享保(きょうほう)は、日本の元号の一つ。正徳の後、元文の前。1716年から1736年までの期間を指す。この時代の天皇は中御門天皇、桜町天皇。江戸幕府将軍は徳川吉宗。
改元
- 正徳6年6月22日(グレゴリオ暦1716年8月9日) 7代将軍徳川家継死去のため改元
- 享保21年4月28日(グレゴリオ暦1736年6月7日) 元文に改元
この改元は改元の決定から日付までを幕府側の事実上の指定で決められたものである。これは事実上の将軍の代始改元を目指したものであるが、以後は幕府権力の衰退もありこれが最後となった。
出典
『後周書』にある「享茲大命、保有万国」から。
天から大命を授けられ、そして万国を平和に保つという意味である
享保年間の出来事
8代将軍徳川吉宗による享保の改革。
- 4年 : 11月9日 - 徳川吉宗による相対済令の発令。
- 7年 : 12月21日 - 目安箱の投書をきっかけとして、徳川吉宗の命により小石川養生所を開設。
- 9年 : 4月14日 - 享保の大火(妙知焼け)、大坂。
- 15年 : 8月3日 - 享保の大火(西陣焼け)、京都。
- 17年 : 享保の大飢饉
誕生
- 4年 : 田沼意次(江戸幕府側用人・老中 遠江国相良藩初代藩主)、井伊直陽(越後与板藩第2代藩主)
- 5年 : 細川重賢(熊本藩第7代藩主)
- 8年 : 池大雅(絵師)
- 13年 : 平賀源内
- 15年 : 本居宣長(医師)
- 18年 : 閑院宮典仁親王( 光格天皇の実父)
死去
- 4年 : 安藤東野(享年37)
- 5年 : 間部詮房(享年53)
- 9年 : 近松門左衛門(享年72)
- 10年 : 新井白石(享年69)
- 13年 : 荻生徂徠(享年62)
- 15年 : 徳川継友(享年39)
- 17年 : 井伊直陽(享年14)
- 19年 : 紀伊國屋文左衛門(享年66)
西暦との対照表
※は小の月を示す。
脚注
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