岩槻区(いわつきく)は、埼玉県さいたま市を構成する10区のうちの一つ。さいたま市の行政区で最も面積が大きい。
さいたま市の東部に位置する。市街地は区の北寄りにある岩槻駅周辺となっている。区南部では浦和美園駅周辺の大規模区画整理事業であるみそのウイングシティの区域内となっており、宅地や商業施設の造成が進んでいる。
岩槻は岩槻城の城下町時代(中世)から岩槻宿を経て多くの町名が残っていたが、住居表示実施の流れにより1965年頃から順次消滅した。現在では本町・東町・西町・仲町・府内などの町名となっている。渋江は交差点名、バス停名、市宿は商店街名、大工町は町内会名といったように一部名を留めているものもある。他に、城下町時代からの町名ではないが、通称名として富士見町や栄町といった町名も存在した。旧町名の持つ文化価値が見直され、住居表示などで失われてしまった町名を復活させようとする動きがあり、旧町名や通り名を記した石碑、プレートの設置を進めている。主な町名、通り名は下記の通り。
など
一部の区域で住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施されている。これまでに7度に分けて行われている。
区成立後から毎年4月1日の人口。住民基本台帳人口より(台帳法改正前の2012年以前は台帳人口+外国人登録人口の数値)。
大学
岩槻城下にあたる岩槻駅東口を中心として岩槻人形と呼ばれる雛人形を専門とする人形店が集積し、「人形のまち」として全国的に知られる。岩槻の名物としては特に雛人形、兜などの人形が有名である。これは日光東照宮造営に関わった職人が、名水井戸があったためその後岩槻にとどまり、江戸初期に始めたものと言われている。現在も岩槻駅周辺や人形町通り、市宿通りなどに人形店が軒を連ねる。また、福田晋一原作の青年漫画・アニメ(2022年1月~3月期に放送)である「その着せ替え人形は恋をする」では作品の主な舞台となり、作者が直接岩槻区の人形工房等へ取材するなどし、人形職人やコスプレイヤーのリアルな実情がうかがえる作品となっている。
市外局番は市内全域「048」。市内局番が「6XX」「7XX」「8XX」の地域との通話は市内通話料金で利用可能(浦和MA)。収容局は岩槻局、川通局、和土局、慈恩寺局。「7xx」から始まる市内局番は岩槻区と同じNTT東日本岩槻営業所(旧電報電話局)管内に属する蓮田市のほか、上尾市、桶川市、北足立郡伊奈町、春日部市で使用されている。
郵便番号は、区内全域が「339-00xx」である。
埼玉高速鉄道(東京7号線)が岩槻市を通って蓮田市まで延伸される計画があり、岩槻駅前や区役所には計画の早期実現を訴える垂れ幕が掲げられている。中心市街地の商業機能衰退や交通空白地帯の存在などの諸問題解決に大きな効果があるとされる。岩槻-浦和美園駅間の2017年度以後の着工に向けて「さいたま市地下鉄7号線延伸事業化推進期成会」が発足している。区内に中間駅の設置も予定されている。
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