『わが青春の北壁/西城秀樹』(わがせいしゅんのほくへき さいじょうひでき)は、西城秀樹の3枚組ライブ・アルバム。1977年12月20日にRCAから発売された。
1977年7月28日に日生劇場において開催された、西城秀樹・初のミュージカル(劇団四季)「わが青春の北壁」の模様が収録されている。
三木たかしが『ジーザス・クライスト・スーパースター』の大ファンだったこと、西城秀樹も劇団四季の「ジーザス・クライスト=スーパースター エルサレム版」に感銘を受けたこと、当時、日本のミュージカルスターでお客を呼べる役者はまだいなかったこと、などの条件が重なり、阿久悠がアクション歌手・西城のために、ミュージカルを創作し、西城一人と劇団四季とのジョイントが実現した。西城はミュージカル初挑戦。阿久悠台本・作詩、三木たかし作曲、浅利慶太演出で、1977年7月5日-7月28日、日生劇場で公演が行われた。
アイドル歌手として超多忙だった西城は、四季の稽古場に1ヵ月、休むことなく通い、四季独特の発声法を学んで舞台に臨んだ。山と都会の場面が交錯しながら、ダンスや歌で彩られる。西城のセリフ回しにはやや難があるが、歌とダンスは及第点で、当時、日本の創作ミュージカルは愚作続きと評されていたが、本作は良作と評判を呼んだ。
山男の有光良(西城秀樹)は山を捨てナイトクラブで働く。良の兄・有光洋(滝田栄)は有名な登山家だったが、3人の友人を山で失い、自身も大ケガを負った。その北アルプス北壁に弔い合戦を決意。同行するのは妻の有光夏子(久野綾希子)と弟・良。良が山を捨てていたのは義姉・夏子を愛してしまったからだった。有光洋・夏子は遭難し、死に至る。死を目前にして夏子は良を以前から愛していたと告白する。
ミュージカル『わが青春の北壁』中の楽曲のみをスタジオ録音したアルバムも、1977年7月25日にRCAから発売された。8枚目のオリジナル・アルバムとなっている。
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