塩屋 浩三(しおや こうぞう、1955年8月18日 - )は、日本の声優、俳優、ナレーター。鹿児島県出身。神奈川県川崎市育ち。青二プロダクション所属。
弟は同じく声優の塩屋翼。
鹿児島県で誕生し、小学3年生で神奈川県川崎市に転居。
弟の塩屋翼によると無口であり、心配していた母親が「活発な子たちの仲間入りさせたら何とかなるだろう」と1966年、小学5年生の頃無口を直させるために弟と一緒に劇団ひまわりに入れられ、子役として活動した。その時はほとんど劇団ひまわりで、学校の授業は受けておらず、こっちの方ばかりになってしまったという。最初のレギュラー出演としてはテレビドラマ『悪魔くん』の情報屋役。当時は学校を休むのが嫌であり、小学5、6年生時には半分も行けなかったという。また商店街などで「あの子、あの子」と指差されるのが嫌であり、周囲の目を気にして親に「やるんだったら大きくなってからまた考えりゃいいんだから、僕はもうここで辞める」と言って、劇団を中学生で退団。以降役者の活動はしないと考えていた。
川崎市立橘高等学校時代、クラスが変わっても子役時代を知る同級生から「あいつだ、あいつだ」と言われて嫌な思いをしていた。しかし結局大人になってから役者の仕事を始めているため、子役の仕事はきっかけにはなっているという。
演劇の世界にもう1度戻ったきっかけは、芝居自体は好きだったことからである。高校では演劇を続けており、高校卒業後に太陽プロモーション、青年座研究所を経て、劇団青年座に1年所属、養成所の仲間たちとともに劇団U・快連邦を創立した。森静子作の『青春物語』で初舞台。
その後、劇団で活動しても食べることとなると難しいことから、弟の翼が青二プロダクションに所属しており、声の仕事は好きだったため、キンダースペースを経て、同プロダクションに入り、食べるための仕事として声優としての活動を始める。声優としてのデビューは1982年、テレビアニメ『機甲艦隊ダイラガーXV』のショーター・クロイツのあたりと語っている。
方言は鹿児島弁。
声優としては多数のアニメ、洋画、ゲーム、OVAなどに出演している。
役柄としては肥満体質および巨漢のキャラクターを演じることが多い。特に、悪役だがどこか憎めない気のいい太目で知られる。
テレビアニメ『ドラゴンボールZ』では、ラスボス的立ち位置の魔人ブウ役を演じた。
テレビドラマ『悪魔くん』の情報屋役、テレビアニメ『ゲゲゲの鬼太郎(第4作)』の子なき爺役など水木しげる原作の作品に出演している。情報屋については第1話・第2話では鈴木芳生が演じていたが、声は塩屋である。アフレコルームに呼ばれて「この子にアテて声やってくれ」と子役の喋りが下手だったため急遽お呼びが掛かったという。出演したのは3話からでアフレコだけ先になったわけだが、替えられた前の子役がかわいそうで、あまり楽しいものではなかったという。
2002年時点では劇団も客演が多いが、先方のスケジュールに「そんなに迷惑をかけないでやれる仕事」というので、年に1、2本という。
その時に事務所から映像の仕事の話が来ても「スイマセン」と言っているという。昔はフィルムだったことからビデオの画面が嫌いで、ビデオの何度でも撮影し直しがきくというのが、質的に嫌いで、変に緊張し、全部無防備に撮影されている気がしたという。スタジオのスリーカメラなども小さい時に東映で、スタッフの映画制作のようなものを垣間見ていることから全方向に気を配っていなければいけないというのが、客1方向、カメラ1方向などというのと違うのがなんともという。
趣味・特技はギター、ボウリング、野球、お酒、カラオケ。資格は普通自動車免許。
龍田直樹の声優グループ「龍のとなり」のメンバーである。
弟の翼の他に妹がいる。
太字はメインキャラクター。
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