茅野 愛衣(かやの あい、1987年9月13日 - )は、日本の女性声優。大沢事務所所属。東京都出身。
主な出演作は、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』(本間芽衣子)、『氷菓』(伊原摩耶花)、『ノーゲーム・ノーライフ』(白)、『ガールズ&パンツァー』(武部沙織)、『戦姫絶唱シンフォギア』(暁切歌)、『ソードアート・オンライン アリシゼーション』(アリス)など。
プロ・フィット声優養成所出身(第11期生)。
昔から人を癒す仕事に就きたいと考えており、声優以前は美容関係でリラクゼーションの仕事をしていた。多忙により深夜帰宅の多い生活を送っていた当時、帰宅後につけたテレビで放送されていたアニメ『ARIA』に自身の心がとても癒されたことで「アニメにも癒しの力がある」とアニメに興味を持つようになったという。
やがてアニメに関わる仕事として接客の経験を生かせる声優を目指し、美容の仕事を続けて学費を貯めながらプロ・フィット声優養成所の週一回のレッスンに通う。
2010年3月、同養成所卒業後に、プロ・フィットの正所属声優として、4月にデビュー。初仕事はあるOVA作品の生徒役。同年アニメ『とある魔術の禁書目録II』の五和役で初レギュラーを獲得した。
2011年、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』で初のヒロイン・本間芽衣子〈めんま〉役に抜擢。同作連動のWEBラジオ『あの日聞いたラジオの名前を僕たちはまだ知らない。』で初の単独でのパーソナリティにも起用される。
2012年、第6回声優アワードにて新人女優賞、日刊スポーツ第1回日刊アニメグランプリにてMIP新人声優賞を受賞。
2012年11月11日、『日曜洋画劇場』の『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』にて吹き替えデビューを果たした。
2013年3月より12月まで、マリン・エンタテインメント公式サイトで音声配信企画「こえぶろ」を毎週更新した。
2013年8月17日、劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。と、埼玉西武ライオンズとの共同企画「劇場版 あの花 〜超平和ライオンズデー〜」として、西武ドームにて自身初めてとなる「始球式」や「場内アナウンス」を主に担当した。
2013年8月31日、『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』が公開。全国各地で舞台挨拶を行った。
2014年9月30日付でプロ・フィットを退所した。フリー期間を経て2015年1月より大沢事務所に所属した。
2015年3月21日、第1回アニラジアワードにて、松岡禎丞とパーソナリティを務めた『ノーラジオ・ノーライフ ゲーマー兄弟がラジオをするそうです。』が「RADIO OF THE YEAR 最優秀ラジオ大賞」と「BEST RETURN HOPE RADIO 復活希望ラジオ賞」を受賞した。
2015年9月26日劇場上映のOVA『ARIA The AVVENIRE』にアーニャ・ドストエフスカヤ役として出演した。声優を志すきっかけとなった作品に参加したことについて、佐藤順一監督はアフレコ現場で感動のあまり泣き出してしまったことを打ち明けている。
2016年5月14日、アニメイトタイムズより、日本酒を飲みながらトークを行う番組『かやのみ』が開始。酒造へのインタビューの他、ゲストを招いてのトークを配信している。
2020年9月13日、自身の声優活動10周年を記念してメモリアルブック&ミニアルバム『むすんでひらいて』をリリースすることを発表。これに伴い、公式サイト、Twitter、Instagram、公式YouTubeチャンネルが開設された。
2021年2月11日、自身のラジオ番組「茅野愛衣のむすんでひらいて」第152回の番組内で靖国神社に参拝したことを語り、ネット上で一時議論を呼んだ。
おっとりした外見から、花澤香菜より「見た目も癒し系」と言われている。当の本人は自身の性格を昔からマイペースで、興味を持ったらすぐ行動に出るタイプと語っている。そのマイペースぶりは養成所の選考オーディションの時に現れ、審査員に「演技経験の方は?」と尋ねられると「学芸会でやった程度」と答えたという。
趣味は散歩とカフェ巡り。特技は絵を描くこととマッサージ。ダイエット指導士とイヤーセラピストの資格を持っている。好物は蕎麦・納豆。お酒も好きで、特にワインを夏は白ワイン・冬は赤ワイン(主にホットワイン)と分けて飲んでいる。
『あの日聞いたラジオの名前を僕たちはまだ知らない。』の初回の時点では愛称がまだ無く、『あの花』の共演者にも候補を考えてもらったが先送りし、次回にリスナーから寄せられたメール100通の案の中から「かやのん」を気に入り、以後これが茅野の愛称となった。
15歳ぐらいで父を亡くし、30代で未亡人になった母と2人生活になる。母とは仲が良かったが、父の死をきっかけにより絆が深まり、「ふたりで頑張っていこう」と強く考えるようになった。
中学時代に声優に詳しいクラスメイトがいて、初めて声優という仕事の存在を知った。ただ、そのときは自分が声優になろうとは考えず、美容関係や喫茶店など、癒しがテーマになるような仕事がしたいと思っていた。部活は美術部に入り水彩画を描いていたためイラストが得意である。
高校時代は、一般の女子高と美容専門学校のダブルスクール生活を送っていたが、この時期に洋画を見て「どうして声だけでアクションシーンなどを表現できるんだろう」と感じ、声優という仕事に興味を持ち始める。その後、大学に通いながら美容の関連の仕事をしていた。
父は矢沢永吉のファンであり、歌が上手く家にはドラムセット、マイクスタンドがあった。母も美容業で働いていた。一人っ子で実家暮らしの生活を送っており、自宅にはメスのヨークシャテリアの「杏・々(あんあん)」を飼っている。名前の間に「・」をつけるのは母親のこだわりであるという。
赤﨑千夏とはお互いが声優になる前から知り合いであり、同じ喫茶店で同期のアルバイトとして働いていた。
太字はメインキャラクター。
※はインターネット配信。
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