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夕方ワイド番組


夕方ワイド番組


夕方ワイド番組(ゆうがたワイドばんぐみ)は、日本のテレビ局に於いて、主に平日15 - 19時台頃に放送されている生放送のローカル番組、即ち、夕方のローカルワイド番組の事である。

概要

放送時間の主要な視聴者である主婦層をターゲットとしているため、主婦が興味を抱く様に工夫された情報番組となっている。対象とする情報は家事に直結する買い物、料理、天気に関わるものと、より良い生活や家族サービスに関わるグルメ、小旅行、その他の地域情報などである。提供スポンサーは、これらの情報に関わるものの他に家計を預かる主婦に決定権がある場合が多いと見られる子供の教育(予備校や専門学校)や生命保険、医療機関、住宅関係、セカンドカー、ペット関係。更に求人情報誌などもある。その他、帰宅した子供達が見たい様な情報や夕方以降に勤務する飲食店従業員などを対象とした情報を含む事もあり、競争がある地域では番組で扱う情報に差異が見られる事がある。

時と共に参入する局が増えるに連れて、昼間帯から開始される長時間番組も登場し、熾烈な視聴率争いが展開されている地域もある、この影響で、これまで多く存在していた夕方のテレビアニメ枠やテレビドラマ再放送枠が激減する局も増えている。

一部地域では週末のイベント、セール等の告知を行うのに都合が良いことから、情報番組を金曜日のみ編成している局がある。月~木曜日は放送していないので、夕方ワイド番組の範疇には入らないが、そのコンセプトや制作手法は大いに生かされている。

夕方ワイド番組の誕生

1983年4月に中部日本放送(現・CBCテレビ)で『夕焼けワイド510』が放送開始。

1987年4月にテレビ埼玉で『常盤6丁目情報局』が放送開始。

1989年10月、中部日本放送で『CBCニュース通り』が放送開始。5時台に30分ずつの情報番組と6時から既存の『CBCニュースワイド』の3番組を合わせた、コンプレックス編成でスタート。翌年の1990年3月にリニューアルして『ミックスパイください』が放送開始となる。

1991年4月には、RKB毎日放送(RKB)で『RKBワイド5』、南日本放送で『5時からテレビ』を放送開始、同年10月には札幌テレビ(STV)の『どさんこワイド120』(現・「どさんこワイド179」)が放送を開始した。それぞれが17~19時の2時間で全国ニュースを挟みながら、ローカルニュース、タウン情報、中継などを折り込み、大学生以下の視聴者層をカットしたスタイルでスタートした。

その後、同種の番組を全国のテレビ局が制作している。主に北海道・東北エリアの日本テレビ系列局が制作した『どさんこワイド』、『ピヨ卵ワイド』(山形放送、1994年4月『ピヨピヨ卵ばくだん』として開始)『ゴジてれ Chu !』(福島中央テレビ、1994年10月『ゴジてれシャトル』として開始)『OH!バンデス』(ミヤギテレビ、1995年4月『宗さんのOH!バンデス』として開始)や『5きげんテレビ』(テレビ岩手、1997年3月『いわて特盛!5きげんテレビ』として開始)が、途中番組名やキャスターの変更を経ながらも長寿番組となっている他、地域によっては夕方ワイド番組による視聴率競争が続いている。

主なコーナー

この種の番組の要素は以下の通りである。

  1. ニュース(地域ニュース)、スポーツニュース(競技と芸能)
  2. 天気予報、交通情報
  3. 視聴者からのお便り、視聴者参加企画
  4. グルメや観光スポットなどのタウン情報
  5. 中継(日替わり)
  6. 定点中継(駅前や繁華街から毎日中継)
  7. 料理

1~4はほぼ必須の要素であるが、中継は番組制作費との関係で行われない場合がある。7は時間が掛かる為、放送時間が短い局では採用しない。

都市部のテレビ局は芸能ニュース、国内外の一般ニュースを取り上げる番組が増えている。

在京キー局発の報道情報番組のネット率増加

在京キー局が17時台に放送する報道番組も勢いを増している。フジテレビは昼のワイドショーから一旦撤退して、関東のみで17時台を開始したが、徐々にネット局を増やしていった。TBSも昼のワイドショーから撤退して、17時台に進出したが、開始当初からネット局は多かった。

フルネットしなくてもローカル枠である14~16時台にローカルワイドを編成して、17時台をキー局発のネット受けにする系列局もある。

制作予算が無いなどの理由により、在京キー局の夕方ワイド番組をネットする局も増えている。参入したものの視聴率の悪化や制作費の都合などで終了、撤退に追い込まれるテレビ局もあり、在京キー局の夕方ニュース番組の関東ローカル枠である17時台を部分ネットする局やフルネットする局も増加した。全民放テレビ局が飛び乗り無しで、17時台の枠を在京キー局からフルネットしている地域もある。

また、ライバル局への対策や予算対策として、冒頭のニュースや芸能ニュースなど部分的に放送している番組もある。『どさんこワイド179』は夕方5時台の冒頭で日本テレビの夕方ワイド番組(『news every.』)を一部放送している。

過去には県内の民放全てで同時間帯に夕方ワイド番組(ローカル時間帯)が横並びとなっていた地域もあったが、近年では前述の通り視聴率の苦戦や制作予算の関係などの上、更には新型コロナウィルスによる放送局経営悪化などが原因で放送時間の縮小・移動(週5日の放送から週1回程の放送へと変更など)・番組は継続するものの17時台・18時台のみへと変更、番組の内包・ワンコーナーと言う形で一部時間帯でキー局のニュース番組の放送する放送局も増えてきている。かつて北海道ではテレビ北海道を除く在道民放テレビ4局が横並びで夕方4時前からワイド番組を編成していたが、その後北海道放送と北海道文化放送では16時台を在京キー局からのネット受けに切り替えている。

夕方ワイド番組に限らず、午前中の帯番組も曜日や放送時間を縮小か終了しキー局の情報番組や通販番組へ変更するなど平日午前中の帯番組にもこう言った現象が発生する。一方、逆に午前中の帯番組を終了させて新たに夕方ワイド番組を開始し、それまで放送していたコーナーや企画、制作スタッフなどを移行・集中させる放送局も存在する。北海道文化放送では『みんテレ』放送開始に際して、午前中に編成していた自社制作番組をフジテレビ『ノンストップ!』のネット受けに切り替えた。

キー局のニュース番組を放送しその後にローカル発の夕方ワイド番組に差し替える局も多く、例として16時台に夕方ワイド番組を放送し、17時台にキー局のニュース番組、もう一つは16時台にキー局のニュース番組を放送し、17時台に夕方ワイド番組に切り替えて、18時前の全国ネット枠をネットし、18:15頃(又は18:10頃)にローカル番組(ニュースコーナーなど)に差し替える局も少なくはない。キー局のニュース番組を全国ネット以外放送しない局もある。

2020年の新型コロナウィルス蔓延下において、番組制作体制を見直したうえで番組構成や出演者の組み換えによって短期間で東京からのネットと自社制作番組の時間配分の見直しを行ったり、大型連休中は番組そのものを休止して、全編を東京からネット受け(一部はローカルニュース・天気予報)に切り替えるケースもさらに増えている。

現在放送中の主な夕方ワイド番組

ここでは、概ね主なコーナーで記載した要素を含むものを掲載する。都道府県の並びは日本民間放送連盟の「会員社」に準じ(一部例外あり)、局の配列はデジタル放送のリモコンキーID順とした。

※2024年4月現在。

脚注

注釈


Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 夕方ワイド番組 by Wikipedia (Historical)