2007年の日本グランプリは、ロードレース世界選手権の2007年シーズン第15戦として、9月21日から23日まで栃木県のツインリンクもてぎで開催された。
日曜日は午前中から雨が降り、決勝は全クラスでウェットレースが宣言された。125ccクラスでは、ポールポジションからスタートしたマティア・パシーニがシーズン4勝目を挙げた。ポイントリーダーのガボール・タルマクシが2位、ランキング2位のエクトル・ファウベルが3位に入り、両者のポイント差は9に広がった。
250ccクラスでは、KTMのミカ・カリオがアンドレア・ドヴィツィオーゾとのバトルを制し、クラス初優勝を遂げた。ポイントリーダーのホルヘ・ロレンソは11位に沈み、ランキング2位のドヴィツィオーゾとのポイント差は36に縮まった。地元勢では高橋裕紀が一時トップを走行していたが終盤にコースアウトを喫して4位、青山博一は2位を走行していたが終盤に転倒し8位、ポールポジションの青山周平は9位に終わった。
MotoGPクラスでは今回ケーシー・ストーナーがチャンピオンを獲得するには、バレンティーノ・ロッシの前でゴールすることが条件だった。スタート直前には降り続いていた雨が止み、徐々に乾いていく路面状況となりレース中にドライ仕様のマシンへの乗り換えが見られることになった。ロッシはドライ仕様のマシンへ乗り換えた後トラブルを抱え、チェックのためのピットインやコースアウトで下位に沈んだ。そのためストーナーは無理に上位を狙わずに6位でフィニッシュし、フレディ・スペンサー(21歳と258日)に次ぐ史上2番目の若さ(21歳と342日)で最高峰クラスチャンピオンに輝いた。レースの勝者はストーナーのチームメイトのロリス・カピロッシで、3年連続で日本GPを制した。2位には自身クラス初の表彰台となるカワサキのランディ・ド・プニエ、3位にホンダ・グレシーニのトニ・エリアスと続き、ブリヂストン勢が表彰台を独占した。4位にはテック3・ヤマハのシルバン・ギュントーリが入り、ダンロップタイヤのMotoGPクラスベストリザルトを更新した。
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