『極東黒社会 DRUG CONNECTION』(きょくとうくろしゃかい)は、1993年に公開された東映東京撮影所製作、東映配給による日本映画。R指定。
東映従来のヤクザ路線だけではなく、香港マフィアを題材にした第一作。
元フランス外人部隊という経歴をもつフリーのスマグラーである加納(役所)は独自の方法で海外よりコカインを持ち込み日本国内で売りさばいていた。日本・香港・台湾のヤクザ組織が新宿の覇権を争い、香港の組織が、日本進出を目論むイタリアマフィアと手を組んだ。加納は一人の日系アメリカ人ラリー・マツダ(ショー)と接触するが、彼はニューヨーク市警の潜入捜査官という事を知る。
ほか
『JFK』や『氷の微笑』のような現代社会の底にある異常性をテーマとし、「東南アジアを舞台にした麻薬マフィアを描いた映画の製作を東映社長・岡田茂が指示を出したことに端を発する。ドラマ終盤ではフィリピンロケが行われ、実銃ステージガンを多用した銃撃シーンが展開された。
興行成績は不振に終わった。東映は「極道の妻たちシリーズ」などのアクション映画を年間3、4本程度公開していたが、ビデオ販売が好調な半面、劇場配給では不振続きで、配給収入は大半の作品が数億円にとどまり、収益の足を引っ張るようになった。本作の失敗に続き、頼みの『新極道の妻たち 覚悟しいや』の配収が4億円どまりだったことから、アクション映画の配給業務を子会社の東映ビデオに移管させた。アクション映画は東映の看板のため、業務の移管は業界に波紋を広げた。
Owlapps.net - since 2012 - Les chouettes applications du hibou