十条駅(じゅうじょうえき)は、東京都北区上十条一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。駅番号はJA 14。
当駅を通る路線は、線路名称上は赤羽線であるが、運転系統上は埼京線として案内される。特定都区市内制度における「東京都区内」に属する。
埼京線内で唯一の相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、それぞれのホームに改札口(北改札・南改札)がある。南改札にはお客さまサポートコールシステムが導入されており、終日インターホンによる案内となる。また、それぞれのホームを連絡する跨線橋がある。ホームは両端の踏切(いずれも公道)に挟まれている。
自動券売機、多機能券売機、指定席券売機、自動改札機が設置されている。下りホームには待合室、トイレがある。多機能トイレを併設している。
(出典:JR東日本:駅構内図)
上下線で日本電音製の発車メロディを使用している。
2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員は32,107人である。他路線との接続が無い駅としては、埼京線内最多である。
近年の1日平均乗車人員の推移は下表の通り。
西口駅前では十条駅西口地区第一種市街地再開発事業が都市計画決定されており、2024年完成予定の37階建超高層マンションが2021年3月に着工した。
西口駅前から北に伸びる商店街の十条銀座は約200軒の商店で構成されていて、東京都北区で最大規模の商店街である。
駅西方には帝京大学板橋キャンパスおよび帝京大学医学部附属病院、帝京中学校・高等学校など帝京大学グループの施設建物がある。駅南口から線路沿いに板橋方面に向かうと東京家政大学がある。
駅北東に東京都内では2館だけとなった、大衆演劇専用小劇場といわれる篠原演芸場がある。(当駅と東十条駅のほぼ中間。もう1館は浅草木馬館)
前述のとおり、駅のホームは踏切に挟まれる形で設置されており、慢性的に混雑している埼京線の車両数を増やせない一つの原因ともなっている。踏切は一方が線路を挟んで立地する別の商店街同士(十条銀座と十条中央商店街(演芸場通り))を結ぶ道路、もう一方が都道455号本郷赤羽線のものである。
国際興業バスが運行。
十条駅周辺にて、連続立体交差事業(鉄道高架化)の事業化を進める計画がある。そもそもこれは1976年(昭和51年)に東北新幹線開業に伴い通勤新線を建設するのに伴い赤羽線の輸送力増強が必要となったことから、北区が計画に同意するに当たり1983年(昭和58年)9月28日に十条駅を地下化、赤羽駅を高架化することで合意していた。
その後赤羽駅は全線で高架化されたが、一方で十条駅に関しては計画が変更され、赤羽駅と同じく高架化を行う事となった。2016年9月23日には高架建設を前提に「環境影響評価書案」を、2017年2月21日には「環境影響評価書案に係る見解書」を、同年10月31日には「環境影響評価書」を東京都知事に提出するなど手続きを進め、東京都は、2020年3月3日に国土交通省から都市計画事業の認可を取得した。2030年度完成予定。
工事施行方式は、まず東側に用地を確保し、そこに上り線を仮線として移設し、ついで上り線跡地に下り線を移設し、下り線跡地に単線の高架(下り線)を設置する。更に下り仮線跡地(旧上り線)に上り線の高架を設置する方式がとられることになっている。
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