『花は花よめ』(はなははなよめ)は、日本テレビ系列の『金曜劇場』(毎週金曜日21:00 - 21:56 → 第2シリーズ第6話から21:00 - 21:55)にて放送されたテレビドラマ。放送形式はカラーVTR。
第1シリーズは1971年8月27日から1972年1月21日まで(全22話)、第2シリーズは1972年8月25日から1973年5月4日まで(全37話)、第3シリーズは1974年10月11日から1975年4月4日まで(全26話)、以上3シリーズにわたって放送された。
概要
西みどりは、亡き母の同輩だった吾妻坂の西乃家の女将・駒子に引き取られてそこの養女となり、後に人気芸者となった。そのみどりがある日、ふとしたことから花屋「花清」を営む三人の子持ちの清水達郎と出会い、後に達郎と結婚して、妻そして母として奮闘することになる。
主演の吉永小百合にとって、芸者役も子持ちの役も本作が初めてとなった。本作の主演を務めるに当たり、東京
・神楽坂の芸者から指導を受け、また花柳梅静門下で日本舞踊の稽古も行った。また、吉永と児玉清は、本作スタートの前年1970年に同じ日本テレビ系のドラマ『おふくろの味』で共演。その縁もあって、吉永は児玉との再共演を望んでいたといい、本作で再びの顔合わせが実現した。
なお、第3シリーズでは児玉の役名、および先妻の子持ちの男性と結婚するというストーリーは同じながらも、舞台は果物屋『百果園』に変わり、主演は真野響子に交替。夫婦の年の差は15歳差となっている。一部キャストは第1・第2シリーズから引き続き出演したが、その中には役柄が変わった者もいる。
キャスト
第1・第2シリーズ
- 西みどり:吉永小百合
- 清水達郎:児玉清
- 駒子:淡島千景
- 西洋一:松山省二(現・松山政路)
- 雄作:小松政夫
- 清水知也:皆川おさむ
- 清水由紀:林寛子
- 清水あや子(達郎の母):細川ちか子
- 清水美佐子(達郎の妹):原知佐子
- めだか(みどりの同輩芸者):都家かつ江
- ぼん太(みどりの同輩芸者):ビーバー(川口まさみ)
- りぼん(みどりの同輩芸者):石井くに子
- 千代菊(芸者):緑魔子
- 金太郎(芸者):桃井かおり
- アイリーン
- 雷門助六
- 近松敏夫
- 沖田(みどりの実父):佐野周二
- 留美:中村まり子
- 和子:沢たまき
- 由紀の学校の先生:塚本信夫
- 雄次郎:夏夕介
- 前川:米倉斉加年
- 松木:岡本信人
- 照子:津田京子
- 立木平吉:内藤武敏
ゲスト
第3シリーズ
- 清水さくら:真野響子
- 清水達郎:児玉清
- 清水あかね:斎藤こず恵
- 坂本千代(達郎の義母):細川ちか子
- 西駒子:淡島千景
- 西洋一(駒子の長男):松山省二
- 西照子(洋一の妻・直次郎の娘):津田京子
- 大木直次郎(棟梁):宇野重吉
- 清水誠(達郎の弟):桜木健一
- めだか(西乃家の芸者):都家かつ江
- 金魚(西乃家の芸者):ジャネット八田
- りぼん(西乃家の芸者):小野ことみ
- ぽん太(西乃家の芸者):黒沢洋子
- 山下勝利:伊東四朗
- 田丸留夫:熊倉一雄
- 吉川正介:内藤武敏
- 吉川昭子(達郎の妹・正介の妻):原知佐子
- ケン(百果園の店員):佐藤蛾次郎
- オサム(百果園の店員):清水昭博
- 京子(百果園の店員):海老名美どり
- はる(手伝い):武智豊子
- 西川和孝
- 水谷豊
- ガッツ石松(第16話ゲスト)
- 片桐夕子(第18話ゲスト)
- 和江:日色ともゑ(第21話ゲスト)
- サンダー杉山
スタッフ
- 第1シリーズ
- 脚本:布勢博一、岡本克己
- 演出:波多腰晋二、梅谷茂、矢野義幸 ほか
- 第2シリーズ
- 脚本:柴英三郎、岡本克己 ほか
- 演出:波多腰晋二、長富忠裕、新沢浩、矢野義幸、梅谷茂 ほか
- 第3シリーズ
- 脚本:布勢博一、岡本克己、高階有吉
- 演出:吉野洋、新沢浩、梅谷茂、伊藤祥二、矢野義幸
- 音楽:山下毅雄
- 制作:日本テレビ
- メインテーマ - 歌:スリー・グレイセス (作詞:ヤマシタケ、作曲・編曲:山下毅雄)
放送日程
※サブタイトルは、第3シリーズの第13話 - 第26話のみ存在。
第3シリーズ
脚注
参考文献
- 朝日新聞、毎日新聞、読売新聞 各縮刷版
- 週刊TVガイド
- 『日テレドラマ半世紀』(日本テレビ編)
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