神奈川駅(かながわえき)は、神奈川県横浜市神奈川区青木町にある、京浜急行電鉄(京急)本線の駅である。駅番号はKK36。
駅名は東海道の宿場・神奈川宿に由来する。
1872年(明治5年)、品川駅 - 横浜駅(現桜木町駅)に日本最初の鉄道が仮開業してすぐに神奈川駅が設置された。その後、1928年に横浜駅が現在位置に移転したため廃止となった経緯もあるが由緒のある駅名である。この神奈川駅は現在の神奈川県横浜市神奈川区金港町6にあたる。また、東京横浜電鉄(現東急東横線)反町駅 - 横浜駅にも神奈川駅が存在していた。
当駅の開業時は国有鉄道の神奈川駅に接する京浜電気鉄道のターミナル駅であったが、路線が横浜駅まで延伸されるとその役割を譲った。その後の市街化も横浜駅周辺で進んでいるため、当駅は小規模な中間駅となっている。
6両編成対応の相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を有している。JR東海道本線と京急が切通し部を併走し、これを乗り越す道路橋の青木橋のたもとに駅舎がある。上下線ともにホーム幅員は狭く、下りホームは線路側に向けて傾斜している。コンコース幅員も同様に狭くなっており、自動改札機も2通路しか設置されていない。
開業時は横浜側のターミナルであったが、京急本線の横浜駅乗り入れに伴う駅舎移転や駅名の変更が度々行われた結果、2020年(令和2年)現在は普通電車のみ停車する小規模な駅となっている。
1992年(平成4年)には「神奈川宿歴史の道」の道筋に位置していることから清水の舞台をイメージした駅舎に改築された。
バリアフリー施設としては、改札内コンコースとホームを結ぶ車椅子専用の階段昇降機器がある。階段の幅と昇降機器の幅がともに同じであるため、車椅子利用者が昇降機器を使用する場合、階段を一時閉鎖させる。
2022年度の1日平均乗降人員は4,065人である。横浜駅が徒歩圏内にあるため、京急線全72駅の中では最も少ないが、安針塚駅の方が少ない年もある。
近年の1日平均乗降人員と乗車人員の推移は下表の通り。
国道1号と国道15号に挟まれているため、自動車の往来は激しいが、人通りは少ない。駅周辺に目立った商業施設はなく、周辺の雑居ビルや宮前商店街に飲食店、コンビニエンスストア、郵便局などがある程度である。横浜駅も徒歩圏内(徒歩約9分)である。
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