『美少女戦士セーラームーン』(びしょうじょせんしセーラームーン)は、武内直子の漫画作品『美少女戦士セーラームーン』を原作にしたゲームシリーズである。アニメが社会現象になるほど人気を博していたため、同時期の他の作品に比較してゲームソフトの数が群を抜いて多く、様々なプラットフォームに展開していた。
キャラクターボイスを担当する声優陣はテレビアニメ版と同じ。
1994年8月5日にバンプレストから発売。Rのエイルとアン編とブラックムーン編の間を描いたオリジナルストーリーのアドベンチャーゲーム。アニメ版をベースに、アニメでは描かれなかった原作第1期の設定を使用して、ブラックムーン編へ続くように物語が描かれている。三石琴乃・久川綾・富沢美智恵・篠原恵美・深見梨加の5人によるユニット・Peach Hipsが歌う主題歌シングル『恋する乙女は負けない/同じ星に生まれた二人だから』も発売された。
1994年11月25日にバンプレストから発売。クイズなどのミニゲームをクリアして、セーラー戦士のビジュアルを集めるゲーム。ビジュアルが用意されているセーラー戦士はセーラームーン、セーラーマーキュリー、セーラーマーズ、セーラージュピター、セーラーヴィーナスの5人のみ。
これら以外にも「セーラーV」というタイトルが開発されていたが未発売となっている。
1992年12月18日にエンジェルから発売のアクションアドベンチャーゲーム。本作の時代背景はアニメ無印のジェダイト編であり、セーラームーンがアドベンチャーモードで情報を集めて、アクションモードで敵と戦う展開になっている。
1994年4月22日エンジェルから発売。ゲームボーイ版の前作と同様にアクションゲームとアドベンチャーゲームが融合されており、各ステージでシナリオを解いていく構成となっている。序盤はアニメのストーリー基準だが、後半になると原作に沿った話になる。エンディングに至っては原作そのまま。登場人物が豊富であり、当時のアニメ好きの少女たちにも喜ばれていた。
オマケとして用意されたミニゲームでは、セーラームーン世界の知識を問うクイズや神経衰弱などのゲームが遊べるが、中でもクイズの難易度に関しては一部書籍が「『カルトQ』並の高さ」と評するほどである。
原作連載の『なかよし』誌上でオリジナル敵キャラクターの公募が行なわれるも、発売前に最優秀作品が盗作だったことが判明。そのキャラクターのCGを変えざるを得なくなった為、発売日が一度延期された。
1993年8月27日にエンジェルから発売されたベルトスクロールアクションゲーム。セーラームーン、セーラーマーキュリー、セーラーマーズ、セーラージュピター、セーラーヴィーナスの5人の中から1人を選んでプレイする。マーキュリーはスピードが速い、ジュピターは攻撃力が高い、ヴィーナスはチェーンで攻撃などそれぞれ性能が異なり、使い勝手に差がある。
横スクロールでパンチやキックや必殺技を駆使して、複数現れる敵のヒットポイントを削って倒していくスタイル。2人同時プレイ可能。全5ステージ。
ステージ開始画面(テレビアニメにおけるアイキャッチ)ではムーン・マーキュリー・ジュピターを選ぶとルナ、マーズを選ぶと鴉、ヴィーナスを選ぶとアルテミスがそれぞれ登場する。また、エンドロールではちびうさとルナPが登場する。
原作者の武内直子はこのゲームのためにオリジナルの雑魚キャラクター3体のデザインを書き下ろしている。アクションなどシーンで、只野和子が手掛けた使用原画は約300枚以上。
1993年12月29日にバンダイから発売されたベルトスクロールアクションゲーム。プレイヤーはセーラー戦士五人の他にちびうさでも遊ぶことができる。2人同時プレイ可能。スーパーファミコン版の前作よりも難易度とスピード感が増し、操作性が向上した。各キャラクターの特徴は基本的に前作と同様だが、今作ではセーラーヴィーナスも他の戦士と同じく素手での攻撃に変更された。全4ステージで、ステージボスはデマンドらブラックムーンの上級幹部たちが登場する。『美少女戦士セーラームーン』格闘ゲームシリーズ最初の対戦格闘ゲームでもある。
キャラの性能差が顕著である上に全4面とボリュームが少ないため、ゲームとしての評価は低い。
1994年7月15日にバンダイから発売のパズルゲーム。マウス対応。さめがめのルールをベースにしている。10人のキャラクターの中から1人を選んでプレイする。1人でプレイするモード、コンピュータ対戦で勝ち抜いていくモード、2人対戦モードの3つのモードが用意されている。プレイ中セーラームーンのキャラクターが目立たず、必殺技のギミックも地味であり、女児向けのキャラクターゲームとしてはあまり評価が高くないが、純粋なパズルゲームとしてはゲーム関連の文献でも評価されている。
1994年12月16日にエンジェルから発売の対戦型格闘ゲーム。セーラームーン、セーラーマーキュリー、セーラーマーズ、セーラージュピター、セーラーヴィーナス、セーラーちびムーンの6人が主役の座をかけて対戦をする。ボスキャラクターとして登場するセーラープルート・セーラーネプチューン・セーラーウラヌスの3人も対戦モード限定で使用可能。目押しコンボ、無敵時間付きのバックステップといったシステムや、バランスの取れた対戦ができることから、格闘ゲームとしての評価は高い。テレビCMは9人セーラー戦士の大乱闘のようなアニメーションでも制作されている。
エンディングの後タイトル画面に戻ると、プレイヤーが選択したキャラクターが主役になったという事でタイトルが変化する。例えばセーラーマーキュリーでクリアすると、『美少女戦士セーラーマーキュリーS』と表示される。
1995年2月24日にバンダイから発売のパズルゲーム。3つ「タリスマン」(剣、鏡、珠)を集めて、アイテムや必殺技を使いながら、ゲームの中の「カラーハート」を消し、対戦相手より早く全部の「タリスマン」を集める。プレイヤーは9人のセーラー戦士とタキシード仮面の他にセーラーサターンとスーパーセーラームーンでも遊ぶことができる。
1995年9月22日にエンジェルから発売のロールプレイングゲーム。10人のセーラー戦士がプレイキャラクターになる。「運命」をテーマとしており、ある目的のためにセーラー戦士達がこれまでに倒してきた敵を復活させて運命を変えようとする敵組織「ヘル・デスティニー」にセーラー戦士達が立ち向かう。
原作者である武内直子が書き下ろしの完全なオリジナルストーリーを採用し、ドラマチックに展開する。ベースはアニメ版だが、一部では原作の設定とアニメの設定が混ざっている部分もある。アニメ未登場の必殺技シーンの表現は、基本的に原作に忠実な設定となっている。アニメ調の新たな敵キャラクターの原画デザインは武内直子が手掛けている。
初回生産分には限定特典で、特製オリジナル・カードが封入されている。
1995年12月8日にバンダイから発売のパズルゲーム。
1996年3月29日にエンジェルから発売の対戦型格闘ゲーム。『場外乱闘!? 主役争奪戦』をベースにセーラーサターンが追加され、グラフィックや技も刷新されている。ストーリーモードでは前作と同様だが、サターンが最終ボスとして登場する。
前作同様、エンディングの後タイトル画面に戻ると、プレイヤーが選択したキャラクターが主役になったという事でタイトルが変化する。例えばセーラーマーキュリーでクリアすると、『美少女戦士セーラーマーキュリーSuperS』と表示される。
1996年9月27日にバンダイから発売のパズルゲーム。唯一スーファミターボで発売された作品。
1996年3月8日にエンジェルから発売されたプレイステーション用ソフトの対戦型格闘ゲーム。
3DO『美少女戦士セーラームーンS』のシステムをベースに、内容をアップグレードしている。本作は後に、セガサターン『美少女戦士セーラームーンSuperS Various Emotion』としてほぼ同内容で移植されたが、両機種ではバトルステージや必殺技の表現などが一部異なっている。
新たな3Dオープニングアニメーションを挿入して、その他の新規アニメーションが入っていない。『美少女戦士セーラームーン』ゲームシリーズの中では初の3Dポリゴン+モーションキャプチャのセーラー戦士で採用された。
2001年11月29日にバンダイから発売。計36種類のミニゲームをこなして話をすすめるタイプのゲーム。ストーリーモードは全8ストーリーで、ちびうさ、うさぎとプレーヤーの3人が中心となって展開している。
バンダイが発売したマイナーハードのプレイディアでは以下のソフトが発売されている。
セガが発売したキッズコンピュータ・ピコでは以下のソフトが発売されている。
1994年にバンダイから発売されたてれびっこコードレス専用ビデオソフト。基本的にプレイディア「クイズ対決!セーラーパワー結集!!」と同じ内容だが、クイズの出題構成などが違う。
1994年7月8日にマーバから発売されたメガドライブ専用ベルトスクロールアクションゲーム。基本的にスーパーファミコン版と同じ内容だが、必殺技やステージ構成や敵の種類などに違いがある。1人プレイ専用。スーパーファミコン版のゲーム音楽とは異なり、本作は畑亜貴が作曲を担当。
難易度をハードにすると、最終面のクインベリル戦後、クインメタリアとの戦闘が始まる。ただエンディングは変わらない。
1995年3月17日にバンダイから発売された3DOの対戦型格闘ゲーム。『美少女戦士セーラームーン』ゲームシリーズの中で初の3Dオープニングアニメーションを挿入して、キャラクターグラフィックはセル画で描かれている。おまけでセーラー戦士たちの留守番メッセージ、プロフィールやゲーム音声などが収録されており、このゲームで使用されたBGMも完全収録している。セーラーサターンを除いて、9人のセーラー戦士がプレイキャラクターになる。各セーラー戦士の変身シーンが見られたり、スーパーセーラームーンを使う可能性がある。
コンピュータを相手に勝ち抜いていくスーパーバトルモード。友だちやコンピュータと対戦を行うVSモード。任意のキャラクターを選びチーム同士で闘うチームバトル。対戦ステージやハンディキャップ等、様々な設定を行うオプションモード。キャラクターのプロフィール情報を閲覧したりサウンドテストなどが行えるデータベースモードが選べるようになっている。
スーパーファミコン版『場外乱闘!? 主役争奪戦』と『全員参加!! 主役争奪戦』とはシステムが異なる。本作のシステムは、後にPlayStation版『真・主役争奪戦』、セガサターン版『美少女戦士セーラームーンSuperS Various Emotion』に受け継がれた。
1995年1月27日にバンダイから発売されたゲームギア専用アクションゲーム。ノーマルモードの主人公であるセーラームーンと、イージーモードの主人公であるちびムーンの2人のキャラクターから選する。
ミニゲームの「レイの占い」では、本日の日付を入力するのだが、西暦の千の位、百の位が「19」で固定の為、現在では占うことができなくなっている。
1996年11月29日にエンジェルから発売されたセガサターンの対戦型格闘ゲーム。PlayStation『真・主役争奪戦』をベースに移植したものだが、一部の内容が異なる。
ストーリーモードに新規アニメーションが新たに挿入されている。アニメ本編では存在しなかったセーラーサターンの変身ムービーが見られており、外部太陽系三戦士の変身バンクシーンの決めポーズでも惑星のマークとして追加された。またウラヌス、ネプチューン、プルート、サターンに新技が1種類ずつ追加されている。
1995年3月22日にバンプレスト(現在のバンダイナムコアミューズメント)から稼動開始されたベルトスクロールアクションゲーム。使用キャラクターはスーパーファミコン版やメガドライブ版と同様に初期の5人が登場して、2人同時プレイが可能。
全8ステージで、難易度が高い。綺麗さを意識した繊細なキャラクターグラフィックとバトルステージの背景グラフィックが特徴としてあげられる。スーパーファミコン版とメガドライブ版に比べると、より多彩な戦闘アクションを繰り出す。
雑兵役の敵キャラクターは基本的にテレビアニメ無印前半の妖魔が登場するが、例外としてテレビアニメ第43話のオニワバンダナと本作オリジナルの覆面男というザコ敵が登場する。
ゲームバージョンでは「Version 95/03/22」と「Version 95/03/22B」を存在させ、日本国外のバージョンは一部異なる。初期のバージョンでは、タキシード仮面が乱入するボス戦で、乱入前にクリスタルを使って倒してしまうと、ステージクリアにならず完全にツマってしまうバグがある。
1997年にバンプレスト(現在のバンダイナムコアミューズメント)から稼働開始されたスゴロク形式のクイズゲーム。使用キャラクターは初期メンバー5人・ウラヌス・ネプチューンの計7人。敵が厄介な特殊能力を持っていたり、マニアックな問題がかなり多かったりと、クイズゲームの中では難易度が高い方に属する。
セーラープルートとセーラーちびムーンは一部の演出で登場し、ほたるはちびうさと共にショップで登場したり、ナレーションで登場したりする。登場キャラクターを全員ミニチュア化した可愛らしい姿をして、セーラー戦士達が戦闘スタート時にアニメ第三期と同じベースの必殺技シーンを披露する。早く回答することによりゲージが溜まり、ゲージが満タンになると、必殺技が発動してノルマを全て消すことができる。
ストーリーは『S』のアニメ版の後日談に当たり、復活したデス・バスターズのカオリナイト・ウィッチーズ5・ハイキューン以外のダイモーンを倒しながら、再び洗脳された土萠創一教授の所まで辿り着く。
電子ゲームに該当する電子漫画塾、LSIゲームがあるもののゲーム性は低い。他のハードよりも玩具に近い。
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