国民議会(こくみんぎかい、フランス語: Assemblée nationale)は、フランス国会の議院のひとつ。下院に相当し、元老院とともに両院制の国会を構成する。
名称は、フランス革命時の国民議会(フランス語: Assemblée nationale)に由来する。
元老院がリュクサンブール宮殿を議事堂としているのに対し、国民議会はブルボン宮殿を議事堂としている。
フランスの二院制は、日本や英国、米国などと異なり、ひとつの議会を構成する議院ではなく、それぞれが独立した議会である。国民議会に優先権があり、元老院は主に諮問機構として機能している。
総定数は577名。フランス本土から539名、海外県・海外領土から27名、在外フランス人から11名が選出される。2008年7月21日の国会制度改革案の成立により、在外フランス人向けの議席が設けられることになった。
選挙制度は1区1人選出の小選挙区制で、有効得票の50%超(2分の1)かつ登録有権者の25%以上(4分の1)の得票を得た候補がいない場合において、登録有権者の12.5%(全体の8分の1)以上の得票を得た候補による決選投票を行なう2回投票制(Two-round system)が導入されている。
1区あたりの人口はおよそ11万人であるが、一番人口の多い選挙区(ヴァル=ドワーズ県2区)と少ない選挙区(ロゼール県2区)では5倍以上の格差がある。
15名以上の議員が署名を付した政策綱領を提出することで会派の結成が認められる。2008年の憲法改正とこれに伴う制度改革により、野党会派および与党少数会派は発言時間等について固有の権利を保障されることになった。
2022年6月28日時点の会派名および議席数は以下の通り。なお会派の準構成員には協同議員(apparentés)の身分が与えられ、会派別議席数を算出する場面では正規所属議員と同様に扱われる。
このうち、再生と民主グループ、地平線の3会派が政党連合「アンサンブル」を、不服従のフランス、社会党・同盟グループ、エコロジスト、民主・共和左翼グループの4会派が政党連合「新人民連合環境・社会」を結成している。
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