2011年のラジオ (日本)では、2011年の日本のラジオ番組、その他ラジオ界の動向について記す。
この年は、ラジオのみならず放送界にとって大きな節目の年にあたる。
1951年(昭和26年)9月1日に中部日本放送(現・CBCラジオ)と毎日放送が日本初の商業民放(今日でいうところの民放)として開局してから60周年という節目にあたる。また、この年の7月24日でテレビジョン放送はアナログ放送が終了 したことから、FM放送で使用しているVHF帯域の12ch・70MHz分が空くことになる。この空いた帯域の利用法を巡って、テレビ7ch相当の領域を使い、デジタルラジオ放送実用化の可能性を探る実験が進められていたが、当該領域は業務用無線に転用されることが決まり、各社はFM放送と連続する18MHz分の帯域を使った新たな放送を始めることを決めた。実はデジタルラジオ放送の実験では、簡易動画付きの放送も行われていた。これらをベースにした新たな放送が行われる一方、デジタル放送特有の「遅延問題」による災害対策への影響も考慮し、ラジオについては従来のアナログ放送も残される。
前年、民放では初めて、新たな引き受け手が無く完全に消滅する事業者が発生した。“RADIO-i”こと愛知国際放送である。ラジオ単営事業者も広告収入の減少により苦しい経営を強いられるところが相変わらず多く、第2の“RADIO-i”がいつ発生してもおかしくない状況が続いている。還暦とデジタル時代を迎え、民放はその在り方を引き続き問われている。
この年は、1951年に開局した民放局のほとんどが60周年の節目を迎える。
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