『ファミリーヒストリー』(FAMILY HISTORY)は、NHK総合テレビジョンにて2008年から放送されているドキュメンタリー番組である。
各界で活躍する人々の父母や先祖がいかに生き抜いてきたかを日本国内外や関連人物へ取材し、VTRと視聴する本人の感想で番組は構成される。
番組立ち上げのきっかけとなったのは、番組立ち上げメンバーの小山好晴(NHKエンタープライズプロデューサー)の義父が亡くなる直前に自身の生い立ちを話し始めたことに心を動かされ、(芸能人をきっかけに)市井の人物の生活史・家族史をたどることが面白いのではないかとの着想から企画されたものだという。『ゴッドファーザー』など、家族史を扱った映画や小説を見聞きしていたのもヒントになったという。
2008年以降毎年不定期に放送され、2012年以降はレギュラー扱いとなった。
2016年度当初は、時代劇『鼠、江戸を疾る2』(4月14日 - 6月2日、20:00 - 20:43)放送のため、20:00までの短縮版(30分)として放送された。
休止中だった2017年8月に初の特番(19:30 - 20:43)を放送、同年9月よりレギュラー放送を再開した。
2018年度より、不定期(基本月1回)放送となった。
2020年1月には初めて人物以外(パンダ)のテーマで放送された。2024年4月以降は、不定期の特番となった。
ゲストの選定にあたっては「家族の歴史に興味のありそうな人物」を選定するものの、オファー前に調査を行うことはない。番組の認知度が上がるにつれて、一度断られた人物にオファーを受諾してもらえることもあるという。出演者が応諾した後、先祖の居住先などを調査。その後は、ひたすら地道に周辺人物や、先祖の旦那寺にある人別帳を含む古文書などをもとに取材を重ねる。取材は基本的に担当ディレクター一人で行い、リサーチャーやアシスタントディレクターはあくまでも「ディレクターの取材の補助」という役回りで、調査に関して特別な専門性があるわけではないという。
☆はNHKアナウンサー。
『現代ビジネス』(講談社)の専属契約記者でコラムニストの高堀冬彦は、家系について調査し放送することが「本人」を重視する現代社会の精神に反し差別の助長につながるなどの問題点を述べている。こうした問題点とあいまって、出演者の出自によってNHKはナレーターの構成を変えているのではないか、といった様々な風評が流れた。
2015年7月10日放送の鳥越俊太郎の回では、鳥越家18代当主・鳥越光から家系図が違うと抗議を受けている。
朝日新聞は、2015年10月14日付の朝刊の中で、「歴史に名を残すことのない市井の人たちにもドラマがあり、誰もがみな時代を作った一員だと感じられる構成。ときに海外まで出向く取材力、経済力はさすがNHKである。」と評している。
レギュラー版(2012年度以降):くるり「Remember me」
※ 2024年分
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