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西野カナ


西野カナ


西野 カナ(にしの カナ、1989年3月18日 - )は、日本の歌手、シンガーソングライター。三重県松阪市出身。所属芸能事務所はソニー・ミュージックアーティスツ。所属レコード会社はソニー・ミュージックレーベルズで、所属レーベルはSME Records。公式ファンクラブは「西野家」。血液型はA型。愛称は「カナやん」。無期限活動休止中(2019-)。

来歴

デビュー前

三重高等学校卒業、名古屋市内の大学文学部卒業。話し言葉は伊勢弁(松阪弁)で、テレビ・ラジオ番組に出演する際にも松阪弁を交える。

幼い頃から海外生活に興味を持ち、小学校5年生のときにグアム、高校1年生のときにはロサンゼルスにホームステイし、ロサンゼンスから帰国後、母の知人に師事して民謡を習い始めた。

2005年、16歳の時に角川映画とソニー・ミュージックアーティスツが共同開催したオーディション「スーパー・ヒロイン・オーディション ミス・フェニックス」に母親が応募。女優オーディションだったにもかかわらず応募総数40000人の中からその歌声が見出される。

2006年にSME Recordsと契約を結び、高校3年間は準備期間として、津軽民謡を習うなどしてボイストレーニングを行い、いつも母親と一緒に協力して練習に励んだ。2007年はデビューへの準備を進める一方で英文学を学ぶため大学に進学。

デビュー後

2008年2月20日にシングル『I』でメジャー・デビュー。CD発売に先駆けてダウンロード版が日米で同時配信された。また前年の2007年12月にはデビューシングルのクリスマス版「*I*〜Merry Christmas ver.〜」も先行ダウンロード販売された。9月、デビュー約半年にしてシンディ・ローパーのジャパンツアーに参加、全4会場でオープニングアクトを務めた。12月、三重県知事の野呂昭彦との対談によって、史上最年少で「みえの国観光大使」に任命された。

2009年6月24日に初のオリジナル・アルバム『LOVE one.』を発売。同アルバムからは「君に会いたくなるから」がヒットし、7月10日に初出演したテレビ朝日系『ミュージックステーション』で披露された。

2010年6月23日に2枚目のオリジナル・アルバム『to LOVE』を発売し、オリコン、ビルボードの両アルバムチャートで初登場1位、オリコン年間アルバムランキング3位を獲得し、95万枚の大ヒットを記録。同アルバムからの先行シングルとして発売された『もっと…』『Dear…/MAYBE』『Best Friend』『会いたくて 会いたくて』は、全てオリコンチャートで上位10位入りを果たしている。特にデジタル・ダウンロードにおいては成功を収めており、総ダウンロード数は4500万ダウンロードを超えている。12月31日、『第61回NHK紅白歌合戦』に初出場。

2011年2月4日にデビューからわずか3年で着うた、着うたフルやビデオクリップなど携帯電話への配信と、パソコンからのダウンロードを総合した9項目の総ダウンロード数が2500万を突破した7月29日から9月8日にかけて、初めての全国ホールツアー『Kanayan Tour 2011〜Summer〜』(16公演)を敢行し、最終日は自身初の東京・日本武道館公演で締めくくった。

2012年7月25日に18作目のシングル『GO FOR IT!!』をリリース。RIAJ有料音楽配信チャートで最後の1位獲得曲となった。9月5日、4枚目のオリジナル・アルバム『Love Place』を発売。当アルバムは、同年12月30日に開催された『第54回輝く!日本レコード大賞』にて、最優秀アルバム賞を受賞した。

2013年9月3日に自身初となるベスト・アルバム『Love Collection 〜mint〜』、『Love Collection 〜pink〜』を2枚同時発売。オリコンチャートで『Love Collection 〜mint〜』が1位、『Love Collection 〜pink〜』が2位を獲得。

2014年8月13日に発売された24作目のシングル『Darling』がiTunes、レコチョクなどの音楽配信サイトで1位を獲得し、ロングヒットを記録。

2015年9月9日に27作目のシングル『トリセツ』を発売。表題曲で第66回NHK紅白歌合戦に続き、第69回NHK紅白歌合戦に出場し二度目の歌唱となる。iTunesなどの音楽配信サイトで1位を獲得。乙女心を描いた作品で話題となった。表題曲やカップリング2曲目の「A型のうた」の独自の替え歌を作る事が流行した。11月18日にカップリングを集めたベスト・アルバム『Secret Collection 〜RED〜』、『Secret Collection 〜GREEN〜』を同時発売。

2016年7月13日に6枚目のオリジナル・アルバム『Just LOVE』を発売。オリコンチャートで平成生まれのソロアーティスト初となる2週連続アルバム1位を獲得した。同年12月30日に開催された『第58回輝く!日本レコード大賞』で、4月27日に発売された28作目のシングル『あなたの好きなところ』で自身初の大賞を受賞した。また、10月26日に発売した29作目のシングル『Dear Bride』は、同年12月5日に開催された『第49回日本有線大賞』で自身初の大賞を受賞した。

2017年3月15日に開催された『2016年度 ISUMブライダルミュージックアワード』の受賞アーティストに選ばれた。4月8日、デビュー10年目記念カレンダー『KANA NISHINO 10th ANNIVERSARY MEMORIAL CALENDAR』を発売した。さらに自身初の単独2大ドームツアー『Kana Nishino Dome Tour 2017 "Many Thanks"』を開催することが決定し、8月26日・27日に京セラドーム大阪、9月23日・24日に東京ドームの各2公演を行い、全4公演で計16万人の動員数を記録した。

2018年5月19日から7月25日まで7年ぶりの全国ホールツアー2018 『LOVE it Tour』(26公演)を行い、続けて8月28日から10月10日まで全国アリーナツアー2018「LOVE it Tour 〜10th Anniversary〜」(12公演)全38公演を開催し、計20万人を動員した。11月21日に約5年ぶりのデビュー10周年を記念したベスト・アルバム『Love Collection 2 〜pink〜、Love Collection 2 〜mint〜』を2枚同時発売し、オリコンチャートで『Love Collection 2 〜pink〜』が1位、『Love Collection 2 〜mint〜』が2位を獲得し、前作のベストアルバムに続き2度目の1位、2位独占となった。同一アーティストによる2度のアルバムランキング1位、2位独占は、ソロアーティストでは初となる。12月25日、「Kana Nishino Love Collection Live 2019」のライブ・ビューイングが決定し、最終日である2月3日の公演の模様が全国47都道府県・台湾・香港の映画館へ完全生中継されることが公式ツイッターにて発表された。

2019年1月8日に無期限活動休止をする旨を自身の公式ウェブサイトおよび公式ファンクラブ内にて発表し、2月3日に開催された「Kana Nishino Love Collection Live 2019」の横浜アリーナ公演をもって、活動休止した。

活動休止後

2019年3月19日、前日の30歳の誕生日に一般男性と結婚したことを自身の公式ウェブサイト、および、公式ファンクラブ内にて発表した。

2020年3月31日、公式ファンクラブ「西野家」の全サービスが18時を以って停止した。

2021年6月1日、これまでに発表された全181曲(シングルカップリング曲・アルバム曲・参加楽曲含む)が定額制サブスクリプション及びストリーミング配信でのサービスが一斉に解禁された。これらを記念して、サブスク全曲解禁記念のミュージックビデオフル尺やアルバムのダイジェストを含む映像 を自身の公式YouTubeアカウントにおいて公開した。

2023年8月4日、第1子出産を報告した。

人物

音楽性とイメージ

オーディションで歌った曲は八反安未果の「SHOOTING STAR」とMINMIの「The Perfect Vision」だった。憧れのMINMIと後に共演も果たしている。小学生の時に聴いて衝撃を受けたアルバム・曲としてジェニファー・ロペスの『J.LO』、エミネムの『ザ・マーシャル・マザーズ LP』、工藤静香の『Blue Velvet』を挙げている。特にエミネムはヒップホップを聴くきっかけになった。中学生から大学1年生頃までレゲエに傾倒。アメリカ留学後は洋楽にもはまり、クリスティーナ・アギレラ、ジェニファー・ロペス、シアラなどの女性歌手をはじめ、ヒップホップ、R&B、レゲエとジャンルレスで音楽に夢中になった。 普段は日本のポップスはあまり聴かず、ジャパニーズレゲエなどのちょっとインディーズっぽいものを好む。シングルとして出される主な楽曲は、恋愛系や友情系統の楽曲が多いが、カップリングやアルバム曲には英語詞をふんだんに使ったクラブ系や、R&Bの楽曲が多い。

作詞

デビュー以来、ほぼ全ての楽曲の作詞を行っている。デビューするまで全く作詞経験はなく、デビュー・シングル「I」の表題曲が初の作詞作品になった。「自ら歌う以上、自分の想いを伝えたいし、そうすることで"西野カナ自身のことを知ってもらえる"」と思い、自ら詞を書くようになった。歌詞の書き溜めは一切行わない。作詞は自宅にこもって行う事が多い。詞には自身や身近な友人から聞いた経験談を反映し、熟考して何度も書き直す。それは、インスピレーションで作詞が出来ない為である。曲を聴いてから、その楽曲のカラーや人物像が見えてくると述べ、それは「カラーがあり、ムービーが出来て、そこに台詞を脚本していく」映画作りの感覚に近いという。デビュー当初は日本語をメロディに乗せる事を嫌い、所々を英語にしていたが「伝える」という事を考えた結果、日本語を重視する様になった。しかし、現在も日本語で言いにくい部分は英語詞にしている。1枚目のスタジオ・アルバム『LOVE one.』の頃には、自分の中で作詞の方程式が出来たと語っている。西野の歌詞の特徴として「同じ言葉の繰り返し」が上げられる。これについて西野は、音楽番組『僕らの音楽』出演時に、「例えば同じ“君って”と“君って”という言葉でも、きっとニュアンスや思いが違うので、色んな意味で捉えてもらえるかなと思っている」と説明している。二人称は「君」を用いる事が多いが、本人曰く特に意識しておらず、歌詞の中の登場人物の年齢設定によっては、「あなた」なども使っている。楽曲のコンセプトや設定を考えだした後、アンケートや友人への取材を行い、多かった回答や自分の意見を交えながら歌詞に落とし込む“マーケティングリサーチ”手法を採っている事も明かしている。

音楽マーケッターのつのはず誠は、『日経エンタテインメント!』誌上において、西野の歌詞を青山テルマの歌詞と共に「今の愛しさや切なさを迫る様に告白し、ケータイと密接にリンク」する内容であると述べ、「会いたくて 会いたくて」がその“西野ワールド”を決定付けたと評した。関西学院大学の鈴木謙介准教授は、そのようなケータイ文化と密接な関係を持ち、いわゆるギャルと呼ばれるような若い女性たちに支持される『内向的で依存心が強くウジウジしているけど、本当は素直になりたい。でもそれが叶わないからがんばって一人でも前向きに生きるんだ』というパターンの歌詞を「報われない恋」「待つ女」という演歌のフォーマットとの共通性から「ギャル演歌」と名付け、加藤ミリヤらとともに西野をその代表的存在として挙げた。文芸評論家の加藤典洋は、西野の歌詞をGReeeeN、FUNKY MONKEY BABYSらと並べて論じ、いずれも「歌詞が出来合いのファストフードみたい」としたうえで、「西野の場合など、歌詞の連ごとに意味がバラバラで入れ替え可能。手や目だけのパーツの人体模型のようだ」と指摘し、楽曲をパーツごとに切り売りする着うたの流行と同じく歌と歌詞の関係性が希薄化したことの表れという見方をしている。

作曲

2009年6月24日に発売された1stアルバム『LOVE one.』収録の6thシングル「君に会いたくなるから」の表題曲で初めて作曲に関わった。

ファッションリーダーとしての面

歌詞が若い女性から共感を得ているだけでなく、ファッションリーダーとしての一面もあり、彼女のガーリッシュなファッションが10〜20代の女性から支持されている。2010年代には彼女がテレビやジャケット写真などで被っていたカンカン帽が、若い女性の間で流行した。

その他

2016年8月6日放送のフジテレビ『ミュージックフェア』において、「ずっと泳げなかったが、最近泳げるようになった」と発言したものの、2017年11月17日放送の日本テレビ系『バズリズム02』において、泉に入る際に泳ぎが得意ではない為、浮き輪を持参したと話した。

ディスコグラフィ

タイアップ

ライブ

出演

テレビ

  • MTV colors(2008年4月7日 - 6月、MTVジャパン) - 月曜日20:00 - 20:30。
  • saku saku(2008年8月18日 - 22日、tvk)
  • SAKAE TA☆RO(中京テレビ) - 企画出演

NHK紅白歌合戦出場歴

ラジオ

  • LIFE COMMUNICATION(2008年4月4日 - 、ZIP-FM) - 「FRIDAY SHINY WAVE」内、金曜日22:30 - 23:00。
  • 西野カナのka-navi(2008年6月2日 - 、radio CUBE FM三重) - 「SINGLE TOP 30」内、日曜日17:10頃。
  • McDonaid's SOUND IN MY LIFE(2010年6月26日 - 、TOKYO FM) - 土曜日14:00。
  • GIRL'S MEETING(ZIP-FM) - 木曜日23:00 - 23:30。

CM

  • 近鉄パッセ「パッセバザール」(2009年) - CMソング「doll」。
  • ジェムケリー
    • 「恋の涙はジェムケリーに変わる」篇(2010年4月) - CMソング「会いたくて 会いたくて」。
    • 「私の輝きに気づいて欲しい」篇(2011年1月) - CMソング「Distance」。
  • SONY WALKMAN「Play You.」
    • Sシリーズ「音楽の手紙」篇・Zシリーズ「よみがえる思い出」篇(2011年12月) - CMソング「たとえ どんなに…」。
    • Fシリーズ「踊ろう。」篇(2012年10月 - ) - CMソング「Happy Song」。
  • 本田技研工業「Honda meets Music」『西野カナ』篇
    • (2012年9月) - CMソング「Be Strong」。
    • (2012年12月) - CMソング「Always」。
  • SONY ヘッドホン「MDR-1シリーズ」(2012年11月) - CMソング「Always」。

イベント

  • AOMORI春フェスティバル(2009年5月5日)

受賞歴

脚注

注釈

出典

外部リンク

  • 西野カナ Official Website
  • 西野カナ ソニーミュージック公式サイト
  • 西野カナ 公式ファンクラブ「西野家」(2010年9月3日 - 2020年3月31日休止)- ウェイバックマシン
  • 西野カナ オフィシャルブログ「君に会いたくなるから」Powered by Ameba - Ameba Blog(2009年4月15日 - )
  • 西野カナ 公式Twitter (@kanayanofficial) - X(旧Twitter)
  • 西野カナ Official Facebook (nishinokanaofficial) - Facebook
  • 西野カナ Official YouTube Channel - YouTubeチャンネル

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 西野カナ by Wikipedia (Historical)