『女忍かげろう組』(おんなしのび かげろうぐみ)は、1990年から1991年にかけて日本テレビ系列で放送された日本の単発テレビドラマシリーズのタイトル。
概要
春日局配下のくの一軍団・かげろう組が、松平伊豆守の陰謀に挑戦していく。
本シリーズは、TBSの「ナショナル劇場」の新作候補としてくの一ものの企画が持ち上がったことが発端である。この時はもう一つの企画に挙がっていた平賀源内ものが「翔んでる!平賀源内」(1989年)として映像化されることになり、却下になったくの一ものを日本テレビと「ナショナル劇場」のスタッフが単発作品として映像化したのがこの「女忍かげろう組」であった。
本シリーズのシナリオやかげろう組の設定、BGMは終了から4年後の「水戸黄門外伝 かげろう忍法帖」に一部流用される。
主要登場人物
かげろう組
- 陽炎(多岐川裕美)
- 忍者・服部半蔵の孫でかげろう組の頭領である。春日局と配下のくノ一たちとのつなぎ役であり、前線にはほとんど参加しない。
- 艶(えん)(鮎川いずみ)
- 番号は一番。敵の罠に落ちて捕らわれたり負傷することが多い。
- 胡蝶(柏原芳恵)
- 番号は二番。一作目のみ出演。
- 香(高倉美貴)
- 番号は三番。一作目のみ出演。
- 茜(清水美砂)
- 番号は四番。
- 赤猿(左とん平)
- かげろう組唯一の男忍者。そのため番外と呼ばれる。<弐>のみ未出演。
- 黄猿(松山英太郎)
- <弐>のみ出演。
- 翔(清水ひとみ)
- <弐>のみ出演。
- 銀蝶(由美かおる)
- <弐>からの出演。
裏柳生
- 柳生但馬守(佐野浅夫)
- <参>のみ未出演。
- 柳生十市兵衛(伊吹吾朗)
- 柳生十兵衛の腹違いの弟。松平伊豆守の命を受けて諸国を探索している密偵。かげろう組とは敵とも味方ともつかぬ微妙な関係だが、時に協力する。
その他
- 松平伊豆守(神山繁)
- 『智恵伊豆』と呼ばれる明晰な頭脳の持ち主だが冷徹な性格。諸大名家を取り潰すことが徳川家の安泰を保つことだと信じている。
- 春日局(藤間紫)
- 徳川家光の乳母であり大奥の創設者。かげろう組の直属の上司。大名家を撮り潰そうとする伊豆守とは対立しており、かげろう組を使って大名家を守っている。
スタッフ
- 制作:逸見稔
- プロデューサー:初川則夫(日本テレビ)、今井正夫
- 原案・脚本:葉村彰子
- 音楽:佐藤允彦
- 監督:矢田清巳
- 制作協力:東映太秦映像
- 企画制作:日本テレビ
- 製作:オフィス・ヘンミ
放映リスト
脚注
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