『ウルトラマンメビウス』は、2006年(平成18年)4月8日から2007年(平成19年)3月31日まで、中部日本放送・TBS系列で毎週土曜17:30 - 18:00ほかにて全50話が放映された、円谷プロダクション制作の特撮テレビドラマ作品、および作中に登場する巨大変身ヒーローの名称。
以下の他メディア作品についても本項目内で記述する。
個別項目のある作品の詳細は、以下の各リンク先を参照。
ウルトラマンシリーズ誕生40周年記念作品として制作された本作品は、『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの昭和ウルトラシリーズの続編とし、『80』の最終回(第50話)でウルトラマン80が地球を去ってから約25年間、地球に怪獣や宇宙人が一切現れなかった世界を舞台とする。
本作品は単に、昭和の歴代ウルトラマンや過去の人気怪獣・宇宙人が登場するだけではなく、怪獣・宇宙人にまつわる事件を登場人物の口から語らせたり、過去の名ゼリフや語句・事件を引用することで旧作との繋がりを明示している。全体的にM78系ウルトラマンシリーズの集大成とも言える内容となっており(最後の敵などはその顕著な例)、オリジナルキャストによる同役としての再出演も数多く果たされた。再出演に伴い、公式により過去作にまつわる新たな設定が定められた他、再出演の叶わなかった役者に合わせた設定も作られた。
また、旧作懐古的な要素を盛り込みつつも、デザインの変わるパワーアップ描写(M78星雲のウルトラマンとしては初)、青いウルトラマンの登場、連続ドラマ性を持たせたストーリーなど、平成ウルトラシリーズの要素も含まれている。中盤で自分の正体を知られるという、それまでのウルトラシリーズではタブーとされてきたことを初めて破った作品でもある。
ウルトラマンメビウスは、歴代ウルトラマンで最も若い宇宙警備隊のルーキーとして登場。彼の人間態であるヒビノ・ミライが入隊した防衛チームCREW GUYSも、第1話でアイハラ・リュウを残して一度全滅し、新たに参画したメンバーで構成されている。ルーキーウルトラマンとルーキーチームの成長を中心にドラマは描かれており、シリーズ前半では青春ものや学園ものの作劇フォーマットが取り入れられている。『ウルトラマンネクサス』のテーマである「絆」をより広い層への共感を得られる普遍的なものへと発展させた「友情」をメインテーマに掲げており、地球人との友情をルーキーが確かめにやってくるという設定となった。
「怪獣頻出期」と呼ばれる、ウルトラマンが地球を守っていた時代が終息してから25年。
宇宙から飛来した怪獣ディノゾールを前に、対怪獣防衛チーム・CREW GUYSはアイハラ・リュウ隊員を残して全滅してしまった。時を同じくして、ウルトラマンの故郷・M78星雲光の国からウルトラの父が宇宙警備隊のルーキー・ウルトラマンメビウスを地球に派遣していた。ディノゾールを倒した後、メビウスの仮の姿ヒビノ・ミライは、新生クルー第1号としてGUYSに入隊し、新隊長のサコミズ・シンゴとともにリュウと対面する。
そして、ミライがディノゾール襲来時に出会っていたカザマ・マリナ、イカルガ・ジョージ、アマガイ・コノミ、クゼ・テッペイの素質を見抜いて彼らをGUYSにスカウトしたことで、新生GUYSが誕生した。
ルーキー同士のメビウスと新生GUYSは、ともに地球を守りながら成長していく。
ウルトラの父からの命を受け、地球防衛に就いた宇宙警備隊のルーキー。ウルトラマンタロウを師と仰いでおり、変身巨大化時のポーズや戦闘スタイル、使用技などにタロウとの共通点が見られる。
ウルトラゾーンに飲み込まれつつあった地球人の青年バン・ヒロトをモデルに自らヒビノ・ミライの姿となり、ディノゾールとの戦いで一度全滅したCREW GUYSに、新生クルー第1号として入隊。
当初はルーキーということもあって戦い方に未熟な部分が垣間見られ、GUYSから反感を買われることもあったが、彼らとともに戦いながら成長していった。
第29・30話で、地球ではミライの姿で行動していることをGUYSに知られてからも、彼らとともに戦い続けたと同時に、他のウルトラ戦士と邂逅するごとにその戦士の特徴を受け継ぎ、技や攻撃方法の幅を広げていった。第50話でエンペラ星人を倒した後、ウルトラ兄弟の一員となっている。
2006年4月15日に横浜スタジアムにて行われた横浜ベイスターズ対読売ジャイアンツ戦で、光の国にある宇宙警備隊野球部のエースだったことが明かされている。
後の『ウルトラマンタイガ』ではタイガから兄弟子と仰がれている。
メビウスが地球防衛に就く際、ウルトラの父から授けられた赤い神秘の万能アイテム。本来の姿の際には、常に左前腕に装着されている。中央にはトラックボール状のクリスタルサークルがあり、これに右手を翳して回転させることで、メビウスへの変身をはじめ、変身前後を問わず技や能力の多くを発動できる。
左腕を構えることで、ウルトラの父から授けられたメビウスブレスを実体化させ、右手でクリスタルサークルを回転させ起動、「メビウース!」と叫びながら左腕を空に上げると、∞状の光に体が包まれて本来の姿であるウルトラマンメビウスに戻る。第50話の最終決戦時と光の国帰還時にはメビウスブレスなしで変身した。
ヒカリから託されたナイトブレスで、メビウスがタイプチェンジした強化形態。左腕を立てナイトブレスを呼び出し、それをメビウスブレスの上部に合体させてナイトメビウスブレスにすることでメビウスブレイブとなる。
胸に金色のラインが発生しているほか、体色も微妙に変化している。戦闘時には、ナイトメビウスブレスから現れる強化された光の長剣メビュームナイトブレード(ナイトブレード同様の特徴を持つ)を使用する。
第35話でナイトブレスをヒカリに返却したため、メビウスの各強化形態の中で、唯一劇場作品やOVに登場していない。
第30話より登場したメビウスの進化形態。GUYS隊員たちとの熱い友情の思いをエネルギーに変えて体内から溢れ出たエネルギーが、高熱火炎となって転身した「燃える勇者」。胸と背には仲間たちとの友情の証の象徴として、ガンフェニックスのペイントやリュウとミライのメモリーディスプレイと同様の、金色のファイヤーシンボルが刻まれている。
身体能力が飛躍的に向上しており、劇場版・OVなどでも出場が多い。また、炎を発することに由来するのか高熱に耐えうる力を持っており、OV『ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース』では炎の谷を唯一通れる宇宙警備隊のウルトラ戦士とされている。
第50話で初登場。1度消滅させられたメビウスとGUYSのメンバー(リュウ・マリナ・ジョージ・コノミ・テッペイ)とヒカリが一体化した最終・最強形態。リュウに装着されたナイトブレスとGUYSのメンバーの友情が起こした奇跡の姿で「不死鳥の勇者」。
ファイヤーシンボルを模した、赤・青・金・銀の非常に派手なカラーリングが特徴。両肩には金の突起物も生えている。メビウスブレス・ナイトブレスを共に有するという点でメビウスブレイブと同様だが、そちらが左腕に合体させたブレスを装着しているのに対し、こちらは両腕にブレスが振り分けられている。
初登場時は直後にメビュームナイトシュートの照射となったため格闘を披露することはなかったが、アーマードダークネスとの戦闘時には格闘だけでなく刀剣を使った戦闘まで披露している。
『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』までは本作品同様、五十嵐隼士がメビウスの声を担当していたが、五十嵐が2013年に芸能界を引退したため、『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』以降の作品ではメビウスのセリフを声優の福山潤が担当(セリフではない効果音声は以前の五十嵐の声を加工したものを流用)。
セリザワ・カズヤが、万能アイテム・ナイトブレスに短剣・ナイトブレードを差し込むことで変身する地球に現れた青いウルトラマンで、初めて鎧を身に着けている。M78星雲出身の青いウルトラマンは別名「ブルー族」と言われ、設定自体は昭和ウルトラシリーズにも存在したが、実際に登場したのは初。劇中では青いウルトラマンが地球人に認知されていなかったため、彼らから非難を浴びせられる姿も描かれている。戦闘に長けた赤いウルトラ族に比べると青いウルトラ族は研究向きとされるが、必ずしも色で仕事が決められるわけでないようであり、ヒカリは文武両道である。
かつてはM78星雲の宇宙科学技術局に所属する研究者だった。光の国の超人たちには地球人の考える意味での名前がないらしく、「ヒカリ」という名はリュウが付けた地球における名称(レジストコード)である。『ウルトラマンメビウス外伝 ヒカリサーガ』のDVDに付属するイラストノベル「ザ・ウルトラマンヒカリ」によれば、「命を固形化し対象を生き返らせる」技術を発明したのはヒカリであるという。
後の『ウルトラマンジード』のウルトラマンジードの変身アイテムである「ウルトラカプセル」や『ウルトラマンZ』のウルトラマンゼットの変身アイテムである「ウルトラゼットライザー」は、ヒカリによって開発されている。
ナイトブレスは、ヒカリが惑星トワールにいたウルトラマンキングから授かった青い神秘の万能アイテム。ヒカリ/ツルギの右前腕に常に装着されている。メビウスのメビウスブレスと同様に変身前・変身後を問わず形が変わらず、変身機能やヒカリの力を増幅させる能力を持ち、ヒカリの技の多くを発動させる役割を持つ。
ナイトブレードはセリザワが常に携帯している金色の刃を持つ短剣で、変身前の護身用武器として使用し後述のブレードショットを放つこともできる。
ナイトブレスとナイトブレードは、中盤で一時的にメビウスに託されたが、後に地球を再訪した際に、ミライからセリザワへ返上された。さらに第50話では、エンペラ星人の放ったレゾリューム光線を受け消滅してしまったメビウス=ミライを復活させているほか、ヒカリの力を得たリュウがGUYSの仲間たちとメビウス・フェニックスブレイブに変身する際にナイトブレスとナイトブレードを使用している。
セリザワが変身を決意し、拳を握った右腕を胸の前にかざすと、右腕にナイトブレスが実体化。左手でナイトブレードをナイトブレスに差し込むとナイトブレスから眩い光が放たれてセリザワを包み込み、変身が完了する。この変身プロセスは、ツルギとして活動していた時も、本来のヒカリに戻って以降も共通である。
怪獣頻出期の地球に出現(昭和ウルトラシリーズに登場)したウルトラマンたち。ほとんどが宇宙警備隊の隊員で、地球のみならず宇宙の平和を守っている。初代マン、セブン、ジャック、エース、タロウ、レオ、80、ユリアンの8人はメビウスやヒカリ同様、地球人に姿を変えたり地球人と一体化して防衛チームに所属し、怪獣や宇宙人から地球を守った(ユリアンを除いた7人にゾフィーとアストラを加えた9人は、「ウルトラ兄弟」と呼ばれている)。各キャラクターの詳細は各リンク先を参照。
25年前に当時の防衛隊であるUGMが解散した後、10年かけて各国が協調して設立した新たな対怪獣防衛隊。名はGuards for UtilitY Situation(あらゆる状況に対応する防衛隊)の頭文字をとり、「ガイズ」と読む。総本部はニューヨーク沖にあり、各国のGUYS支部にはそれぞれ実戦部隊であるCREW GUYS(クルー ガイズ)が配備。この他にも公海の防衛を担当するGUYSオーシャン、大気圏外の宇宙圏を防衛するGUYSスペーシー、南極圏を防衛するGUYSアンタクティカが存在。
科学特捜隊の隊員だったサコミズ・シンゴの冥王星軌道上での体験(サコミズの項を参照)が、GUYS結成のきっかけである。GUYSが結成時点の地球は怪獣や宇宙人の攻撃が再開されておらず、これらの脅威に対する実戦は第1話が初めてとなった。
日本ではGUYSの適性試験は16歳から誰でも受けることができるため、劇中でも合格ライセンスを取得している民間人も存在するが、25年も怪獣が現れなかったことからその認識は「受験や就職などに便利な資格のひとつ」程度に捉えられ、取得後GUYSに入隊する者は実際にはごくわずかである。
GUYSの隊員(クルー)は命令を受けた際、「了解」の意味で「GIG(ジーアイジー)」という符丁を用いる。これは「GUYS IN GREEN」の略語である。また、出撃の際には隊長が「GUYS, sally go(ガイズ、サリーゴー)」と号令をかける。
GUYS総本部のデータベースには、過去に活躍した防衛チームと戦った怪獣や宇宙人の情報が収められている。それらのデータは「アーカイブドキュメント」と呼ばれ、歴代チームの名を冠したドキュメントファイルに分類・保管されている。また、これとは別に「アウト・オブ・ドキュメント(Out of Document)」が存在し、「ドキュメントSSSPへの分類以前(『ウルトラQ』の時代)」や「MAC全滅後〜UGM設立までの5年間(主に円盤生物)」などの防衛チーム不在期間に出現した怪獣・宇宙人の情報が保存されている。また、小説版『アンデレスホリゾント』では「ドキュメント・フォビドゥン(Document Forbidden)」が登場し、地球人側の過失によって起こった事件やそれに伴って出現した怪獣・宇宙人に関する情報が保存されている。これらは俗にいう暗部に当たる記録であり、「意図的に隠蔽しているわけではなく受け手によってはデリケートな反応を起こす場合もある」、「人類はいつも正しい道だけを歩いてきたわけではない」などの理由から、該当する各ドキュメントには隊長以上の資格を持つ者にのみ、閲覧が許可される厳重なアクセス制限が設けられ、アーカイブドキュメントの中でも慎重に扱わなければならない、GUYSおよび全人類にとって最重要レベルの機密事項となっている。
怪獣や宇宙人(ウルトラマン含む)が出現した際には「レジスト(レジストレーション)コード」と呼ばれる地球名をつける。また、アーカイブドキュメントに登録されている怪獣・宇宙人の場合は登録されている名前をそのままレジストコードとして使用する。
本節では、作中でのメンバーの入れ替わりなどを説明する。
関東地方の都市郊外に存在する、GUYS JAPANの活動拠点。広大な敷地内には、フライトモードに変形可能な基地のシンボルであるキャリアベース、フェニックスネストが置かれている。地下部分には動力室や、GUYSガンフェニックスとGUYSガンスピーダーの地下格納庫、アライソの整備長室、マケット怪獣実体化時に起動する粒子加速器があり、地上部分にはシルバーシャークGを2基配備している。ほかにも、総監室やクルーの私室、休憩室といった居住スペース、救護室、メテオール兵器研究室、食堂、室内プール、武道場、リラクゼーション施設など、クルー用の様々な設備が完備されている。様々な怪獣や侵略者の襲撃を受けたことも多い。また、『アンデレスホリゾント』にはJAPANベース所属の部署として治安部や調査部、車両部などが登場している。
地上車両は上層部が使う公用車、地上作戦に用いられる電源車と思しき車両、終盤に登場した戦車(後述)以外登場せず、地上での作戦行動には仮設テントが用いられている。
「Much Extreme Technology of Extraterrestrial ORigin(地球外生物起源の超絶技術)」通称“メテオール”。過去に異星人(ウルトラマンを含む)が地球に残したデータ、宇宙船や兵器の残骸、メカの技術などをGUYS総本部の研究・開発によって超常的な兵器や技術が再現されたオーバーテクノロジーの総称。使用すれば驚異的な力を発揮するが、未解明なまま実用化された部分も多いため、「メテオール規約」などによってその使用は厳しく制約されており、緊急時を除いて上層部の許可の下に1分間しか使用できない。
『アンデレスホリゾント』では、かつて科特隊が開発したマルス133が初のメテオールとされているが、アライソは複数が量産されたウルトラ警備隊のマグマライザーこそが初のメテオールという見解を示している。
後に、メテオールを利用してトライガーショットを光の国に送り届けたことが、『ウルトラマンタイガ』のボイスドラマ第1・2話で判明した。
当初リュウ役は別の役者が担当する予定であったが、スケジュールが合わなくなったことで降板し、『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』のカメラマンであり、本作品の製作統括であった大岡新一からのオファーで同作品に出演していた仁科克基が出演することとなった。
括弧内の数字は登場した話数。
括弧内の数字は登場した話数。
前作『ウルトラマンマックス』放送開始後の2005年7月から本作品の企画は開始しており、その時点から歴代ウルトラマンの客演は決定していた。様々な議論の末、「友情」というテーマを活かすには王道が相応しいという結論になり、M78星雲のウルトラ兄弟の世界観を軸としたドラマ展開に決定した。また、銀河連邦も導入してジャンボーグAのような他の円谷ヒーローの登場も検討されていた。企画時の段階では、地球は銀河連邦に加盟する資格がないと判断されてメビウスは光の国への帰還を余儀なくされる結末が考えられていた。
当初は視聴者の興味を引くため、どの世界と本作品がリンクしているのかを不明とする案もあったが、友情を描くためには夾雑物を排して基本に忠実に行くこととなり、M78星雲が第1話冒頭から映像化された。
スタッフはプロデューサーの渋谷浩康を中心に、『ウルトラマンネクサス』のスタッフが多く参加している。音楽は『ウルトラマンガイア』以来の参加である佐橋俊彦が担当した。佐橋は、『ガイア』よりも対象年齢を低くしているためシンプルでわかりやすい音楽を要望されたという。
再登場怪獣は、バルタン星人など第1期ウルトラシリーズは『ウルトラマンマックス』で多く登場していたため、ベムスターなど第2期ウルトラシリーズの怪獣が中心となっており、ムカデンダーのような知名度の低い怪獣も登場させることで過去の作品との世界観の繋がりに説得力を与えている。過去の作品での描写を意識的に取り込みつつ、新解釈の設定も積極的に盛り込んでいる。
ウルトラマンヒカリ以外のウルトラマンの登場は、『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』の公開日まではテレビシリーズでは本作品の世界観を確立させることに力を傾注し、映画の公開日は映画とリンクさせたヤプールの登場という内容となった。
玩具展開は、これまでの夏や秋からの開始では序盤に発売スケジュールを集中させなければならなかったが、平成ウルトラシリーズでは初めて4月開始となったことでスタートから年末まで広く展開できた。
映画『ULTRAMAN』よりウルトラシリーズに参加し、円谷プロのCGIチームを指導してきた板野一郎は本作品をもって円谷プロを離れた。板野はCGでの空中戦が中心となった第38話を空中戦の卒業試験と称している。従来の円谷プロでは作品が終了するとCGIチームは縮小・解散されていたが、板野の指導で技術向上したことで本作品以後もチームは存続され、自社作品のみならず独自に営業活動を行って外部作品の制作も手掛けるなど活動が継続された。
主役の五十嵐隼士以外のCREW GUYS以外のメンバーが決定していない状態で、2005年の11月に劇場版本編、同年12月にテレビの本編、翌年2006年の年明けに特撮がクランクインし、テレビ用に本部のセットが完成し、第1、2話の撮影が終了してからGUYSの場面が撮影された。
前半は『ウルトラマンマックス』からの時間移動などで視聴率では苦戦したが、劇場版(『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』)の公開後から認知度が上がり、視聴率は『ウルトラマンネクサス』以降での最高値を記録し、年末の玩具売上も好成績を残した。特にウルトラ兄弟客演エピソードは、メインターゲットの子供だけでなく親世代やマニア層など幅広い視聴者層から支持を受けた。しかし、放送の2006年時の玩具全体の売上は36億で前2作品の時期より下回っている。
放送終了後も後日譚となる外伝作品などが多数制作され、様々なメディアで展開されていた。
ウルトラシリーズでの3クール以上のテレビシリーズの放送は2022年現在、本作品が最後となっており、以降は1 - 2クール前後のテレビシリーズ、それに劇場版映画やオリジナルビデオなどの散発的な制作にシフトしていく。
全編を通して、サブタイトルのはフォーマットは「○○の××」で統一されている。また、表内の放送日はキー局の初回放送時のもので、登場ウルトラマンはメビウス以外のウルトラマンである。
第1巻を除いたテレビシリーズのセルDVDに封入特典として収録されている、テレビシリーズの前史となっている書き下しイラストノベル。著者はテレビシリーズでシリーズ構成を担当した赤星政尚で、イラストはウルトラ漫画の巨匠・内山まもるが担当。全12話。地球に留まり続けていたタロウが光の国へ帰還し、宇宙警備隊の筆頭教官に就任するまでの経緯など、テレビシリーズで語られない設定も明かされ、後半はタロウの目線から物語が進行している。
宇宙警備隊に入隊直後のメビウスは、ゼットンに襲われたところをウルトラマンに助けられる。ウルトラマンによれば、この場所でウルトラ兄弟と合流して地球に向かうところであり、ゼットンはそれを不意打ちするために現れたという。以後、メビウスの前にウルトラ兄弟が次々と現れ、メビウスは彼らの地球への思いを知ることとなる。
テレビシリーズの脚本も担当した朱川湊人によるノベライズ。光文社の季刊誌「EQ Extra GIALLO(イーキューエクストラジャーロ)」にて連載。
『ウルトラマンメビウス ARCHIVE DOCUMENT』(ISBN 978-4-257-03745-3)に掲載された外伝小説。作者は赤星政尚。ザムシャーを主役とし、彼がサイコキノ星人カコやファントン星人と出会い、第49話でメビウスの救援に駆けつけるまでの経緯が描かれている。
テレビシリーズの後日談として、小学館の「てれびくん」と講談社の「テレビマガジン」で2007年6月号から連載開始。てれびくん本誌のグラビアページとの連動で内山まもるによる漫画『戦え! ウルトラ兄弟』も連載された。『ウルトラ戦士銀河大戦争』から26年ぶりの漫画連載となる。内山まもるの作品「ザ・ウルトラマン」に登場した戦士、メロスも登場している。小学館の「コロコロイチバン!」第14・15号にも掲載。プレイムービー「DXウルトラコクピット」の専用DVDや、ウルフェス2007ライブステージでも展開された。漫画版の単行本が2008年4月3日に発売(一部書き下ろしあり。ただし「コロコロイチバン!」掲載分は未収録)。また、「テレビマガジン」版も2007年10月に「講談社のテレビ絵本」で刊行された。
エンペラ星人亡き後も宇宙では怪獣や宇宙人たちが暴れまわっていた。ウルトラ兄弟たちは銀河の各地で応戦し、メビウスにも出動命令が下される。その陰では様々な巨悪たちがウルトラ兄弟を狙っていた。
※雑誌、メディアによっては登場するウルトラマンは異なる。
※雑誌によっては登場する怪獣が異なるため、詳しくはウルトラ怪獣一覧の雑誌展開の項目を参照。ここでは、本作品で初登場した怪獣を紹介する。
『ウルトラマンプレイムービーシリーズ DXウルトラコクピット』専用DVDオリジナルストーリー。シナリオ・谷崎あきら、監督・菊池雄一。ガンフェニックスのほか、ウルトラホーク1号などの歴代防衛マシンも登場。
前作『ウルトラマンマックス』と異なり、全編ローカルセールス枠で放送されていた。
番組フォーマットは以下の通りで、前作『ウルトラマンマックス』と同様のものが採用されていた。
番組タイトル→アバンタイトル→オープニング→CM→本編Aパート→CM→本編Bパート→CM→本編Cパート→次回予告→情報コーナー「メビナビ」
土曜 7:30 - 8:00の時間帯にて放送されていた『マックス』までは全国ネット枠であったが、同作品の終了に伴い制作はMBSに移り、『知っとこ!』の枠拡大に充てられた。枠交換によってCBC制作となった日曜 7:00 - 7:30の時間帯は、『週刊!健康カレンダー カラダのキモチ』に充てられた。
系列局では、テレビ山口 (tys)・大分放送 (OBS)・長崎放送 (NBC) は未放送だった。また、SBS・RCC以外の遅れネット局と、同時ネット局でもMBCは、バンダイ・バンプレスト・セイカ(現・サンスター文具)のスポンサードセールスから外され、番組販売扱いとなり、スポットCMのみ、またはローカルスポンサー(RSKでのおもちゃ王国など)を付けての放送となっていた。局によっては、制作元の円谷プロダクション自体(ウルトラマンランド・ウルトラマンスタジアム名義など)がスポンサーとなっていた地域もあった(ウルトラマンランドが所在地のRKK、ウルトラマンスタジアム所在地周辺のMRO・TUTなど)。
全国ネットでなくなったことから、ネット配信や新聞でもその問題が扱われた。
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