Mr.Children(ミスター・チルドレン)は、日本の4人組ロックバンドである。所属事務所はエンジン(烏龍舎傘下)。レコード会社はトイズファクトリー。1989年に結成。略称および愛称は「ミスチル」。公式ファンクラブは「FATHER & MOTHER」。
1992年5月10日、ミニ・アルバム『EVERYTHING』でメジャー・デビュー。
シングルでは1993年発売の4thシングル『CROSS ROAD』がロングヒット、ミリオンセラーとなりブレイクを果たすと、1994年発売の5thシングル『innocent world』で初のオリコンチャート1位を獲得し瞬く間に人気となる。同年発売の6thシングル『Tomorrow never knows』と1996年発売の10thシングル『名もなき詩』はダブルミリオンとなるなど、これまでにシングル10作品でミリオンセラーを達成している。
アルバムでは1994年発売の4thアルバム『Atomic Heart』と1997年発売の6thアルバム『BOLERO』がトリプルミリオン、1996年発売の5thアルバム『深海』と2001年発売のベスト・アルバム『Mr.Children 1992-1995』 がダブルミリオンとなるなど、アルバム14作品でミリオンセラーを達成している。
さらにシングルでは『innocent world』と『名もなき詩』が、アルバムでは2007年発売の13thアルバム『HOME』と2012年発売のベスト・アルバム『Mr.Children 2005-2010 <macro>』、2017年発売の期間限定配信ベスト・アルバム『Mr.Children 1992-2002 Thanksgiving 25』がオリコン年間チャート1位を獲得している。
2020年発売の20thアルバム『SOUNDTRACKS』がオリコン週間チャートにて1位を獲得。1990年代、2000年代、2010年代に続いて、2020年代でも1位を獲得し、根強い人気を証明することとなった。
また、10年以上の期間を空けての『日本レコード大賞』受賞は、バンドとしては初となる快挙(1994年の「innocent world」と2004年の「Sign」)となった。
デビュー前、THE WALLSという名で活動していたが、1988年12月、渋谷のロイヤルホストにてMr.Childrenに改名。
バンド名の「Children」は、当時彼らが好んでいたイギリスのバンド・THE MISSIONが1988年に発売したアルバム『CHILDREN』や、同じくイギリスのバンド・The Railway Children、世界中の飢えや貧困に苦しむ子供を写したロバート・キャパの写真集『戦争・平和・子どもたち』(原題は『The Family of Children』)、彼らの音楽性に最も影響を与えたU2のアルバムジャケットなどに由来する。
そこに「Mr.」を付けた意図について桜井は「“ミスター”と“チルドレン”は正反対に思えるが、“形にこだわらない”“カテゴライズされない”という意味で、自分たちの音楽が大人から子供まで幅広い人たちの心に残るものになって欲しくて、この言葉を組み合わせた」と語っている。一方で消去法的に編み出された一面もあり、中川は「当時のバンド名には“ザ”から始まるものがやたら多くて、だったら次は“ザ”が付かないものが良いよね、とは話した」と話している。
本来「Mr.」の後には空白文字を入れるが、「Mr.Children」は空白文字を挿入しない(デビュー当初の一部表記には空白が見られた)。表記については「Mr.Children」が最も多用されているが、「MR.CHILDREN」、「mr.children」という表記もある。
アマチュア時代はカセットテープ、参加したオムニバス・アルバム、ライブ告知用のフライヤー、掲載雑誌、所属事務所発行の「御苑プレス」、直筆メッセージなどはすべて「MR.CHILDREN」を使用していた。
1stアルバム『EVERYTHING』では「Mr.Children」、「MR.CHILDREN」(表ジャケットと中ジャケット)、「MR. CHILDREN」(スペース有り)、「Mr.CHILDREN」の表記が混在しており、以降の作品や雑誌などでも箇所によって表記が異なるものが存在している。
邦楽では浜田省吾、甲斐バンド、井上陽水、YMO、ECHOES、佐野元春、尾崎豊など。
洋楽ではブルース・スプリングスティーン、シンディー・ローパー、リサ・ローブ、レディオヘッドなどの影響を受ける。デビュー当時から大きく影響を受けたバンドの1つにはU2があり、桜井は「変化することでより多くのものを巻き込んでいく姿勢」など精神的な面でも影響を受けたと語っている。
1985年(昭和60年)、関東高等学校(現・聖徳学園高等学校)の軽音楽部に所属していた桜井和寿と中川敬輔、桜井が野球部から軽音楽部に誘った田原健一、ドラマーと女性キーボードによる5人組バンド・Beatnikを結成。
1987年(昭和62年)、バンド名をTHE WALLSへ改名。
1988年(昭和63年)、ソニーのコンクールのテープ審査を通過したが最終選考前にドラマーが脱退。次のドラマーを探す中で吉祥寺のライブハウスへ出演した際、田原・中川とは中学時代の同級生で当時は他のバンドにて活動していた鈴木英哉が目に留まり、バンドに誘う。桜井は当時について「とにかく決勝が迫っていたので誰でも良かった」、鈴木は「土下座して頼まれたので、仕方なく受けた」と話している。ソニーのオーディションには落選したものの後日正式に加入、現在のメンバーとなる。
1989年(昭和64年)にバンド名をMr.Childrenへと改名後、ライブハウス「渋谷La.mama」を中心にライブ活動を行っていた。同年8月には初の自主制作テープ「Hello, I Love You」を制作。
1990年に入り、プロデビューの話も舞い込むようになる。その後、トイズファクトリーと契約を交わしプロデューサーとして小林武史を迎え入れ、メジャーデビューに向けてレコーディングが始まる。
※オフィシャル・ウェブサイト「Biography」参照
シングル
アルバム
映像作品 (DVD・Blu-ray)
その他
Mr.Childrenの公式YouTubeチャンネルにおいて、バンドの全ミュージック・ビデオが公開されている。
このうち、2018年に発売されたライブ・ビデオ『Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25』の特典である「Mr.Children MUSIC CLIPS 1992-2017 Thanksgiving 25」において、計38曲がソフト化されている。
上記特典に収録されている作品以外でソフト化している楽曲としては、『music clips ALIVE』に収録の「タイムマシーンに乗って」「Brandnew my lover」「ALIVE」「ボレロ」、『Mr.Children 2005-2010 <macro>』初回限定盤付属DVDに収録の「Worlds end」「彩り」、『[(an imitation) blood orange]』初回限定盤付属DVDに収録の「hypnosis」「Marshmallow day」「常套句」、『SOUNDTRACKS』初回限定盤付属Blu-ray / DVDに収録の「Documentary film」がある。
2018年5月10日、各配信サイトにてこれまでの全シングル・アルバムのサブスクリプション配信が開始した。日本レコード協会でストリーミング認定された楽曲は下記の通り。
※公式サイト「Live」「Biography」参照。
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