慶長(けいちょう)は、日本の元号の一つ。文禄の後、元和の前。1596年から1615年までの期間を指す。日本史の時代区分においては安土桃山時代と江戸時代を跨いでいる。この時代の天皇は後陽成天皇、後水尾天皇。天下人は豊臣秀吉、豊臣秀頼。江戸幕府将軍は徳川家康、徳川秀忠。
豊臣政権は自己の権威の維持を図るため、豊臣秀次が自害した文禄4年と豊臣秀吉が病死した慶長3年に、朝廷に対して改元を要請したことが知られているが、朝廷はこれを拒否している。この時期の改元はあくまでも公家側と武家側の意見の一致が必要でありそれが成立したのが、後陽成天皇即位に伴う代始改元の動きと豊臣政権による全国平定が重なった「文禄」改元と、京都などで地震が相次いだ「慶長」改元のみであったと見られている。
『毛詩注疏』の「文王功徳深厚、故福慶延長也」から。
周の文王を称えたもので、「彼の功徳はとても深くて厚いため、福慶(良いこと)がいつまでも続いていく」という意味である。
文禄5年に大地震が立て続けに起きたことで慶長に改元されたが、慶長年間ではその後も巨大地震が相次いで発生している。
また、大きな出来事として慶長5年の関ヶ原の戦い、徳川家康による慶長8年の江戸幕府開府、慶長19年~20年の大坂冬の陣・夏の陣を経て大坂城の落城(豊臣氏滅亡・元和偃武)などがあり、この年間で時代が大きく動くこととなった。
※は小の月を示す。
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