暴れん坊将軍IIIでは、テレビドラマ『暴れん坊将軍』の第3シリーズで放送された放映タイトルおよび各話スタッフを列挙する。
放送期間
1988年1月9日〜1990年9月29日、全129話(通常123話+スペシャル6話)。
スタッフ
- プロデューサー:近藤洲弘、和佐英彦(テレビ朝日)、阿部征司、渡辺操、伊駒伊織
レギュラー
- 大岡忠相:横内正(第65話を除く)
- 吉宗の信任が厚い南町奉行。大岡裁きは健在。
- 田之倉孫兵衛:船越英二
- 御側御用取次。心配性で、吉宗の後を尾行して市井に出向くが、すぐに気づかれて逃げられることがしばしば。第120話で還暦を迎えている。第61話では、息子が幼かった頃の自慢をし合った思い出話に触れているが、病で息子を亡くしたと話している。
- 辰五郎:北島三郎(第9話、第11話、第14話、第16話、第18話、第20話、第22話、第24話、第26話、第29話、第32話、第34話、第38話、第40話~第41話、第43話、第46話~第49話、第52話~第53話、第55話~第56話、第60話、第62話、第64話、第75話~第79話、第84話~第87話、第89話、第96話、第99話、第105話、第110話~第115話、第117話、第118話、第120話、第122話、第126話を除く)
- 火消し・め組の頭。すぐカッとなりやすいが人情に厚い。
- おさい(2代目):浅茅陽子(第88話、第92話、第115話、第117話、第119話、第121話、第123話、第125話、第127話を除く)
- 初代に比べると、冷静な姐さんタイプ。
- 半次郎:佐藤B作(第9話、第11話、第35話、第86話、第111話、第114話を除く)
- 本作でのめ組の小頭。若い衆からは「アニキ」と呼ばれている。酒豪だが、根はマジメで責任感が強い。やや金にがめつい(第24話)が、愛した女を負傷しながらも守ろうとしたり(第29話)、借金を苦に自殺しようとした父娘に金を与えたり(第43話)と、妹想いな人情家で男気があるが、どういうわけか女に縁がない。
- 才次:真砂皓太
- 若い衆。
- 常吉:白井滋郎
- 若い衆。
- 虎造:和泉史郎(第76話まで)
- 若い衆。第76話を最後に何の説明もなく姿を消す。
- 伊助:斉藤弘勝
- 若い衆。
- 六太:原亮介
- 若い衆。
- 源八:大石源吾(第77話から)
- 若い衆。第77話から何の説明もなく登場する。
- おちよ:田中綾子(第119話、第124話、第126話を除く)
- 辰五郎の姪。お葉・おはると行動することが多い。
- おはる:山本真由美
- め組の住み込み。若い衆たちより気が強く、かなり大食い。
- お葉:伊藤つかさ
- 半次郎の妹。半次郎と違って面倒見の良いしっかり者。小石川養生所の医師見習いだが、半次郎曰く遅刻・早退の常習犯らしい(第74話)。半次郎と長屋に2人で暮らしている。医学だけでなく、古墳の出土品に関する知識もある(第64話)。薬草にも詳しく、緑内障手術を彼女が、単独で行った。(第110話)
- 左源太:三ツ木清隆(第55話まで)
- 御庭番。姓は「倉地」。行商人姿で活動する。戦闘服は紺の忍者装束で両手首に手甲をはめている。第55話で飢饉のためのお救い米を粗悪な米とすり替えて、暴利を貪る悪人たちから恋仲だった綾を救おうと単身、立ち向かうが銃撃と元友人の篠田小十郎に斬られて死亡。
- 才三:五代高之(第55話から)
- 御庭番。行商人姿で活動する。戦闘服は黒の忍者装束で金の鉢金(はちがね)をはめた頭巾を被り、両手首に手甲をはめている。
- 疾風:菅野玲子(第76話まで)
- 御庭番。鳥追い姿で活動する。戦闘服は青の忍者装束。第76話を最後に何の説明もなく姿を消す。
- 梢:高島礼子(第77話から)
- 御庭番。鳥追い姿で活動する。戦闘服は青の忍者装束でひし形の金具が付いた額当てをはめ、小太刀を使用する。第77話から何の説明もなく登場する。
準レギュラー
- 足立玄石:河合絃司(第1話、第3話、第5話、第10話、第15話、第17話、第21話、第27話~第29話、第31話~第32話、第34話、第43話、第49話、第61話、第67話、第69話、第74話、第81話、第91話、第97話~第98話、第102話、第117話、第119話、第125話、第127話、第129話)
- 小石川養生所医師。お葉の師匠。
- 山田朝右衛門:栗塚旭(第53話、第75話、第97話、第112話、第120話、第122話)
- かつては「首斬り朝右衛門」と呼ばれ恐れられていた介錯人だったが、娘との不仲と後継者になるはずだった愛弟子の死によって職を辞し浪人になった。一時は江戸を離れるが駿府で娘が結婚したのを機に江戸に戻り、め組の人々と徐々に親しくなる。
- 尾張大納言宗春:中尾彬(第1話、第13話、第42話、第59話、第97話)
- 尾張六十二万石の藩主。表向きは忠誠を誓っているが、裏では吉宗の失脚を狙い何度も卑劣な謀略を画策する。しかし、悉く吉宗に阻止されている。
- お由利の方:中村玉緒(第18話、第50話、第92話)
内容
- シリーズ10周年を記念して設定が大幅に変更され、それと共にキャストを一新してのスタートとなった。主要キャストでは、爺役はII終了後に逝去した有島一郎演ずる五郎左衛門から船越英二演ずる孫兵衛となった。ちなみに歴代の御側御用取次は全員吉宗とは紀州時代からの付き合いである。め組のキャストはおさい役が春川ますみから浅茅陽子に交代したのをはじめ、小頭、若い衆までキャストを全員一新した。め組の小頭は2人から1人になった。山田朝右衛門は設定を白紙に戻し、第55話から登場した。朝右衛門は第55話で職を辞し浪人となる。
- 無名時代の高島礼子が御庭番役で77話から出演した。楽曲、作品の音質も変更されている。殺陣のテーマは過去の2曲をシリーズ中盤で現在の1曲に変更し、最終回まで続いて行く。レギュラーの人数は歴代で最多である。
- 実在人物である近松門左衛門(織本順吉)、紀伊国屋文左衛門(坂上二郎)、青木昆陽(益岡徹)、成瀬正幸(石山輝夫)、水野忠之(早川雄三)、寺坂吉右衛門(左右田一平)、奥田貞右衛門(森一)、榊原政岑(長谷川明男)が登場している。
- 第3話では孫兵衛の孫で田之倉政太郎(岡雄大)が出演しているが、これ以降孫が登場することはなかった。
- 第11話において、劇中では酒井田玄蕃頭と呼ばれているが、エンドクレジットでは酒井玄蕃頭と表記されており、スタッフの誤植と思われる。
- 第14話から基本的に刀に三つ葉葵の紋が入る。幕臣と目通りする部屋が変更される。
- 五代高之が御庭番・才三役でレギュラーとなる前に一度ゲスト出演している。
- 後にめ組の頭役となる山本譲二が辰五郎に恨みを持つ役でゲスト出演している。
- 第57話で左源太が死亡している。ストーリー中で亡くなったお庭番は評判記の藪田助八とこの左源太の2人である。ただ、藪田助八の後任である大月半蔵は助八殉職後の登場だったが、才三の初登場場面は左源太への報告であり、お庭番の前任者と共演している。
- 第96話で歴代最高視聴率 24.4%。
- 500回記念スペシャル
- 1990年2月3日に放送500回目となり、500回記念スペシャルとして放映された。評判記・IIシリーズで出演していため組のキャスト(結婚引退した岐邑美沙子を除く)が別の役で出演し、評判記・II・IIIの歴代の御庭番(さぎり役の朝加真由美を除く)が出演した。
- エピソード
- 1989年10月期には裏番組で歴史ドラマ『野望の国』(日テレ)、12月期には同じ裏番組で刑事ドラマ『あいつがトラブル』(フジテレビ)を放送し真っ向勝負で在京3局歴史ドラマ・刑事ドラマ・時代劇と言う3つ巴の戦いを繰り広げたが視聴率は結局『暴れん坊将軍』に上がった。
- 田中綾子は本シリーズおよびIV終了後に同時間枠で放映された『将軍家光忍び旅』2シリーズを通じて、また高島礼子は第1シリーズで腰元役でレギュラー出演していた。ちなみに、田中と高島は親友であることが、テレビ朝日の番組で本人たちの口から語られている。
- Vシリーズ終了後の1994年に放映された同時間枠の『殿さま風来坊隠れ旅』第15話では高島礼子、三ツ木清隆、田中綾子が共演している。さらに、このとき三ツ木が演じた役名の姓は倉地で本作における役名の姓と同じであった。
- 三ツ木清隆は後のシリーズのスペシャルにもゲスト出演したことがある。
エピソード
放映リスト(サブタイトル)
1988年
1989年
1990年
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