第17回日本レコード大賞は、1975年(昭和50年)12月31日に帝国劇場で行われた、17回目の『日本レコード大賞』である。
なお同年11月9日にはノミネート歌手を発表する『'75日本レコード大賞は誰に? 第一次審査発表』を開催、『サンデースペシャル』で放送した。
第17回の大賞は、布施明の「シクラメンのかほり」に決定した。布施明は初の受賞。なお、大賞の発表は押阪忍(「ベルトクイズQ&Q」の司会者)が務めた。
最優秀歌唱賞は五木ひろし。前年第16回に続いて2年連続の受賞。
この年から1977年(第19回)までは「大賞候補ベストテン」と称する10作品の中から、歌唱賞(5作品)が選出され、さらにその中から大賞と最優秀歌唱賞が決定された。これが1978年(第20回)以降の「金賞」の前身となった。
この年の大賞候補ベストテン10作品は、布施明の「シクラメンのかほり」(大賞)、五木ひろしの「千曲川」(最優秀歌唱賞)、野口五郎の「私鉄沿線」(歌唱賞)、南沙織の「人恋しくて」(歌唱賞)、小柳ルミ子の「花車」(歌唱賞)、森進一の「あゝ人恋し」、内山田洋とクール・ファイブの「中の島ブルース」、西城秀樹の「この愛のときめき」、沢田研二の「時の過ぎゆくままに」、八代亜紀の「ともしび」である。
最優秀新人賞は細川たかしの「心のこり」と岩崎宏美の「ロマンス」との激戦となり、細川の「心のこり」が受賞した。
視聴率は2.7P下落の43.0%。また、この年からは近畿地区でのテレビ中継のネット局が朝日放送から毎日放送に変更された。
当時人気絶頂の新御三家(野口五郎、西城秀樹、郷ひろみ)のうち、郷ひろみだけがいかなる賞にも漏れた。大晦日の放送では小川アナウンサーがわざわざ郷に「今どんな心境か」とインタビューする場面もあった。郷は翌年大衆賞を受賞し、新御三家3人そろってのエントリーを果たす。
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