Aller au contenu principal

マシュー・スタッフォード


マシュー・スタッフォード


ジョン・マシュー・スタッフォードJohn Matthew Stafford, 1988年2月7日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州タンパ出身のプロアメリカンフットボール選手。NFLのロサンゼルス・ラムズに所属している。ポジションはクォーターバック。

経歴

高校時代まで

1988年にフロリダ州タンパで生まれる。程なくして父がジョージア大学の大学院に通い始めたため、家族でジョージア州へ移住。その後、テキサス州ダラスへ移り住む。ダラス市内にあるハイランドパーク高校に進学し、ランディ・アレンコーチの指導の下でクォーターバック(QB)として頭角を現す。

1年目から3,161ヤードのパスを通し、38TD、6INTという好成績を残す。高校2年までは野球もプレーしており、高校の野球チームのチームメイトには、現在MLBのロサンゼルス・ドジャースに在籍するクレイトン・カーショウがいた。しかし、2年目のシーズンは1,748ヤード、18TD、11INTと前年度から大きく成績を落としてしまった。そのため、スタッフォードはフットボールと野球の両立を断念し、以降はフットボールに専念する。2005年の夏に膝を痛めるアクシデントがあったが、怪我から復帰後は15試合で4,018ヤードを稼ぎ、38TD、6INTという好成績を収め、チームを全勝でチャンピオンシップ制覇に導いた。最終学年時の活躍により、スタッフォードは一躍全米最優秀QBとして脚光を浴びるようになった。

ジョージア大学

2006年1月に高校を早期卒業したスタッフォードは、父の母校であるジョージア大学にカレッジフットボールの奨学生として進学。ジョージア大では、練習生を経ずに1年目の途中から先発QBの座を掴み取る。1年目の成績は1,620ヤード、パス成功率53.6%(126/235)、7TD、13INTと、やや低調な数字に終わったが、チック・フィラ・ゲームでは、強豪バージニア工科大学の撃破に貢献し、MVPを受賞している。

2年目のシーズンでは、2,523ヤードのパスを通し、19TD、10INTをマーク。自身の成績を大幅に向上させると共に、チームを11勝2敗の好成績でシュガーボウル制覇に導いた。シーズン9戦目のフロリダ大学戦では、WRモハメド・マッサコイ(2009年ドラフト2順目でクリーブランド・ブラウンズに入団)に自己最長の84ヤードのTDパスを通している。

3年次には成績を更に向上させ、3,459ヤード、25TD、10INTをマーク。チームも順調に勝ち進み、キャピタルワンボウルを制覇。スタッフォードにとっては大学通算3つ目の主要タイトルとなった。大学3年間の通算成績は7,731ヤード、51TDであった。また、大学時代には故障で試合を欠場したことが一度も無く、自身が先発した試合では22勝5敗という高勝率を誇った。「勝てる」、「故障がない」という優秀なQBに求められる条件を満たしていたスタッフォードは、最終学年を待たずしてNFLドラフトの全体1位指名候補となった。

大学時代の通算成績

デトロイト・ライオンズ

2009年

2009年のNFLドラフトでは、前年に16戦全敗のデトロイト・ライオンズが全体1位でスタッフォードを指名した。この際、LBアーロン・カリーの指名を望んでいると見られるライオンズファンからのブーイングも起きた。事前交渉によって前年のマット・ライアン(アトランタ・ファルコンズ)の6年総額7,200万ドルを超える6年総額7,800万ドルという超大型契約 が成立していたため、ドラフト当日の全体1位指名発表の際には、興を削がれたファンからブーイングが沸き起こった。またCMに有名人をあまり起用してこなかったユニリーバにステイシー・キーブラー以来となるスポーツ選手として起用され、AxeのCMへの出演契約を結んだ。

プロボウルでプレーしたQBを37年間出していないライオンズにとって、スタッフォードは待望のスターQB候補として期待された。当初エースQBにはベテランのダンテ・カルペッパーが起用されると見られていたが、9月13日のシーズン開幕戦直前になってエースQBとして起用することがチームから発表された。

新人QBとしては1968年のグレッグ・ランドリー以来となる開幕戦先発を果たしたニューオーリンズ・セインツ戦ではパス37回中16回の成功で205ヤードを投げインターセプト3回と散々だったが1ヤードのTDランをあげた。第2週のミネソタ・バイキングス戦でカルビン・ジョンソンにプロ入り後初のタッチダウンパスを投げた。第3週のワシントン・レッドスキンズではパス36回中21回の成功で241ヤードを投げ1タッチダウンをあげる活躍を見せて、連敗を19でストップ、チームに2007年12月23日以来となる勝利をもたらした。第4週のシカゴ・ベアーズ戦でサックされた際にひざを痛めて続く2試合に欠場した。

11月22日のクリーブランド・ブラウンズ戦では左肩を負傷しながら、NFL新人記録となるパス422ヤードを獲得、NFLの新人史上ダン・マリーノに次いで2人目となる5TDパスを投げてチームに2勝目をもたらした。この活躍でその週のNFC最優秀攻撃選手、最優秀新人選手に選ばれた。この年10試合に出場し、2,267ヤードを獲得、13TD、20INTの成績を残した。

2010年

2010年、開幕戦のシカゴ・ベアーズ戦で右肩を負傷退場、第7週まで戦列を離脱した、その後またも右肩を負傷し、わずか3試合の出場に終わったが535ヤードを獲得、6TDに対して1INT、QBレイティングは91.3の数字を残した。

2011年

2011年1月に右肩の手術を行った。3月24日には投球練習を開始した。この年、開幕からカルビン・ジョンソンとの間でタッチダウンを量産した。第2週のカンザスシティ・チーフス戦では4TDパスを投げて48-3で圧勝した。第3週のミネソタ・バイキングス戦では20点差から逆転勝利し、敵地メトロドームで1997年以来14年ぶりに勝利した。第4週のダラス・カウボーイズ戦では24点差からの逆転勝利にチームを導き、第5週でも勝利し、1956年以来となる5連勝を果たした。第16週のサンディエゴ・チャージャーズ戦で373ヤードを投げて3タッチダウン、シーズン通算獲得ヤードを4,518とし、スコット・ミッチェルの作ったチームのシーズン記録を更新、チームを1999年以来となるプレーオフ出場へ導いた。最終週のグリーンベイ・パッカーズ戦ではパス59回中36回成功、520ヤードを獲得し5TDをあげたが、相手QBマット・フリンが480ヤードを獲得、6TDをあげる活躍を見せて41-45で敗れたワイルドカードのニューオーリンズ・セインツ戦ではカルビン・ジョンソンへの211ヤードなど、パスで380ヤードを獲得したがディフェンスが崩壊し28-45で敗れシーズンを終えた。この年プロ入り後初めて全試合に先発出場し、5,038ヤードを獲得し41TDをあげた。またカルビン・ジョンソンとのホットラインでは96回のパスで1,681ヤードを獲得、チーム記録となる16TDをあげた。

2012年

2012年、8月25日のプレシーズンゲームで左手の血管が破裂する負傷をした。第3週のテネシー・タイタンズ戦では負傷し途中交代した。第8週のシアトル・シーホークス戦ではパス49回中34回成功、3TDパス及び1TDラン、残り20秒に逆転TDパスを決めて28-24で勝利した。

第9週にはカート・ワーナーに次いでNFL史上2番目の速さとなる37試合目の先発出場でパス通算10,000ヤードを達成した。この年、パス4,967ヤード、20TD、17INTの成績を残した。

2013年

2013年7月、ライオンズと3年5,300万ドルの契約延長を果たした。

ロサンゼルス・ラムズ

2021年1月31日、ドラフト権やジャレッド・ゴフなどを含めた複数選手を含むトレードによって、ロサンゼルス・ラムズに移籍。このシーズン、チームを地区優勝に導き、自身初となるプレーオフでの勝利をあげた。さらに勝利を重ねてチームを第56回スーパーボウルに導いた。当日の試合は、第3クォーター中に左足首を負傷しながらも、第4クォーター終盤にクーパー・カップへの逆転勝ち越しタッチダウンパスを決め、23-20の勝利に導き、チーム2度目のスーパーボウル制覇をもたらした。

選手としての特徴

強肩が最大の魅力で、密集地にも速いボールを投げる地肩を持つ。リリースも素早く、クイックリリースからも長距離パスを投げることが出来る。体格こそプロのQBの中では平均的だが、優れた身体能力も兼ね備え、ジェイ・カトラーに似たタイプのQBだと評価されている。40ヤード走4.8秒の脚力を持つ。パスラッシュの交わし方、視野の広さ、冷静さ、リーダーシップも高く評価されている。そして、“勝てるQB”であることや、大学時代に毎年成績を向上させた成長力もスタッフォードの評価を高めている。

高額での契約に対し「過大評価」とする意見もあったが、ライオンズのマーティン・メイヒューGMはスタッフォードの長所として、「強肩、オーソドックスなスタイル、ゲームに対するインテリジェンス、道徳観と情熱、練習熱心さ」を挙げた。

一方で、パスの精度 や状況判断 に課題があるとされる。

詳細情報

年度別成績

レギュラーシーズン

  • 2023年度シーズン終了時
  • 太字は自身最高記録
  • は各年度のリーグ最高記録
  • はNFL記録

ポストシーズン

  • 2023年度シーズン終了時
  • 太字は自身最高記録

脚注

関連項目

  • NFLドラフト全体1位指名選手
Collection James Bond 007

外部リンク

  • 通算成績と情報 NFL.com, or Pro-Football-Reference (英語)
  • Georgia Bulldogs bio (英語)
  • Detroit Lions bio (英語)
  • Matt Stafford official draft announcement with analysis and interview (from NFL.com) (英語)
  • Matt Stafford's NFL Combine Training (英語)
  • Matthew Stafford Stats, News, Photos - Georgia Bulldogs - NCAA College Football - ESPN (英語)
  • YouTube - Matthew Stafford GT Highlights



Text submitted to CC-BY-SA license. Source: マシュー・スタッフォード by Wikipedia (Historical)