人間環境宣言

人間環境宣言（にんげんかんきょうせんげん、Declaration of the United Nations Conference on the Human Environment）は、1972年にスウェーデンのストックホルムで開催された国際連合人間環境会議において採択された共通見解7項の前文と共通の信念26原則から成る宣言。国際会議で初めての環境保全に関する取組みであり、人間環境の保全と向上に関し、世界の人々を励まし、導くため共通の見解と原則が定められている。ストックホルム宣言とも呼ばれる。　

環境保全には具体的な取決めが必要になるが、先進国は開発を抑え環境保護を優先することを主張し、途上国は貧困及び低開発ゆえの環境問題であるから開発優先と援助の増強を主張した。先進国と途上国の対立、いわゆる南北問題を発生しつつ採択された文書である。

同宣言は国際環境法の基本文書とされており、1985年のオゾン層の保護のためのウィーン条約、1992年の国連地球サミットにおける環境と開発に関するリオ宣言や気候変動枠組条約などに再録されている。

関連項目

• 国際連合人間環境会議
• 環境教育
• 世界人権宣言
• ナイロビ宣言（1982年） - 環境と開発に関するリオデジャネイロ宣言（1992年）
• 国際法
• 国際環境法
• 国際人権規約
• 環境教育

外部リンク

• Declaration of the United Nations Conference on the Human Environment - United Nations Environment Programme
• 人間環境宣言 - 環境省 環境基本問題懇談会（第2回）議事次第 配布資料 （2003年）
• 『人間環境宣言』 - コトバンク

1. 環境と開発に関するリオ宣言
2. 国際連合人間環境会議
3. 環境法
4. 国際環境法
5. 国際連合環境計画
6. 国際化学物質安全性カード
7. 環境と開発に関する国際連合会議
8. 環境運動
9. 6月16日
10. 人間宣言
11. 目白大学
12. 持続可能性
13. 環境社会学
14. 国際法
15. 都市環境破壊
16. 国際連合人間居住計画
17. 福島大学
18. 高尾憲司
19. 健全な環境への権利
20. 国連ミレニアム宣言