目黒区(めぐろく)は、東京都の区部南西部に位置する特別区。
東京23区の南西部、武蔵野台地の南東部に位置する。目黒川と呑川が形成する谷とその支谷が台地を刻んでおり、標高5m未満から35m以上まで起伏に富んだ坂が多いことが特徴である。
面積は1,470haであり、これは東京23区中で16番目となる。
次の特別区に囲まれている。
港区は三田(港区の三田とは別)一丁目の近傍にあるが、わずかに接していない。
区内には、以下の二級河川がある。
これらの川は、呑川の一部と目黒川のみが地表を流れており、他は支流の羅漢寺川なども含めて区内では暗渠にされている。
主な池は以下の通りである。
2005年の夜間人口(居住者)は248,749人であるが、区外からの通勤者と通学生および居住者のうちの区内に昼間残留する人口の合計である昼間人口は271,320人で昼は夜の1.091倍の人口になる。
区内の町丁数は88で、これは東京23区の中で6番目に少ない。 目黒区では、全域で住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施されている。
目黒区は、品川ナンバー(東京運輸支局本庁舎)を割り当てられている。
新しく移転した区役所は、2000年に経営破綻した旧千代田生命保険本社ビル(設計・村野藤吾)を区が買収し、総合庁舎として改修したもの。旧区役所は床面積の狭さに問題があり、移転が課題となっていた。2006年12月頃、多数の区議が政務調査費を不正に使用もしくは私的流用をしているとオンブズマン(代表は元自民党区議会議員・その後無所属議員)が主張したことが原因で政治的混乱が起こった(目黒ショック)。
目黒区では、行政の単位として地区・住区という地域単位を設定している。
目黒区では住民の利便性を図り、地域ごとの特色ある街づくりを支援するため、独自の行政上の単位として小学校の通学区域を基本とした22の住区を設定している。住区は住人の生活に最も密着した地域社会が形成されるような地域単位であると想定され、区の地域政策の基本単位である。
各住区には住区センターが設置され、住民の交流活動や学校外教育活動の場として利用されてきた。また各住区では個人、町会、自治会、PTA、商店会、社会教育関係団体等により住区住民会議という組織が作られ、住区の問題に対して対応するようになっている。
もともと各住区センターには住区サービス事務所が設けられ、区が行う行政サービスの一部が受けられるようになっていた。しかし後により広い範囲を基本とした地区サービス事務所が開設されると、行政サービスは地区サービス事務所に移り、現在住区センターは住区住民会議や住民の集会を行う場として使われている。住区センターには児童館や老人憩いの場などが併設されている例もある。
行政の効率化を図り、従来、住区サービス事務所で提供されてきた行政サービスの範囲を拡大するために、4つの地区サービス事務所が設置されている。地区はその中で生活が充足できるような地域単位として想定され、住区よりも広い範囲を対象とするような地域政策の単位である。地区サービス事務所では住民票の届出や証明をはじめ、各種の基本的な行政サービスを受けることができる。
地区サービス事務所の窓口業務を補完する存在として、特に人の集まる場所などに設置されている。利用できる行政サービスは、特に利用頻度の高い窓口サービスに限られる。
以下の事業所は、特記がない限り本社を示す。
東京23区の中で鉄道駅の数が最も少ない。
京王電鉄
東急電鉄
東京地下鉄
目黒駅は目黒区に近接しているが、品川区内に所在する。また、山手線は区内(三田一丁目)をわずかに通るが駅はないため、区内にはJRの駅は存在しない。
池尻大橋駅は隣接する世田谷区池尻と目黒区大橋の合成地名であり、構内の一部は目黒区に跨っているが、駅の所在地としては世田谷区となる。同様に大岡山駅は駅名が目黒区の地名に由来し、構内の一部は目黒区に跨っているが、駅の所在地としては隣接する大田区となる。
かつては都営バスが区内で東98系統(東急バスと共同運行)および宿91系統を運行していたが、2013年4月1日をもって前者は共同運行から撤退(東急バスの単独運行化)、後者は路線短縮による区内区間の廃止により、目黒区は東京23区で唯一都営バスの営業路線が存在しない区となった。
区内には高速バスのターミナルとなる地点はないが、大橋の国道246号沿いに小田急ハイウェイバスの池尻大橋停留所(東急バス大橋停留所に併設)があり、御殿場駅や箱根方面へ行くことが可能。なお、降車停留所(上り)は世田谷区池尻にある。
なお、池尻大橋にはジェイアールバス関東なども停留所を設けているが、こちらは降車専用となっている。
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