宮若市(みやわかし)は、福岡県の筑豊・宗像地方に位置する市である。
福岡県の筑豊地方北部・直鞍地区西部に位置する。宗像市の南、北九州市と福岡市の中間に位置し、北九州都市圏と福岡都市圏に両属する。福岡市から北東へ約35km、北九州市小倉北区から南西へ約35kmの距離である。歴史的に古代から、宗像市との結びつきが強い都市である。また、北九州・福岡両都市圏の通勤通学圏内であり、旧宮田町地域は北九州都市圏の10%都市圏域にあり、旧若宮町地域は福岡都市圏5%圏域である。
市内にはトヨタ自動車九州や自動車関連企業の工場が数多く立地している。製造品出荷額(2014年度)は約7880億円で、北九州工業地帯でも有数の工業都市である。そのため、2014年度(平成26年度)の財政力指数は0.56と筑豊地方の自治体では最も高くなっている。
明治時代に石炭の採掘が始まり、旧宮田町にあった筑豊最大の炭鉱、貝島炭砿をはじめとする多くの炭鉱が開発され、炭鉱都市として発展した。しかし、昭和30年代から始まったエネルギー革命の影響を受け、1976年までにすべての炭鉱が閉山した。炭鉱閉山後は、九州自動車道若宮インター近くに工業団地を造成し、新たな産業誘致に取り組んでいる。1992年にはトヨタ自動車九州が生産を開始し、自動車関連企業の進出が続いている。旧若宮町は炭鉱がほとんど存在せず農林業が主産業だった。
旧若宮町は主に博多弁と宗像弁に近い筑豊弁が使用され、旧宮田町では北九州弁に近い筑豊弁が使用される。
基本的には、「……ちゃ」「……(し)とうと?」などの筑豊弁が使用されるが北九州市(北九州弁)や宗像市(宗像弁)などが近いため、ニュアンスやイントネーションが似ている言葉がある。
山陽新幹線が通っているが、市内に駅はない。
現在の市域には1938年まで鞍手軌道が、1989年12月まで宮田線があった。
なお、かつては現在の宮若市域内各地に西鉄バスの路線があったが、直方 - 磯光 - 宮若市役所間の10番系統が2020年9月30日限りで廃止されたことにより西鉄バスの自社運行の一般路線は消滅した。現在宮若市内に発着する西鉄バスは、若宮ICに発着する高速バスと、鞍手町から委託を受け宮若市と鞍手町を結んで運行する鞍手町コミュニティバスみやわか線のみとなっている。
※詳しくは宮若市観光協会ホームページを参照されたい。
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