『人生の特等席』(じんせいのとくとうせき、原題: Trouble with the Curve)は、ロバート・ロレンツ監督による2012年のアメリカ合衆国のスポーツ・ドラマ映画である。出演はクリント・イーストウッド、エイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイク、マシュー・リラード、ジョン・グッドマンらである。
イーストウッドにとっては『グラン・トリノ』以来の出演作品であり、また自身でメガホンを取らない作品に出演するのは『ザ・シークレット・サービス』(1993年)以来である。
家庭を顧みず、メジャーリーグの1チーム、アトランタ・ブレーブスのスカウトマンとして生きてきたガス(クリント・イーストウッド)は、名スカウトとして知られていたが、年齢のせいで視力が衰え、次の旅で成果を上げられなければ解雇もあり得た。
ガスの娘ミッキーは弁護士で、昇進がかかった大事な時期だったが、ガスの友人たちから目の障害について聞かされると、休暇をとってガスのスカウト旅行に同行した。美しく度胸もあるミッキーに一目惚れする新米スカウトのジョニー。彼はガスに見い出された有望選手だったが、肩を壊し、スカウトに転向した男だった。
ミッキーは5才で母親を亡くし、ガスのスカウト旅行に同行して育てられた。選手を見る目はガス譲りで一流だったが、ガスはミッキーを親戚や寄宿学校に預けて大学まで出した。荒っぽいスカウトの男社会からミッキーを守る為の選択だったが、ガスを愛しつつも、捨てられたという思いが拭えないミッキー。
ジョニーが目を付けた投手について、止めておけとアドバイスするガスとミッキー。だが、ガスの球団は、ガス以外のスカウトの言葉を入れて、その投手を指名してしまった。騙されたと怒って立ち去るジョニー。
公園でキャッチボールをする無名の青年に、才能を感じるミッキー。球団が選んだ投手の公開練習に青年を連れて行ったミッキーは、ガスや球団幹部の前で、その投手を打ち負かさせた。球団はガスとの契約の延長を望み、ジョニーはミッキーの元へ帰って来た。
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撮影はジョージア州アトランタ、アセンズなどで行われた。
Rotten Tomatoesでは130件の批評家レビューで支持率は55%、平均点は5.9/10となった。Metacriticでは38の媒体に基づき、58/100となった。
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