函館新幹線総合車両所(はこだてしんかんせんそうごうしゃりょうしょ)とは、北海道亀田郡七飯町および北斗市に所在する北海道旅客鉄道(JR北海道)の車両基地である。
北海道新幹線の車両の配置・管理のほか、日常的な検査である仕業検査から大規模な検査と修繕である全般検査までを行う総合車両基地であり、線路や電気設備の保守を行う保守基地を併設している。
事業費は370億円超で、敷地面積は併設される保守基地を含めて約35 ha である。
このほか、基地内には、北海道新幹線内(新青森駅 - 新函館北斗駅間)の運転と車掌業務を担当する函館新幹線運輸所(はこだてしんかんせんうんゆじょ)と関連のグループ会社がある。
認可時の車両基地本体の名称は函館総合車両基地(はこだてそうごうしゃりょうきち)であった。
• 2022年(令和4年)12月 - 本年3月に発生した仙台沖地震により被災し、9月に廃車となったH2編成の一部車両(10両中6両)が搬送された。同車両は今後社員教育用に使用される。
新青森駅起点146.820kmの地点に、新函館北斗駅から南側(新青森駅方向)へ向かう新幹線と南東(函館駅方向)へ向かう函館本線に挟まれる形で設置され、新青森方面へ500mほどの地点で本線から入出区用の回送線が分岐している。
主な建物として、臨修・転削庫、全般検査庫・台車検修場、車体検修場・車体塗装場、仕業交番検査庫、保守用車庫などが建設され、これらの外装は函館の赤レンガ倉庫をイメージしたものが採用されている。
線路設備としては、車両基地の南側に着発収容線が4線(10両編成×4本(40両)分)が確保され、2030年度末(予定)の新函館北斗駅 - 札幌駅までの延伸開業時には、12線(10両編成×13本(130両)分)まで拡大する予定である。
このほか、仕業交番検査庫に4線、全般検査庫・台車検修庫に2線、臨修線、転削線、保守用車両の引上線、機回線、ロングレール運搬重留置線を備え、札幌延伸開業時の際には、総合試験車用の総合試験車線が設置される予定である。仕業交番検査庫については、交検1・2番線と仕業線のほかに、一番北寄りの1線は融雪装置付きの融雪線としている。なお、地形の関係からそれぞれの線路を直列に並べることができず、転線を行う際にはいったん引上線に移動して進行方向を変える必要がある。
「函ハシ」…前身の新幹線準備運輸車両所時代から使用している。
2022年4月1日現在の所属車両は以下のとおり。
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