道央自動車道(どうおうじどうしゃどう、英語: HOKKAIDO EXPWY、英語: DO-O EXPRESSWAY)は、北海道茅部郡森町の大沼公園ICから、札幌市を経由して士別市の士別剣淵ICに至る高速道路である。略称は道央道(どうおうどう)。
高速道路ナンバリングによる路線番号は、「E5」が割り振られている。
国土開発幹線自動車道及び高速自動車国道である北海道縦貫自動車道の一部であり、政令による正式な路線名は北海道縦貫自動車道 函館名寄線(ほっかいどうじゅうかんじどうしゃどう はこだてなよろせん)である。なお、千歳恵庭JCT - 札幌JCT間は北海道横断自動車道(ほっかいどうおうだんじどうしゃどう)の根室線(ねむろせん、政令による正式路線名は黒松内釧路線〈くろまつないくしろせん〉)及び同網走線(あばしりせん、政令による正式路線名は黒松内北見線〈くろまつないきたみせん〉)との重複区間となっている。大沼公園ICから南進し函館新道に直結する計画があるが、開通には至っていない。
英文名称はHOKKAIDO EXPWYであり、日本の高速自動車国道で唯一日本語の名称と英語の名称が異なっていた。但し、ナンバリング併記の標識よりDO-O EXP表記のものが順次導入されている。
以前はインターチェンジ番号の付け方が他の高速道路とは全く異なり全線通しで付けられておらず、札幌ジャンクションを基準にして南北に番号が大きくなっていく形だったが、2018年(平成30年)12月までに現在の番号に変更された(#歴史参照)。
札幌JCT以南(札幌JCT - 七飯IC間)
※ 登別室蘭IC - 七飯IC間は対面通行(暫定2車線)
札幌JCT以北(札幌JCT - 名寄IC間)
※ 旭川鷹栖IC - 名寄IC間は対面通行(暫定2車線)
※大沼公園IC - 登別室蘭IC間と旭川鷹栖IC - 士別剣淵IC間のトンネルは暫定2車線の対面通行であるため、上下線合わせて1本となる。
24時間交通量(台) 道路交通センサス
(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」・「令和3年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
大沼公園IC - 札幌南IC間、札幌JCT - 士別剣淵IC間がそれぞれ対距離制、札幌南IC - 札幌JCT - 札樽道札幌西IC間は均一料金区間となっている。
2010年(平成22年)6月28日より一部区間の無料化社会実験が実施されたが、2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災の復興費用確保のため、同年6月19日をもって凍結された。制度の詳細や経緯は高速道路無料化を参照。
2010年(平成22年)6月28日より実施され、2012年(平成24年)3月まで継続実施されることが公表されていたが、東日本大震災の復興費用確保のため2011年(平成23年)6月19日をもって凍結された。
2011年(平成23年)6月頃から2011年(平成23年)12月まで実施されることが公表されていたが、東日本大震災の復興費用確保のため実施されることなく凍結された。
本道路に接続する北海道縦貫自動車道の以下の2区間については、新直轄方式により国土交通省北海道開発局が整備を進めている。
士別剣淵IC - 名寄IC間については、2003年(平成15年)12月25日の第1回国土開発幹線自動車道建設会議(国幹会議)にて新直轄方式に切り替えられ、2006年(平成18年)2月7日の第2回国幹会議で、士別剣淵IC - 士別市多寄町間を「緊急に整備すべき区間」、残りの区間を「当面着工しない区間」とし、当面は並行する国道40号を利用することとされた。また、同日、大沼公園IC - 七飯IC間についても新直轄方式に切り替えられた。
2014年(平成26年)5月28日の北海道開発局事業審議委員会にて、士別市多寄町 - 名寄IC間の凍結を解除する方針が示され、妥当と判断された。
道央自動車道のうち、千歳IC - 虻田洞爺湖IC間に設置の、日本語で表記されている対面通行や車間距離等の注意喚起標識の下部に英文の補助標識が追加されている物があるが、これは2008年(平成20年)7月7日から7月9日まで行われた北海道洞爺湖サミットに合わせ、新千歳空港 - 洞爺湖町間を移動する各国首脳陣関係車両等、海外からのドライバーへの利便性を考え、開催直前に追加された物である。
2012年(平成24年)11月10日に森IC - 大沼公園IC間が開通した際、道央自動車道の暫定2車線区間として初めて中央線にワイヤロープ式の防護柵が導入された。これはかねてより国立研究開発法人土木研究所寒地土木研究所において、スウェーデンで採用されている同様の防護柵を参考に研究が積み重ねられ、全国の高速道路で試験的に導入された物の一つであるが、2016年(平成28年)10月5日に八雲IC - 国縫IC間で大型車同士の正面衝突死亡事故が発生した事なども受けて、設置区間が落部IC - 国縫IC(14.4 km)・黒松内JCT - 豊浦IC(6.6 km)に、技術的に設置困難な橋梁・トンネル部分を除いて増設された。その後、全国的に中央線ワイヤロープ防護柵の車両逸脱事故防止効果の高さが実証された事から、2018年(平成30年)6月15日に国土交通省が、全国の暫定対面2車線区間の高速道路全路線部分について中央線ワイヤロープ防護柵の設置を発表し、そのうち道央自動車道部分については登別室蘭IC - 大沼公園IC・旭川鷹栖IC - 士別剣淵ICでの設置が予定されている。
Owlapps.net - since 2012 - Les chouettes applications du hibou