『疾風同心』(はやてどうしん)は1978年9月20日から1979年3月14日に東京12チャンネルの水曜夜9時枠で放送された和田浩治主演のテレビ時代劇。全26話。TBS系ドラマ『大岡越前』で和田が演じて人気のあった同心・風間駿介を主人公にしたスピンオフ作品。日本のテレビドラマでは数少ないスピンオフの草分けにして典型例である。
また、続編の『八丁堀暴れ軍団』が1979年3月21日から1979年6月13日に東京12チャンネルで放送された。 本項では、その『八丁堀暴れ軍団』についても併せて記述する。
南町奉行所の定町廻り同心・風間駿介が、配下の岡っ引きである「すっとびの辰三」(高橋元太郎)と共に江戸に巣食う悪党たちに立ち向かう。
オリジナル作品からは、和田浩治・高橋元太郎の他、大坂志郎らが出演している。 なお、オリジナル作品で村上源次郎を演じた大坂志郎のみ役名に変更があり、村瀬源兵衛となっている。(家紋は同じ「木の字」紋。)また『大岡越前』では妻と娘・千春が他界した設定が、寡夫暮らしだが娘の香織がいる設定に変更されている。なお、香織を演じた西崎みどりは、『大岡越前』第5部第17話「帰って来た木鼠小僧」にてお芳役で大坂志郎と共演し、この話では、千春の若き日の姿をお芳に重ねるシーンがある。
他に、この作品では大岡忠相の存在は語られるが、南町奉行所を束ねる与力として、永野達雄演ずる小林勘蔵が登場する。「疾風」と異名をとり勇み足になりがちな駿介を叱咤激励する上役としての存在である。
基本的に『大岡越前』と同じ世界観を持つ作品ではあるが、登場人物等が一部異なるため、オリジナル作品とは全く異なる作品となっている。
本作は2シリーズ共に本放送以降、長年再放送に恵まれない作品であったが、2015年5月から、CS・時代劇専門チャンネルにて『疾風同心』『八丁堀暴れ軍団』の2シリーズがHDリマスターで再放送された。いずれもBS・CSと言った衛星波やケーブルテレビでは初放送である。
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