSラジオ エキサイトベースボールの項を参照されたい。
備考 この他、解説者が不足した際には、TBS・RF・ABC(月・金曜以外)・MBS(月・金曜)・RCCから解説者を借りたり、フリーとなっていた時期の板東英二を単発復帰させて放送したことがある。
備考
2011年まではCM明けに解説者のワンフレーズが流れていた。以下にその一覧を記す。なお、このワンフレーズは放送日に解説を担当していない場合でも流れていた。
TBSラジオ制作分の中継(DeNA主催試合等)の出演者については、SAMURAI BASEBALLの項を参照されたい。
備考
実況デビュー済みのアナウンサーは衛星テレビ放送向け実況も担当。塩見・水分以外はテレビ地上波の実況も担当している(塩見・水分もかつては担当していたが、今は衛星放送向け実況のみの担当になっている)。
2013年度から始まった、火 - 金曜のナイター終了後から22:00まで放送されるクッション番組。2013年度は4月2日から9月27日までの放送。火 - 金曜ナイターのスタジオ担当である戸井康成がパーソナリティーを務める。詳しくは当該項目を参照のこと。
短縮放送時並びに中日戦以外の試合を中継した場合には一部コーナーが割愛される。
※JRNシングルネット
1979年以降原則としてヤクルト主催試合の放送はできない(日本シリーズおよび本拠地球場開催のオールスターゲームを除く。ヤクルトのビジターゲームは放送可能)。
(ヤクルト主催試合は原則JRNに放送権がないので基本的に放送出来ない)
TBSからのベンチリポーターの派遣は火~金曜にTBSと局間ネットになるか、予備カードからの昇格の可能性が高い試合、並びに土・日・月曜の関東での試合に限られる。DeNA対中日の場合、TBSから派遣されたベンチリポーターはBS-TBS・スカパー!TBSチャンネルの『S☆1 BASEBALL』と兼任する場合がある(兼任はTBS所属のアナウンサーに限られ、テレビ中継のリポーターがフリーアナウンサーの場合は出演しない。また、CBC側からのリポーターは『S☆1』に出演しない)。また、DeNA対中日におけるヒーローインタビュアーも担当する(平日ナイターなどでTBS・CBC双方からリポーターが派遣されている場合は勝ったほうのチームのリポーターが担当するが、NHK(総合テレビ及びBS1。『NHKプロ野球』)が放送している場合はNHKのアナウンサーが担当する)。なおDeNA対中日戦が神奈川県相模原市のサーティーフォー相模原球場で行われ、この試合をCBCが自社制作(JRN雨天予備カードの場合は除外)もしくはCBCのアナウンサー+TBSの解説者で中継を行う場合、地元コミュニティFMのFM HOT 839にもネットされる。
TBSの放送エリアでの中日ビジターゲームでは後述のようにCBCのアナウンサー+TBSの解説者で中継が行われることも多い。TBSが自局で野球中継を行わない土・日・月曜の試合や火~金曜開催のデーゲームのほとんどがこの手法で中継される他、2011年のロッテ・西武との交流戦は平日のナイター開催分も含め全てこの手法で中継を行った。また、2012年の8月にDeNA対中日が土曜日に甲府、日曜日に松本での2連戦で行われた際には、ロンドンオリンピック期間中ということもあり、人員不足を考慮したためかTBSがアナウンサーを派遣しなかったため、CBCから2名のアナウンサーが派遣され、交互に実況・リポートを担当したほか、松本での試合は信越放送(SBC)が主催として名を連ねていたため、SBCとの局間ネットで放送した(SBCは土日JRNナイター廃止と同時に土日ナイター枠を廃止し、通常はTBSからの音楽番組のネット受けとしているため、JRN相当のCBCの中継を受けたと思われる。ちなみにNRNは全国ネットカードだった(ただしQRはロンドンオリンピック中継のため野球中継を休止した))。またエキサイトベースボール晩年の2010年代は、中日主催試合が行われる場合に在京球団以外のチームとの対戦(主に阪神戦)であってもTBSがCBC制作分をネット受けするケースがあった。
巨人戦については火~金曜の開催分は原則局間ネット、かつ東京でのビジターゲームは競合の東海ラジオ(SF/TOKAI RADIO、『ガッツナイター』)が乗り込み自社制作出来ないため中京圏ラジオ独占中継となることも多いが、2012年からは経費と人員の問題からか特にシーズン中盤以降のカードで火~金曜の開催分でも裏送りとなる事例が発生している。この場合、3連戦のうち最低1試合はCBCアナウンサーが実況を担当している。また、2017年にはぎふチャンラジオが土曜・日曜ナイターの放送を取りやめたため、CBCがRFからの個別ネットで中継する例が発生している(2017年は6月24日が該当)。
沖縄県のJRN単営局である琉球放送(RBCiラジオ)の『エキサイトナイター』は2017年まで『エキサイトベースボール』のフルネット放送だったため、水曜~金曜の試合でTBSがCBC制作分をネット受けする場合は事実上CBC-TBS-RBCの3局ネットでの中継となっていた。なお2016年と17年はRBCのナイター中継が火曜のみ、18年以降は沖縄セルラースタジアムで行われる『Orionナイター』のみとなったため、今後このような状況になることはあり得ず、CBCとRBCの局間ネットも、CBCが放送できないヤクルト主催中日戦の裏カード時か、中日が沖縄での主催またはビジター(DeNAか交流戦でのパ・リーグ球団主催)の試合を実施しない限り発生しない。なお、ヤクルト主催中日戦の裏カード時には、2018年6月26・27日に日本ハム対ソフトバンク戦をRBC制作で放送している(26日はJRN10局ネット)。
クライマックス・セをTBSが中継する場合は開催球場に関係なく原則自社制作だったため、CBC制作の実況がネットされたことはこれまで一度もなく、CBC・TBS双方の乗り込み自社制作時の技術協力のみに留まっている。なお、TBSはナイターのみ放送し、デーゲームの場合は中継を行わない。なお、CSの放映権はレギュラーシーズンに準ずるため、CBCと同様にヤクルト主催になる場合は中継できないため、通常番組かパ・リーグのファーストステージのJRN系列局制作分のいずれかを放送するが、ヤクルト主催の中日戦が行われた場合、通常通りネット受けができないか、過去の横浜主催に準じて特例でニッポン放送または文化放送がCBC向けに別制作するかは実例がないため未定。
「ドラゴンズナイター」になって以降、日本シリーズに中日が出場した場合のTBSの対応は以下の通り。
元々CBCラジオはラジオ日本に対し、ナゴヤ球場時代から中日主催の対巨人戦をTBS・JRN向けとは別に二重制作し裏送りするという関係があった。
2018年はTBSラジオのプロ野球中継撤退に伴い、巨人主催試合はラジオ日本発のネット受けが基本となり、ラジオ日本側の元来のネット局であるぎふチャン(『ダイナミックナイター』)とラジオ関西(CRK、『ジャイアンツナイター』)も含めた4局ネットで放送される。さらにぎふチャンへの中日新聞社の資本参加で同局へのネット制限が緩和されたことから、中京圏ではCBCラジオとぎふチャンの2局でラジオ日本発の同一の実況が流れることになる。ラジオ日本が競馬中継(『土曜・日曜競馬実況中継』)を優先するため放送しない土日デーゲームの制作協力相手もTBSからRFに変更され、両局は密接な関係を確立した。
平日の巨人主催の対中日戦でラジオ日本が中継を行わない場合(2021年は、主に新型コロナウイルス感染拡大で中止となった週末開催試合の振替分が中心)は、土・日曜デーゲーム同様にラジオ日本がCBC向けに裏送りするか、CBCがラジオ日本の技術協力で自社制作するかのいずれかとなる。このため2021年シーズンからはCBCラジオのアナウンサーが乗り込んで、RFの解説者・レポーターと組んで中京圏ローカルで中継する試合も行われる。東海ラジオが巨人主催試合を乗り込み自社制作できない制約も引き続きかけられている。
横浜スタジアムにおけるDeNA主催の対中日戦では、TBSラジオへの業務委託による裏送り方式の中継や、同局の技術協力による乗り込み方式の中継で対応。その一方で、自社制作による2018年9月22日の中継(解説:彦野、実況:西村)では、いわゆる「オフチューブ」方式を初めて導入した。この方式では、アナウンサーと解説者がCBCラジオ本社(名古屋市)のスタジオから当番組に出演したうえで、横浜スタジアムからの中継映像(TBSテレビ・DeNA球団制作の公式映像)を見ながら実況や解説に取り組んでいる。さらに、TBSラジオが裏送り向け中継の受託制作を2022年限りで事実上終了したことに伴って、DeNAの主催試合中継では2023年から「オフチューブ」主体の制作体制へ移行。TBSラジオは技術スタッフと横浜スタジアム内の放送ブースを2023年以降も維持しているため、DeNA対中日戦の一部では、同局の技術協力による乗り込み方式の中継を引き続き実施している。
西武・ロッテ主催試合については、対中日戦で自社制作を行う場合は曜日に関係なく、NRN単独加盟の文化放送(QR、『ライオンズナイター』)の技術協力(放送ブース使用など)で対応するが、2022年のロッテ主催分は、前述のDeNA主催の一部試合と同様に、自社スタジオからのオフチューブ放送を行った。
自社制作を行わない場合、平日の対西武戦については『ライオンズナイター』との局間ネットとなり、他球場速報のチャイムもCBCが加盟していないNRNのものが使用される(最初の事例は2021年6月11日)が、土・日曜分は文化放送が東海ラジオ向けの制作をするため、ニッポン放送からの裏送りとなる。
セ・パ交流戦時は中日主催試合で行われる西武・ロッテ戦などでは、CBC制作分を文化放送が本番もしくは優先的に予備カードとして編成する。このため、2018年6月5日の対ロッテ戦は、文化放送が本番カードとしていたDeNA対西武戦が雨天中止となり、CBCと文化放送の局間ネットで放送され、2019・2022年の対西武戦は文化放送の本番カードとして同様の対応で放送された。
かつて、ナゴヤ球場・ナゴヤドームで西武主催ゲームが行われた時はCBCがJRN向け予備待機を担当する場合があった。
西武・ロッテ主催で中日が関与しない試合については、中日戦の非開催時やヤクルト主催中日戦の裏カード時を中心に、下記の事情により文化放送からJRN系列局に裏送りする中継をネット受けする。
同じくJRNシングルネット扱いのHBC・RKBは、西武・ロッテ主催は文化放送(平日)またはニッポン放送(土・日曜)による裏送り及び両局協力の自社制作で対応し、CBC解説者でもある牛島が文化放送制作裏送りの中継に出演した事例がある。また平日の西武のビジターゲームについては、HBC・RKBから文化放送にネットするようになった。
ヤクルト・西武主催を除く土・日曜デーゲームに限りJRN系列とのネット関係を継続としたRCCは、土・日曜デーゲームで開催された2018年のロッテ主催の広島戦を、巨人主催と同様にラジオ日本制作協力による自社制作で対応した。また『ラジオ日本マリーンズナイター』休止後の2021年もラジオ日本が同カードの裏送りを行った。
1993年(平成5年)に巨人主催カードの放送権がNRNに開放された後、中日ドラゴンズ・CBC・東海ラジオのそれぞれの親会社である中日新聞社の意向を受け入れて、1995年(平成7年)から2001年(平成13年)までNRNが放送権独占していた横浜主催試合のうち横浜主催の中日戦に限り特例で、LFが平日のSF=NRN向けや週末のMBS向けとは別にCBC向けに二重制作して裏送りしていた。この場合、土・日曜の地方開催時のデーゲームでは、一部時間帯でLF-CBCの局間ネットに(SFは自社制作で対応)、ナイターではJRN担当日のABC・MBSの本番または予備になる場合もあった他、地方開催のナイターや優勝争いに絡んだ場合などには、CBCの自社制作がニッポン放送から認められたこともあった。横浜ベイスターズがTBSに売却された2002年シーズンよりJRNにおける横浜主催試合の放送権が回復したことを受け、この措置は終了となった。
その一方で、1995年(平成7年)から2001年(平成13年)まで横浜と巨人が対戦した際の裏カードに限りTBSにも中継が認められたヤクルト主催試合のうち、対中日戦はCBCへのネットが認められなかったため、予備カード(主にABC・MBS・RCCのいずれかの制作による阪神と広島の対戦や、TBSの裏送りを含むパ・リーグのカード)のネット受けか雨傘番組(TBSの裏送りかCBCの自社制作)で穴埋めせざるを得なかった(同様に1999年からヤクルトと巨人の対戦時の裏カードの横浜主催試合もTBSが製作したが、対中日戦はCBCでは上記のLF裏送り分を放送した)。裏カードとして東海圏(ナゴヤ球場→ナゴヤドーム・長良川球場)でパ・リーグの試合(主に近鉄主催)が開催された時には、当該試合をCBCの自社制作で放送したことがある。
その後、TBSラジオが土・日曜のナイター中継を取りやめたことを受け、2011年から土・日曜の中日主催試合について、LFの予備カードとして本番組が採用されるようになった(対阪神戦はMBSが自社制作しない場合に限る。対巨人戦など本番カードに選定された場合は従来通りLFが自社制作)。しかしこれらの予定が組まれながら、実際に本番カードに昇格した例は2019年に至るまで存在しない。
なお、TBSラジオが野球中継から撤退した2018年から、LFは土・日の関東圏外のナイターが本番カードおよび予備からの昇格となった際に、JRN単独局の中継(RKB・HBCで各々一度事例あり)を採用することがあるが、中日主催試合にも適用されるかについては2018年以降土・日の本番カードとなった事例がないため未定である。一方、土・日の西武・ロッテ主催試合で自社制作を行わない場合、HBCやRKB同様にLFから裏送りを受ける(最初の事例は2021年6月12日・13日の西武戦)。この場合、KBCとの契約の関係でRKB向けには出演しない前田幸長が中日OBとして出演することがある。また、土曜ナイター開催となった2018年のオールスター第2戦(熊本)において、LFからのネット受けを行った(MBS・HBC・RKBもネット。NRN分はQRが制作)ほか、翌2019年のオールスター第2戦(甲子園)ではLFとともにMBSからのネット受けを行っている。このため、LF制作の土・日曜デーゲーム開催の中日ビジター戦は、主催球団と制作要員によってネット局が変わることになる(主に巨人主催のネット受けとヤクルト・DeNA主催の裏送りはSFへ、セ・パ交流戦の西武・ロッテ主催はCBCへのネットとなるが、DeNA主催のSF向けはナイター同様QRの担当となる場合あり)。
土・日曜ナイター開催の巨人対中日戦がニッポン放送で『ショウアップナイター』本番カードとなり、ラジオ日本が中継を行わない場合、ラジオ日本から裏送りを受けるか、製作委託費用の節減措置として『ショウアップナイター』のネット受けに切り替えるかは未定(HBCラジオの巨人対日本ハム戦では、土曜のみ『ショウアップナイター』のネットに切り替えた実例あり)。
主催球団に関係なく、土・日曜はデーゲームのみ局間ネット。水~金曜は中日主催は単独放送、広島主催はRCCの制作で裏送りが行われる。2014年までの土・日のナイターについては、デーゲーム同様の局間ネットであったが、2015年からはRCCが機材運用の簡便化のため土・日ナイターをNRNナイターの枠組みに固定したため、水~金曜同様の取扱いとなった。ただし、オフシーズン編成期は日本シリーズを含めて前述のABC・MBSと同様、ネットワークの縛りが緩くなる関係で水~金曜や土・日曜ナイター開催であってもCBCがRCCとの局間ネットで中継するケースもある。また、稀にRCCが中日主催試合を自社制作する際にCBCとSFのどちらが技術協力するかは、要員などの都合もあり必ずしも曜日によって決まっていない。
上記テンプレート「JRNナイター中継」のネット受けの局。また、地元球団の試合を優先する放送局も、その該当球団の試合がなく、独自番組の編成もない場合ネットする。
以下、インターネットアーカイブの保存キャッシュ一覧
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