スティーヴ・マンダンダ(Steve Mandanda、1985年3月28日 - )は、ザイール(現・コンゴ民主共和国)・キンシャサ出身でフランス国籍のサッカー選手。ポジションはGK。リーグ・アン・スタッド・レンヌ所属。元フランス代表。マルセイユのクラブ最多出場記録保持者。
ル・アーヴルACの下部組織で育ち、2005年8月にプロデビューすると、デビュー戦からの4試合で1点しか許さなかった。すぐさまレギュラーの座を獲得し、2005-06シーズンは30試合、2006-07シーズンは37試合に出場した。2007年夏のシーズンオフにはアストン・ヴィラFCのトライアルなども受けたが、7月14日にオリンピック・マルセイユへレンタル移籍した。
セドリック・カラッソが膝を負傷して長期欠場したため、正GKの座を掴んだ。カラッソが復帰してもポジションを明け渡さず、UEFAチャンピオンズリーグやUEFAカップで好プレーを見せて一躍ビッグクラブから注目を集める存在となった(カラッソはシーズン終了後にトゥールーズFCに移籍)。リーグ戦では失点数こそ多かったものの、グレゴリー・クペやミカエル・ランドローなどリーグを代表する錚々たる実力者達を抑えてシーズン最優秀GK賞を受賞した。2008年3月5日、マルセイユと4年契約を結んで完全移籍を果たした。2011-12シーズン、UEFAチャンピオンズリーグ、ラウンド16、インテル戦2ndではブランドンのゴールをアシストした。
2016年、マルセイユを離れ、プレミアリーグ・クリスタル・パレスFCに移籍。2017年シーズンから再びマルセイユに復帰、UEFAヨーロッパリーグ決勝進出を助けた、また3度目のリーグ・アン最優秀GK賞とリーグ・アンベストイレブンに選出された。
2018年12月22日のアンジェ戦でマルセイユでの通算500試合出場を達成した。2019年9月1日のサンテティエンヌ戦でリーグ戦通算400試合出場を達成した。2021-22シーズン、レギュラーをパウ・ロペスに奪われ、出場機会を大幅に減らした。
2022年7月6日、スタッド・レンヌと2年契約を結んだ。
2003年からU-21フランス代表に選ばれ、2006年に出場したUEFA U-21欧州選手権では大会ベストイレブンに選ばれた。2007年にははじめてフランスA代表候補に選ばれた。2008年2月5日のコンゴDR戦にフランスB代表の一員として出場し、弟のパルフェ・マンダンダと対戦した。5月27日、UEFA EURO 2008本大会前の親善試合・エクアドル戦でフランスA代表デビューし、他の代表GK候補が軒並み調子を落としていたこともあり、本大会出場メンバーに第3GKとして登録された。
UEFA EURO 2008後にグレゴリー・クペがフランス代表引退を表明したため、マンダンダが正GKに抜擢され、2010 FIFAワールドカップ欧州予選のはじめの数試合はレギュラーを務めた。しかし、2009年夏頃にウーゴ・ロリスにポジションを奪われ、ワールドカップ南アフリカ大会には第2GKとして臨んだ。
2014 FIFAワールドカップに臨むフランス代表にも呼ばれていたが、2014年5月17日のEAギャンガン戦において、首を痛め負傷退場となった。その後頸椎亀裂骨折で約6週間の離脱の見込みとなったため、ワールドカップの欠場が決まった。
2018年、ワールドカップロシア大会では第2GKとして参加。グループリーグ第3戦、デンマーク戦で先発出場したのみであったが、ワールドカップ優勝に貢献した。
2021年、ユーロ参加後、クラブでレギュラーを奪われプレー機会を減らして以降は代表から約1年遠ざかっていたが、2022年9月25日開催のUEFAネーションズリーグ、デンマーク戦を戦うメンバーに選出され、約1年振りに代表復帰を果たすと、2022 FIFAワールドカップに臨むフランス代表に選出された。既にチームは決勝トーナメント進出が決まっていたため、グループリーグ最終節のチュニジア戦ではロリスに代わり先発起用され、好セーブも見せたが、試合は0-1と敗れた。大会終了後に長年代表の正GKを努めてきたロリスと共に代表引退を表明した。
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