武蔵小金井駅(むさしこがねいえき)は、東京都小金井市本町六丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線の駅である。駅番号はJC 15。
当駅を含む区間は、運行系統上は「中央線」と案内される。運転形態の詳細については該当記事を参照のこと。
駅周辺の地名から。但し、小金井駅は既に栃木県下野市の現・東北本線(宇都宮線の愛称区間)にあり、新小金井駅も既に市内の現・西武多摩川線にあったため、「小金井」に旧国名「武蔵(国)」を冠して駅名とした。地元では「ムサコ」と略されることがあり、「nonowa武蔵小金井・ムサコガーデン」 や駅北口にある商店街「ムサコ一番街」といった施設の名称にも採用されている。
島式ホーム2面4線を持つ高架駅である。改札は2箇所ある。なおnonowa口改札は、交通系ICカードであるSuica、PASMOその他提携カードのみ利用可能。出口は北口と南口があり、自由通路により北口と南口を行き来することが可能。また、主本線は外側2線(1・4番線)である。
三鷹営業統括センター管内の直営駅であり、駅長を配置している。
(出典:JR東日本:駅構内図)
新宿・東京方面の電車のうち、直接折返す電車等の一部列車は2番線を使用する。3番線は2012年6月17日より使用が開始された。
当駅に停車する列車は全て快速電車である。2020年3月13日までは、総武線に直通する各停や、東京駅発着各停が運行されていた。
下り快速は中野駅(土曜・休日ダイヤは吉祥寺駅)から各駅に停車しているため、「各駅停車」と案内されることが多いが、行先のみで案内されることもある。平日早朝の当駅始発下り列車や当駅止まりの上り列車は各駅に停車するが、時刻表では「快速」と案内されている。
駅西側に豊田車両センター武蔵小金井派出所がある。このため当駅始発・終点の列車が設定されている。以前は「武蔵小金井電車区」として車両配置もあったが、2004年に豊田電車区(当時)に統合され、車両は全て移管された。
JR中央線は、2020年代の前半(2021年度以降の向こう5年以内)を目途に2階建グリーン車を2両連結させ12両編成運転を行う。そのため当駅や車両基地となっている豊田車両センター武蔵小金井派出所は、ホーム12両編成対応への改築及び、構内配線変更・留置線の12両編成対応化工事等が実施される。
導入当初は日本電音、1995年9月28日からは五感工房制作の発車メロディを使用していたが、駅開業80周年となった2006年4月1日に、「さくらさくら」をアレンジしたメロディに変更している。これは江戸時代に玉川上水沿いに植えられた名勝「小金井桜」や小金井公園の桜にちなんだものである。メロディはサウンドフォーラムの制作で、編曲は牧野奈津子が手掛けた。当初は2007年1月14日までの期間限定での使用を予定していたが、その後も継続して使用している。また、同年1月15日には各バージョンの使用番線が入れ替えられた(詳細は下表参照)ほか、3番線には小金井市内に住む障害を持つ子供とその家族らで結成されたハンドベルグループ「トライアングル」が演奏したものを収録した新規のバージョンを採用した。
なお、2020年9月1日には「輸送品質の向上」を目的として、上り線ホーム(3・4番線)のメロディをスイッチ制作の汎用のものに変更している。
2003年から2013年まで施工されていた中央線高架化工事の影響で、駅構造はしばしば変化している。2007年6月30日と7月1日に下り線、2009年12月5日・6日に上り線で、それぞれ高架切り替え工事が行われた。その後2012年5月19日・20日に上り線増設工事が行われ、2面4線の高架駅となった。
工事開始以前は2面3線(下り方面が単式)の地上駅だったが、北口が橋上駅舎化された後、2003年9月28日から暫定的に4面4線となり、翌2004年7月19日から2007年6月30日までは2面3線(上り方面が単式)、2007年7月1日から2009年12月5日までは3面4線(上り方面が地上で相対式、下り方面が高架上で島式)、2009年12月6日から2012年5月19日までは2面3線(上り線が単式)、現在は2面4線(両方とも島式)のホームを有する駅となった。
2009年1月25日に出入口が高架下に移り、1・2番線へはその先の階段・エスカレーター・エレベーターを使い、地上3番線へは高架下の入口からスロープを使いホームへ向かうことになっていた。4番線へは、全線高架化された後に3・4番線ホームとなる部分が通路として使われていて、北口へ向かう。
かつて南口には当駅が停車場に昇格して以来の緑色の三角屋根が特徴の駅舎があったが、高架化工事に伴い2009年1月24日限りで使用が中止され、解体された。
当駅のホームの変化を示すと、以下のようになる(のりばの番号は南側から数えられている)。
2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員は53,342人で、JR東日本管内の駅の中では長津田駅に次いで第71位。なお、この数は中央快速線東京 - 高尾間で乗り換え路線が無い駅の中では三鷹駅に次いで多く、中央快速線内24駅中14位である。
近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。
駅前には中規模の商店街がある。駅東側は南北に小金井街道が走っており、中央線高架化以前は踏切で線路と直交していた。
北口はバスターミナルとなっており、多摩地区の各地と結ばれている。バスターミナルに面してドン・キホーテがある。 このバスターミナルから小金井街道までの道が都道135号線であり、バスターミナルから西に伸びる道路は都道136号線である。
南口は小金井街道に面する広場があり、イトーヨーカドーなどの店舗や、中規模の市民ホールである小金井 宮地楽器ホール(小金井市民交流センター)等の公共施設が再開発によって完成した。 南方向には商店街が伸びている。中央線の高架化工事と同時に商店街付近も再開発が進行中で、商店の入替わりや建替えにより2000年代から急激に様変わりしている。南側に少し離れて連雀通りが東西に走る。この道に面して小金井市役所がある。また、元はこの通りに面した市役所分庁舎の前に南口バスターミナルがあった。
西には豊田車両センター武蔵小金井派出所がある。その下を新小金井街道がくぐって線路と直交する。この道は、線路の南北で連雀通り、都道136号と直交する。連雀通りはその西で線路を横切り、都道136号を合流する。
従来、駅東側の小金井街道踏切は「開かずの踏切」だった。また、西の旧小金井市公会堂側の踏切も歩道橋はあるものの同様に「開かずの踏切」だった。特に2003年9月の切替直後は横断距離も遮断時間も長くなったことで社会問題になった。その後応急措置として歩道橋を設置した他、翌年の切り替えで横断距離・遮断時間とも切替前の水準に戻り、さらに2007年7月の下り線高架化でさらに短くなった。そして、2009年12月の上り線高架化により踏切は廃止され、南北の往来がスムーズとなった。
南口再開発の一環で小金井市公会堂が2006年4月に解体され、同年11月にプラウドタワー武蔵小金井が起工した。
この「武蔵小金井駅南口第1地区再開発ビル」は、イトーヨーカドーを核店舗とするアクウェルモール武蔵小金井が2009年3月19日に開業し、公共施設やマンションも併設された。
2009年9月17日には、バスロータリー南側にライフサポートショッピングセンター「セレオ武蔵小金井」(現nonowa武蔵小金井SOUTH、。)がオープンした。
また、2015年2月19日に高架下に商業施設「nonowa武蔵小金井」→「nonowa武蔵小金井EAST」が、同年12月12日に商業施設「nonowa武蔵小金井WEST」がそれぞれ開業した。
2018年4月14日には、高架下西側に「nonowa武蔵小金井『ムサコガーデン』」が開業し、「nonowa武蔵小金井」全体のリニューアルが完了した。
2020年春には東小金井駅 - 武蔵小金井駅の高架下に、食事付き学生向け賃貸住宅「中央ラインハウス 小金井」が開業した。また、同年6月30日には武蔵小金井駅南口第2地区第一種市街地再開発事業の一環でツインタワー「武蔵小金井シティクロス」とショッピングセンター「ソコラ武蔵小金井クロス」が開業した。
※ 上記11施設は徒歩移動では少々難があり、バスによる移動が便利である。
小田急バス・京王バス・CoCoバス・東京空港交通が運行する路線が発着する。2009年3月19日より、駅前ロータリーに乗り入れを開始した。
関東バス・京王バス・CoCoバス・西武バスが運行する路線バスが発着する。
その他、降車専用として深夜急行バス 新宿駅発国立駅行バスも停車する。
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