『京都妖怪地図』(きょうとようかいちず)は、1980年から1997年までテレビ朝日系「土曜ワイド劇場」で放送された怪奇ミステリーシリーズの総称。全7回。
比較的少ない作品数で、最後の作品から10年以上途絶えているが、現在もなお人々の記憶に強烈に残っているシリーズである。
毎シリーズとも妖怪役の美人女優にほどこされる醜悪な特殊メイクが見もの。ストーリーのほうはミステリーの形を借りているものの、900歳だったり400歳の妖怪が本当に犯人なので話の筋立てやトリックなどの整合性などはない。
大映で怪談ものなども得意としてやってきた田中徳三が第4作まで監督した。第1作は「雨月物語」を原作とし、かつて助監督として関わった同原作を用いた名作映画(溝口健二監督)のオマージュ的作品で、必殺シリーズや「赤かぶ検事奮戦記」シリーズなどを制作してきた松竹(実質は京都映画株式会社)のスタッフで作られている。以後、オリジナルの脚本とこのスタッフのもとで合計6作品作られており、1997年にも、「京都妖怪地図」のシリーズ名ではないが、同じスタッフのもとでシリーズ正統の作品も作られた。
2010年4月から6月にかけてCS放送および一部のケーブルテレビ局で観られるホームドラマチャンネルにて第1作から第6作まで全作品がオンエアされた(それ以前にも同チャンネルでのオンエア実績あり)。ちなみに、第1作から第6作まで各作とも1990年代にビデオソフト化がなされている。
また、「和久峻三ミステリー 京都セクシー妖怪殺人案内〜嵯峨野に棲む吸血美女の復讐!」は比較的新しい作品のためか、各地方局の2時間サスペンス・ドラマを再放送するローカル枠で現在でも時折オンエアされることがある。
2016年1月〜2月にCSファミリー劇場「日曜テレビ秘宝館」枠で「京都妖怪地図」(計6作品)を2ヵ月連続で一挙放送するとの発表があった。HDリマスター版は今回テレビ初放送となる。
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