『遊☆戯☆王ZEXAL』(ゆうぎおうゼアル)は、日本のテレビアニメ作品。2011年4月11日から2014年3月23日までテレビ東京系列(TXN)にて放送された。『遊戯王ZEXAL』と星をつけずに表記されたり、「遊☆戯☆王ゼアル」と表記されることもある。
2011年4月11日から2012年9月24日までは、『遊☆戯☆王ZEXAL』のタイトルで放送。2012年10月7日から2014年3月23日までは『遊☆戯☆王ZEXAL II』(ゆうぎおうゼアル セカンド)へタイトルを変えて放送された。漫画版についても本項で記述する。
『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』、『遊☆戯☆王5D's』に続く『遊☆戯☆王』のテレビ東京系アニメシリーズの4作目である。『遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム』(以下OCG)とタイアップしており、タイトルロゴや登場人物は刷新されている。また、テレビ東京系アニメシリーズでは最後の地上アナログ放送となった。
GXや5D'sが初代から地続きの未来だと明言されていたのに対し、本作は世界観の繋がりは明言されておらず、前3作との世界観の繋がりは不明である。
「ZEXAL」(ゼアル)とは、「ZEAL」(情熱)がぶつかり合い、倍になるという意味を含んだ「X」を中心に挟んだ造語である。
2011年2月20日に横浜のワーナー・マイカル・シネマズみなとみらいで制作が発表され、『10thアニバーサリー 劇場版 遊☆戯☆王 〜超融合!時空を越えた絆〜』のアンコール上映で特典映像として第1話のダイジェスト映像が公開された。
メインテーマは「チャレンジ精神」で、「遊馬のように失敗を恐れず、どんな困難にも諦めずに立ち向かうチャレンジ精神を子供たちに伝えていきたい」という想いから生まれている。メインキャラクターデザイン原案には『遊☆戯☆王』原作者の高橋和希が携わっており、当初は別の作品に登場させる予定だったアストラルから新たな遊戯王の世界観を膨らませていき、主だったキャラクターがデザインされている。なお、高橋がテレビシリーズの製作に直接関わるのは本作品が最後となった。
主人公を演じるのは当時16歳の高校生、畠中祐。ヒロインは本作が初の主演女性役となる小松未可子が演じる。
本作品から『遊☆戯☆王』のアニメシリーズとしては初めてBSジャパンでのレギュラーネットが行われた一方で、地上波での放送地域は前作『遊☆戯☆王5D's』以前から縮小された。
2011年4月の放送開始から2012年9月までは月曜19時30分で放送。2012年10月より、日曜夕方17時30分に放送枠が移動し、タイトルが『遊☆戯☆王ZEXAL II』(ゆうぎおうゼアル セカンド)に変更され第2期シリーズに移行した。第2期において総話数は第1期から継続されているが番組本編では第1期のような「ナンバーズ〇〇」の表記は使われていない。
今までのシリーズの主人公たちが初めからデュエルの天才であったのに対し、今作では諸々の失敗をする初心者が主人公となっている。初期には本放送の最後に初心者向けデュエル講座が行われていた。
前作『遊☆戯☆王5D's』の放送枠水曜日18時では『もう一度!遊☆戯☆王ZEXAL』と題した本作の再放送が、2011年4月20日から同年6月29日にかけて12話(9話を除く)まで放送された。再放送ではエンディング中のデュエル講座がカットされた代わりに、次回予告後に遊馬とアストラルによるショートトークが追加された。このショートトークは本放送でデュエル講座のなくなった26話以降、第2期に移行するまで告知等がある場合を除きほぼ毎回放送されており、第2期以降もBSジャパン(現:BSテレ東)での再放送にて引き続き放送されていた。
吉本興業所属の父親芸人で結成された「PaPaPARK!」とコラボレーションしており、親子で楽しめる作品を目指す。宣伝部長にはペナルティ(初代)、中川家(二代目)が抜擢され、各地で関連イベントを行っている。中川家は本編26話でWDCの参加者として出演している。
海外版では、小鳥のミニスカートを膝下までの長さに変更し、アストラルの下半身に光のぼかしを入れるなどの修正を行っている。字幕放送を実施。九十九遊馬の台詞は黄色、アストラルの台詞は水色、その他の台詞の人は茶色で表示される。
ハートランドを除く3人それぞれが、三勇士とトロン三兄弟の一人ずつ組んだタッグ相手に1vs2の変則デュエルを行う。
三勇士は第69話のタイトルから。フェイカーに対峙した遊馬・シャーク・カイトの三人の事。
OP・ED共に、映像のマイナーチェンジが頻繁に行われている。
字幕放送・連続データ放送はテレビ東京系列6局のみで実施。
『遊☆戯☆王ZEXAL』は『Vジャンプ』2011年2月号(2010年12月発売)から2015年8月特大号(2015年6月発売)まで連載されていた漫画。原案・監修:高橋和希/スタジオ・ダイス、ストーリー:吉田伸、漫画:三好直人。
アニメ放送に先駆けて連載がスタートした。第9話まではアニメ版に準拠したストーリー構成だったが、第10話以降はオリジナル展開となる。それに伴い、アニメ未登場のナンバーズも登場している。アニメ版同様、旧作との関連性は言及されていないが、カードゲームの名称は原作の「マジック&ウィザーズ」ではなくアニメ版に準拠した「デュエルモンスターズ」となっている。
三好の作画は原作者の高橋も「ネームはしっかり描かれており想いが伝わる。画力があり感心する」と認めている。
アニメ放送直前の2011年4月11日に発売された『週刊少年ジャンプ』2011年18号に、本作の特別読み切りが掲載された。
『遊☆戯☆王 Dチーム・ゼアル』(ゆうぎおうデュエルチームゼアル)は『最強ジャンプ』2012年5月号(2012年4月発売)から2014年4月号(2014年3月発売)まで連載された漫画。原案・監修:高橋和希、漫画:友永晃浩、協力:ウェッジホールディングス。コミックス化はされていない。
これまでの漫画作品シリーズと異なり、遊☆戯☆王オフィシャルカードゲームに準拠した内容となっている。カードもOCGの実商品をスキャンしたものが挿入される形で描写されている(表面のみ。裏面は従来通り手書きである)。
登場キャラクターは、九十九遊馬やアストラルをはじめ、アニメ本編のものに即しているが、頭身がややデフォルメして描かれている。
また、アニメ・漫画には登場していないキャラクターも登場し、イメージに即したデザイナーズデッキ・コンボを用いるのが特徴である。
既存・新規カードやテーマにおける有効なコンボ・ルールをわかりやすく紹介するという意味合いが強い。
以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。
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