藍住町(あいずみちょう)は、徳島県の北東部に位置する町。板野郡に属する。
阿波藩では江戸時代から明治30年頃まで藍染めが盛んであり、藍住町もその例に漏れず阿波藍の主要産地であった。現在でも藍染めが町の特産品して知られており、自治体に含まれるものとしては全国唯一の「藍」という字の由来となっている。町南部には資料館「藍の館」があり、そこでは阿波藍の歴史を知ることや藍染め体験が可能である。
室町時代の阿波国守護細川氏と三好氏が本拠地とした「勝瑞城跡」や、徳島県第一号店である大型ショッピングモール「ゆめタウン徳島」なども主な名所である。
徳島市の中心駅でもあるJR徳島駅より車で約30分(約12km)という立地の比較的な良さ、そして町内全域が平地となっていることからの宅地開発のしやすさから徳島市や鳴門市のベッドタウンとして宅地開発が進んでいる。3万5千人という人口を有し、徳島県内では徳島市、阿南市、鳴門市、吉野川市に次いで5番目に人口の大きい自治体である。 なお、町名の由来は前身の藍園村と住吉村が合併した際にそれぞれの頭文字を取ったことに起因する。
藍住町の南に位置する徳島市との境界は、吉野川上にある。さらに北側の板野町、鳴門市との境界は旧吉野川上にあり、町内はこれらの河川のデルタ地帯である。町内には山が無く、全域が可住地となっている。
町南部の吉野川は「四国三郎」の異名を持ち、日本三大暴れ川に数え上げられている。江戸時代以前から町内でも度々洪水を起こしてきたということが知られており、高地蔵などが見られる。
元々は農業地域で田園が広がっていたが、高速道路やバイパスが整備されて以降、宅地開発が大きく進んだ。 藍住町は町であるにもかかわらず、徳島県内の市町村では鳴門市、吉野川市に次いで5番目に多い3万5千人という人口を有している。この人口は、町村に限れば四国で最も多い。また、町民の平均年齢は44.8歳(2019年7月)と全国の市区町村と比較してもかなり低く、若い世代の割合が高いベッドタウンである。 過去10年の人口増加率は10%と、北島町や石井町と並び徳島県でもっとも発展している町の一つでもある。四国地方で2035年まで人口増加が予測されている市町村は、藍住町と香川県の宇多津町のみである。2045年には吉野川市を追い抜き徳島県で4位の人口をもつ自治体になると予想されている。
藍園村、住吉村の合併後の最初の1955年の国勢調査では、人口は10,544人であったがその後は減少し続け1万人を割った。1965年の国勢調査では最低人口の9,726人を記録したが、その後は徳島市のベッドタウンとして宅地開発された結果、増加に転じ1985年の国勢調査では22,619人、2000年国勢調査では3万人を突破して30,368人、2015年国勢調査では34,626人を記録している。 。今後も2035年頃まで藍住町の人口は増加し続け、3万6千人弱まで上ると予測されている。町民の平均年齢は44.8歳(2019年7月)。
町内には警察署はなく、北島町にある徳島板野警察署が管轄し消防署も北島町にある板野東部消防組合が管轄している。
産業人口は15,060人。
中堅企業が多く立地しており、藍染めの生産をしている。
かつては大豆の産地として知られ、それを原料として味噌の醸造が盛んに行われており、全国的にも知られるようになった。
町内には若年層の人口が多く、町立中学校は2つ、町立小学校は4つ設置されている。
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