浅倉 大介(あさくら だいすけ、1967年11月4日 - )は、日本の音楽プロデューサー、作曲家、編曲家。貴水博之とのユニットaccessのキーボーディスト。東京都台東区出身。東京都立蔵前工業高等学校卒業。ダーウィン所属。通称はDA、大ちゃん。
略歴
1985年よりヤマハのシンセサイザー・ミュージックコンピュータの部門でシステム開発等に従事する傍ら、ゲームミュージックを制作。
小室哲哉から「ほぼ打ち込みのサウンドをライブで再現したい」というオファーが来た際にヤマハの意向で当時のMIDI・サンプラー・デジタルシンセサイザーの事情を熟知して、音楽理論にも精通していた浅倉が出向したことから、小室との付き合いが始まる。
TM NETWORKのサポートメンバーとして1987年の「Kiss Japan TM NETWORK Tour '87〜'88」からマニピュレーターとして2人で音色の打ち込み・ライブアレンジを施し、小室の描いたセッティング表を基にライブ用の機材の同期システムの構築を担当して、ヤマハ・EOSシリーズの開発にも小室と共に関わった。
1990年から「TM NETWORK RHYTHM RED TMN TOUR」にてサポートキーボーディストを務め、ステージに立ちながら、ライブでの照明とバックバンドの配置・パフォーマンス等の演出等のエンターテイメントの仕組みを実地で学んでいった。2人で共同で作業する際は理数系・コンピューターの問題・最終的な形の仕上げは浅倉に任せ、小室は話や言葉を思い描き、世界観・歌詞を作っていく役割を分担し、その関係性は出会った時から変わっていない。
1991年11月、アルバム『LANDING TIMEMACHINE』でソロデビュー。1992年7月、貴水博之とのユニットaccessを結成。同年11月にシングル『Virgin Emotion』でデビューし、1995年1月の活動休止までに15枚のシングル、3枚のアルバムをリリース。『DRASTIC MERMAID』『MOONSHINE DANCE』『MISTY HEARTBREAK』など数々のヒット曲を手掛けた。オリコン年間ランキング作曲家別セールスでは1993年にトップ60、1994年にトップ20入りを記録している。
1995年3月、92年以来3年ぶりにソロ活動を再開。同年7月、3rdアルバム『ELECTROMANCER』をリリース。また、1996年には黒田倫弘、伊藤賢一とのユニットIcemanを結成。同年7月にシングル『DARK HALF〜TOUCH YOUR DARKNESS』でデビューし、2000年3月の活動休止までに6枚のシングル、5枚のアルバムをリリースした。1998年から2004年にかけては、伊藤賢一とのユニットMad Soldiersとしても活動。コタニキンヤを共同プロデュースした。
1995年から2004年にかけては、T.M.Revolution、藤井隆、Fayray、木村由姫、pool bit boys、LAZY KNACK、雛形あきこなど多くのアーティストをプロデュース。『WHITE BREATH』『HIGH PRESSURE』『HOT LIMIT』(いずれもT.M.Revolution)など数々のヒット曲を手掛けた。オリコン年間ランキング作曲家別セールスでは1995年にトップ50、1996年にトップ60、1997年、1998年にトップ10、1999年にトップ20、2000年、2002年にトップ30、2004年にトップ40入りを記録している。
2001年1月、96年以来5年ぶりにソロ活動を再開。2002年9月、コンプリートBOX『21st Fortune』をリリース。2004年3月から2005年3月にかけては、アルバム「Quantum Mechanics Rainbow」シリーズを7枚連続リリース。2008年6月から2020年10月までに、配信限定シングル「DA METAVERSE」シリーズを38曲リリース。また、DJとして2003年から2020年にかけてクラブミックスアルバム「Sequence Virus」シリーズを9枚リリースしている。
2002年1月、95年以来7年ぶりにaccessとしての活動を再開。以降、2017年12月現在までに17枚のシングル、5枚のアルバムをリリースしている。2003年から2007年にかけては宇都宮隆、木根尚登、葛城哲哉、阿部薫によるTM NETWORKトリビュートライブに小室哲哉の代役として参加している。
また、2010年2月には土屋公平、吉田建、屋敷豪太とのバンドSugar & The Honey Tonesとしてアルバム『SO SWEET!』をリリース。2018年1月には小室哲哉とのユニットPANDORAとしてシングル『Be The One』を、同年2月にはミニアルバム『Blueprint』をリリースしている。
近年はaccessおよびソロでの活動を中心に、コタニキンヤ.のスーパーバイズ、外部への楽曲提供など精力的な活動を続けている。オリコン年間ランキング作曲家別セールスでは2005年にトップ60入りを記録。2018年9月現在までに作曲を手掛けたシングルは155作。うちオリコン週間ランキングにて1位を獲得したのは4作、5位以内にランクインしたのは38作、10位以内にランクインしたのは52作。シングルの総売上枚数は約1280万枚である。
人物
大のディズニー好きとして知られる。18歳のころからディズニーが好きで、20歳のころには週4日東京ディズニーランドに通っていたほどである。近年はディズニー好きとして『ヒルナンデス!』、『マツコの知らない世界』などのテレビ番組に出演し、ミュージシャンならではの観点からディズニーのパークや作品の魅力を紹介している。
バイオグラフィ
1990年代
2000年代
2010年代
記録・受賞歴
日本レコード大賞 ベストアルバム賞
- 第35回(1993年)access アルバム『ACCESS II』
日本ゴールドディスク大賞 ロック・アルバム・オブ・ザ・イヤー
- 第13回(1999年)プロデュース・アルバム『triple joker』(T.M.Revolution)
ディスコグラフィ
個人名義。access、Icemanの作品は該当記事を、プロデュース・楽曲提供した作品は浅倉大介の作品一覧を参照。
レコード会社は以下の表記とする。
- (F) …ファンハウス
- (A) …アンティノスレコード
- (D) …ダーウィンレコード
- (S) …ソニー・ミュージックダイレクト
シングル
配信限定シングル
オリジナル・アルバム
ベスト・アルバム
クラブミックスアルバム
コンプリートBOX
サウンドトラック
- アレンジ・サウンドトラック DAIVA(1987年3月4日)
- グラビテーション オリジナル・サウンドトラック(1999年9月22日)
- グラビテーション TV-tracks(2000年12月20日)
- 旅の贈りもの 0:00発 オリジナル・サウンドトラック(2006年10月4日)
- スターフィッシュホテル -image soundtrack-(2006年12月20日)
- 鋼殻のレギオス SOUND∞RESTORATION(2009年3月4日)
- 鋼殻のレギオス SOUND∞RESTORATION 02(2009年6月5日)
- グッバイ、チャーリー オリジナル・サウンドトラック(2009年11月18日)
ユニット
- access
- Iceman
- Mad Soldiers
- Drei Projekt
- Sugar & The Honey Tones
- PANDORA
プロデュース・楽曲提供
プロデュース
- オナペッツ
- MODE
- 雛形あきこ
- LAZY KNACK
- T.M.Revolution
- pool bit boys
- 木村由姫
- Fayray
- コタニキンヤ
- 藤井隆
- D.A.N.K
- サカノウエヨースケ
- RUN&GUN
- The Seeker
楽曲提供
- 南青山少女歌劇団
- 宇都宮隆
- 阿部薫
- SHAZNA
- OHA-ガール グレープ
- 椎名へきる
- 柴田智子
- マジーとレギュラー
- Kimeru
- 玉置成実
- ワタシメスラッグ
- Daisy×Daisy
- ON/OFF
- May'n
- ゴールデンボンバー
- T.M.Revolution×水樹奈々
- ZOLA
- REVALCY
- 中森明菜
- あさまっく
- GALETTe*
- EDGE of LIFE
- 東京パフォーマンスドール
- BugTheMic
- 篠原ともえ
- 佐咲紗花
- Iris
- ガチンコ3
- つるの剛士
- TRF
- あんさんぶるスターズ!
- でんぱ組.inc
- TRIGGER
- Sarah L-ee
- OFF White
出演
テレビ
- 新堂本兄弟(2006年4月 - 2014年9月、フジテレビ)
- GIRLS' FACTORY(2011年10月22日 - 2012年、フジテレビONE)
- ヒルナンデス! (不定期出演(金曜)、日本テレビ)
ラジオ
- UPTOWN SQUARE(1992年4月 - 1998年3月、NACK5)
- Digiryzm Sensation(1998年4月 - 1999年3月、bayfm)
- NEO AGE CIRCUIT(2000年4月 - 2021年3月、NACK5)
- 東京プラネタリー☆カフェ(2019年1月 - 3月、TOKYO FM)
映画
- ウィッシュ(2023年12月15日、ウォルト・ディズニー・ジャパン) - 一言声優として出演
ライブ・イベント
ライブ
ライブイベント
クラブイベント
映像作品
VHS
- Dimension-Trick(1992年10月1日)
- INTERFACE OF ELECTROMANCER(1995年6月25日)
- DA's Special Valentine Party!!! in 横浜アリーナ 1999.2.14(1999年8月21日)
- DA's Party Special Summer Festival!!! In Tokyo Bay NK Hall 1999.8.29(2000年2月14日)
DVD
- 21st Fortune DVD(2002年11月20日)
- D-Clips 1992-1995(2005年6月29日)
- DAISUKE ASAKURA Live Tour '04 Cultivate Meme〜about Quantum Mechanics Rainbow〜(2005年3月4日)
- DAISUKE ASAKURA Quantum Mechanics Rainbow(2005年10月17日)
- DAISUKE ASAKURA Drive Meme-over Quantum Mechanics Rainbow-(2006年3月20日)
- DA LIVE METAVERSE 2015 Re-Birth(2017年2月14日)
- DA METAVERSE 2016 quarter point(2017年7月5日)
- DAISUKE ASAKURA CLUB+LIVE DA metaverse beginning θ⁺(2019年7月3日)
- DAISUKE ASAKURA DA LIVE METAVERSE 2019 Cθda growth(2019年10月2日)
出版物
書籍
- EOS LESSON DIARY(1991年7月)
- デジタル・ミュージックへの招待(1991年12月)
- D Scope(1995年12月)
- 浅倉大介大全集 THE WORKS PACKAGE DA(1996年7月)
- DAISUKE的にOK!?(1999年12月)
- DA'S COMPLETE RECORD〜decade of daisuke asakura〜(2001年3月)
- 21st Fortune 写真集(2001年12月)
- DATi BON(2004年12月)
- Quantum Mechanics Rainbow Book〜DA 04-05〜(2005年3月)
- HAPPY D.A.Y S〜浅倉大介+アニー&アルの日記〜(2005年12月)
- 浅倉大介 デビュー20周年記念BOOK(2011年9月)
- 浅倉大介の作曲・アレンジ教室(2011年10月)
- DAte Adventure Daisuke Asakura(2013年12月)
スコア
- D-Trick(1992年10月)
- ELECTROMANCER ピアノソロアルバム(1995年8月)
- バンド・スコア ELECTROMANCER(1995年11月)
電子書籍
- Daisuke Asakura Interviews Vol.1(2014年7月)
- Daisuke Asakura Interviews Vol.2(2014年7月)
脚注
注釈
出典
外部リンク
- Daisuke Asakura Official Website
- 浅倉大介 (@daisukeasakura) - X(旧Twitter)
- 浅倉大介 (@daisuke_asakura) - Instagram
- 浅倉大介 (@daisukeasakura) - ツイキャス
- DarwinRecord - YouTubeチャンネル
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