北品川駅(きたしながわえき)は、東京都品川区北品川一丁目にある、京浜急行電鉄(京急)本線の駅である。駅番号はKK02。
開業時は京浜電気鉄道線の終端駅で、八ツ山橋駅と通称されていた。1925年(大正14年)に併用軌道によって路線が高輪駅へ延伸されるまでは東京都心側のターミナル駅であった。一時は当駅まで東京市電が乗り入れ、専用ホームが造られるなど結節点となった。川崎方面からの乗客の多くが当駅で市電に乗り換えてしまい、高輪駅まで乗り通す客が期待したよりも少なかったため、京浜電鉄の営業上あまり有利ではなかった。なお、京浜線の品川乗り入れと引き替えで東京市電の乗り入れは終了した。
品川駅よりも南に位置するが、旧東海道の品川宿北端に立地しているため、北品川駅と名付けられた。開設当時の所在地は荏原郡品川町大字北品川宿であった。
なお、品川駅の所在地は品川区ではなく港区高輪三丁目である。
6両編成対応の相対式ホーム2面2線を有する地上駅である。ホームはほぼ南北方向に延びる。上り線ホームの西側には保線機械を留置するための側線が設置され、上り方で本線と接続されている。
改札口は上りホーム南側に面して1か所設置され、上下ホームは2本の跨線橋で結ばれている。従来からある跨線橋に加え、エレベーター専用の跨線橋が2007年に新設された。
駅簡易自動放送は、1番線が関根正明、2番線が大原さやかが担当している。
(出典:京急電鉄:駅構内図)
2021年(令和2年)度の1日平均乗降人員は7,700人であり、京急線全72駅中59位。品川駅から徒歩圏内(約10分)にあるためか、利用者は少ない。都内の京急の駅では最少となっている。
近年の1日平均乗降人員と乗車人員の推移は下記の通り。
駅東側には商店街がある。国道15号(第一京浜)が京急本線と並行する形で駅の西側を通過している。
駅前すぐ、国道15号上に北品川バス停があり、東京都交通局(都営バス)および東急バスの路線バスが発着する。
品川駅の一駅隣で乗降客が少ないことからか特殊詐欺における現金の受け渡しにしばしば使われることがあると見られ、実際に改札の駅員の声掛けで特殊詐欺を未然に防いだ実績が複数ある。このことから、2021年6月に同駅では多額の現金を持って北品川駅で待ち合わせの利用客に対して、伝言があるので駅係員に声を掛けるようにと呼びかける趣旨のポスターを設置、以来警察からの防犯カメラの確認依頼は皆無となったという。
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