2007年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月3日に開幕した。アメリカンリーグの第38回リーグチャンピオンシップシリーズ(38th American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、12日から21日にかけて計7試合が開催された。その結果、ボストン・レッドソックス(東地区)がクリーブランド・インディアンス(中地区)を4勝3敗で下し、3年ぶり12回目のリーグ優勝および11回目のワールドシリーズ進出を果たした。
MLB全体でレギュラーシーズン勝率最上位の2球団がリーグ優勝決定戦で対戦するのは、ワイルドカード制度が1994年に導入されてからは初めて。また、この両球団がポストシーズンで対戦するのは、1999年の地区シリーズ以来8年ぶり4度目である。この年のレギュラーシーズンでは両球団は7試合対戦し、レッドソックスが5勝2敗と勝ち越していた。今シリーズでは、インディアンスが10年ぶりのリーグ優勝を目指し第4戦で先に王手をかけたが、レッドソックスが第5戦からの3連勝で逆転優勝した。ポストシーズンの7戦4勝制シリーズにおいて1勝3敗から逆転優勝したのは、3年前のアメリカンリーグ優勝決定戦におけるレッドソックス以来3年ぶり、延べ11球団目である。シリーズMVPには、第5戦に先発登板して8.0イニングで11奪三振・1失点の好投を見せるなど、2試合14.0イニングで2勝0敗・防御率1.93という成績を残したレッドソックスのジョシュ・ベケットが選出された。このあとレッドソックスは、ワールドシリーズでもナショナルリーグ王者コロラド・ロッキーズを4勝0敗で下し、3年ぶり7度目の優勝を成し遂げた。
この年よりワールドシリーズの開幕日が、全米テレビ中継の視聴率が高く見込める曜日の放送を増やすために、土曜日から水曜日に変更された。これに伴いポストシーズンの期間が延びたため、リーグ優勝決定戦では第4戦と第5戦の間に休養日が設けられた。この方式は、2009年シーズン終了後に撤廃されるまで3年間続いた。
2007年のアメリカンリーグ優勝決定戦は10月12日に開幕し、途中に移動日と休養日を挟んで10日間で7試合が行われた。日程・結果は以下の通り。
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